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【MLBトレード2023】メッツのジャスティン・バーランダーはアストロズに復帰へ

やはりバーランダーも移籍

 現地2023年7月30日、地元シティ・フィールドで、ナショナルズを相手に5.1イニングを投げ、被安打5,失点1に抑え、今季6勝目をマークしたジャスティン・バーランダー。この勝利の時点ではまだトレードは決まっていませんでしたが、もう球場は、バーランダーのメッツでの最後の登板という雰囲気に溢れたものでした。もはや全員周知というような雰囲気。

 どこがバーランダーを獲得するのか?ドジャースか?などと噂は立っていましたが、現地2023年8月1日、トレード・デッドラインの日にアストロズへの復帰が決まりました。

トレード概要

 2022年にアストロズでサイヤング賞を獲得し、FAとなりメッツとラグジュアリー・コントラクトを結んだバーランダーでしたが、古巣へ復帰ということになりました。

アストロズGet

  • ジャスティン・バーランダー(Justin Verlander/40)RHP
  • キャッシュ

 アストロズはバーランダーの40manロスターのスペースを空けるため、INFのジョー・ペレス(Joe Perez)をDFAとしています。

メッツGet

  • ドリュー・ギルバート(Drew Gilbert/22※)OF/左投げ左打ち/ 2022年1巡目
    • ※2023年9月27日の誕生日で23才に
  • ライアン・クリフォード(Ryan Clifford/20) 1B, RF or LF/左投げ左打ち/ 2022年11巡目

ローテーション・ヘルプでバーランダー

 このトレード・デッドラインでアストロズは当初からローテーション・ヘルプを模索してきました。ローテーションの面々はご覧の状況だったからです。

  • ランス・マッカラーズ・Jr. :前腕部手術でシーズン・エンディング。2024年の復帰を視野。
  • ルイス・ガルシア: 2023年5月にトミー・ジョン手術
  • クリスチャン・ハビエル:ローテーションを守っているも、不調。直近6試合でERAは8.56。 
  • ホセ・ウルキディー: 5月に右肩を傷め、離脱中。まもなく復帰! 

 名のしれた投手がこれだけ離脱していれば厳しい状況だった訳です。それでもアストロズは現地2023年8月1日にノーヒットノーランを達成したフランバー・バルデスを中心に、ハンター・ブラウン、JP・フランスらでゲームを作り、首位争いをしている状況。いかに自力があるかの証明でもあります。

 ホセ・ウルキディーがまもなく復帰すると同時に、ジャスティン・バーランダーが加入し、一気にローテーションが楽になったということで、かなり価値のあるトレードになったと思います。

バーランダーの高額契約は?

 気になるのはラグジュアリー・コントラクトのジャスティン・バーランダーの契約です。

 ジャスティン・バーランダーの契約はご覧の内容です。

  •  2年/$86,666,666 (2023-24) + 2025 $35M べスティング・オプション
  • 支払い
    • $43,333,333 x 2 (2023-2024)
    • 2024年に140 イニング超えを果たし、尚且つ独立した機関でのフィジカル検査の結果、2025年のオープニング・デー・ロスターを阻害することがないなら、プレーヤー・オプションとなり、2025年は$35Mで更新できる
  • ノー・トレード条項(フル)あり
  • その他、アウォード・ボーナスも

 今回のトレードの前にフル・ノートレード条項は解除。

メッツがかなりの部分を負担

 そしてサラリーの方ですが、メッツがかなり負担します。この辺はレンジャーズとマックス・シャーザーの契約と同じような条件に。

 2年/$86.66M保証 のバーランダーは、今季と来季の分を併せてあと$57.544Mほど残っています。このうち、メッツが$35Mを負担。この時点でアストロズは2年で$22.4Mのみの支払いに。さらに、2025年に$35Mのオプションが行使された場合、メッツが半額の$17.5Mを負います。ここでもアストロズは+$17.5Mの負担で済むことに。

 もともとのメッツの契約金額が巨大すぎるのですが、それでもアストロズはかなりのコストセーブでバーランダーをゲットしたことになります。

 その代わり、とっておきのプロスペクトを提供したという図式です。

メッツへ動く2人のプロスペクト

 メッツは上述の通り、アストロズがドラフト上位でピックした2人をゲットしました。

 ドリュー・ギルバートは、今季はクラスA+で開幕を迎え、現在はダブルAに所属。両レベルを併せた2023年の成績は、.274/ .363/ .458、12 HR、19 ダブル、38 RBI 、10 SB。すでにメッツのトップ・プロスペクトの4位にランクインしています。

 ライアン・クリフォードは、今季はまだ20才。今季はクラスAで開幕を迎え、現時点ではクラスA+に所属。今季の両レベルを併せた成績は .291/ .399/ .520、18 HR、61 RBIをマーク。長いのが期待できる左バッターです。

 アストロズは今季もポストシーズンに進みそうですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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