パドレスの監督探し
通常であれば衝撃的、しかしパドレスのA.J.プレラーPOBO(President of Baseball Operation)の下ではある意味通常運転とも言える人事異動となったボブ・メルビン監督のジャイアンツからの引き抜き。
パドレスは現在、次期監督探しをしている最中ですが、そんな中候補として意外な名前が出ました。今季までエンゼルスの監督を務めていたフィル・ネヴィン監督です。
パドレスと縁があるフィル・ネヴィン
実はフィル・ネヴィンはパドレスと縁が深いです。
カリフォルニア出身で52才のフィル・ネビン元エンゼルス監督は現在もサンディエゴ郊外に在住。
選手時代は1995年から2006年まで計12シーズンのキャリアを誇り、通算安打は1,131安打、HRは208、打率.270、OBP .343、SLG .472、OPS .814。オールスター出場は1回です。選手としてのピーク期間の28才から34才まで(1999-2005)の7シーズンをパドレスで過ごしました。キャリアでもっとも輝いた期間を過ごしたと言えるでしょう。
現役引退後は、2009年に独立リーグのオレンジカウンティ・フライヤーズ(今はもうない)を指揮した後、デトロイト・タイガース傘下へ移籍。2010年にタイガースのダブルAのエリー・シーウルブズ、2011年から2013年までトリプルAのトレド・マッド・ヘンズの監督を経験。2014年からはDバックスのトリプルA、リノ・エーセスの監督として指揮をふるいました。2016年シーズン終了後、Dバックスの監督候補の一人となったものの、現在のロブロ監督に決定。
その直後、2017年にサンフランシスコ・ジャイアンツの3Bベースコーチを引き受けたものの、シーズン終了後に解任され、2018年はニューヨーク・ヤンキースの3Bコーチに就任し、2021年シーズン終了まで在籍。
2022年、ロサンゼルス・エンゼルスの3Bコーチに就任。 2022年6月にジョー・マッドンが監督を解任された後、フィル・ネヴィンは暫定監督として指揮を執りました。当初は1年契約であったものの、シーズン後に正式に監督に就任。 エンゼルスの監督として通算119勝149敗の成績を残し、2023年のキャンペーンの後、退任となりました。
ベンジー・ギル(LAA-infield coordinator)も候補
さらにパドレスはエンゼルスのインフィールド・コーディネーター(=内野守備コーチ)であるベンジー・ギル(Benji Gil)も監督候補として考えていると言います。
ベンジー・ギルはメキシコ出身の51才で、1993年から20003年までMLBに在籍。レンジャーズ、エンゼルスにそれぞれ4シーズンずつ在籍しました。
ベンジー・ギルはメキシカン・リーグのチームで監督を務めた経験があり、さらに2021年の東京オリンピックと2023年のWBCでメキシコ代表の監督して指揮を揮った経験があります。
ライアン・フラハーティ、マイク・シルトも
候補は内部からも名前が上がっており、1人は ベンチコーチのライアン・フラハティ(Ryan Flaherty )。もう1人は、マイク・シルト。現在はパドレスの選手育成のシニア・アドバイザーという地位におります。もとカージナルスの監督ですね。2019年のMOYに選ばれました。
いずれにせよ、フィル・ネヴィン、マイク・シルトという監督経験者か、ベンジー・ギル、ライアン・フラハティという監督未経験者かの大きなカテゴリーに分けられます。なお、A.J.プレラーは、デューデリジェンス以上の観点から外部候補を探るだろうと述べているとのこと。
エリック・チャベスはSDからは外れる
なお、元アスレチックスの3Bで、GG賞を6度、SS賞を1度受賞したことのあるエリック・チャベス(Eric Chávez)も候補として挙がっていましたがすでに外れたようです。 エリック・チャベスは以前から将来の監督候補と目されており、ここ2シーズンはメッツに在籍。2023年はベンチ・コーチも務めました。 メッツもバック・ショウォルターに代わる新監督を探しているため、チャベスの場合、メッツの新監督の候補の1人というところです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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