2021年のアマチュア・ドラフト全体3位の逸材
スプリング・トレーニングも後半に入り、ドジャースとパドレスの海外オープニング・シリーズが始まろうかという時期になりました。そんな中、現地2024年3月13日のこととなりますが、タイガースのトップ・プロスペクトのジャクソン・ジョーブ(Jackson Jobe)がスプリング・トレーニング・デビューを果たしました。
日本時間14日は仕事が忙しくて見逃していたのですが、この週末にプロスペクトばかりのブレークアウト・シリーズが実施されたのをきっかけに13日のジョーブの登板をチェック。素晴らしかったですね!!!
9回表に初登板!1イニングをパーフェクトに抑える
そのジャクソン・ジョーブは13日のツインズ戦の9回表に登板。相手ツインズの最終回の攻撃もプロスペクトが3人出て来た状況となりましたが、まずは先頭の24才のジェイク・ラッカー(Jake Rucker)をSSゴロ。続く25才のディラン・ノイジー(Dylan Neuse)から見逃し三振を奪い、3人目の23才のウィリー・ジョー・ゲイリー・Jr.(Willie Joe Garry Jr.)からは3球三振。見事に3人でゲームを締めました。
このゲームは前田投手が先発し、タイガースが2回裏にハビアー・バイエスの犠牲フライで1点を先制したきり、両チームとも得点が入らず、1-0の最少リードでのデビュー戦。非常に難しい状況でしたが、同じプロスペクトが相手だったとは言え、難なく抑えきりました。
100mph、101mph!
先頭のジェイク・ラッカーへの2球はインコースへ抜けてしまい、ボール先行となりましたが、その後は落ち着いた投球で、先頭打者の出塁を許さず。
2人目のディラン・ノイジーとの対戦では、2球目に100.6mph、3球目に101.8mph、6球目には100.6mphをマーク。いいボールでしたね。
Jackson Jobe, 101 mph, 102 mph and 101 mph. 😳 pic.twitter.com/kGG3fDwPvp
— Rob Friedman (@PitchingNinja) March 12, 2024
変化球も精度良し
良かったのはファストボールだけでなく、3人目のウィリー・ジョー・ゲイリー・Jr.には96mphのカット・ボールから入り、86mphのチェンジアップ2球で三振を奪いました。このカットとチェンジアップの精度も良く、完成度の高さを見せつけました。
Pre-2024で25位
ジャクソン・ジョーブは2002年7月30日生まれの21才。2021年のアマチュア・ドラフトのタイガースの1巡目、全体順位3位での指名でした。高校卒でのプロ入りです。
プロデビューは2022年になってからで、プロ初年度でクラスA、クラスA+の2つのレベルで計21試合に先発。77.1イニングを投げ、ERA 3.14。2023年はルーキー・リーグからスタートし、クラスA、クラスA+、ダブルAまで経験。計16先発し、このうちクラスA+での登板数が8試合と最も多く、40.0イニングで被安打39、失点17、ER 16、被本塁打7、BB 3、SO 54をマーク。SO9は12.2でBB9はたった0.7。
コントロールがよく、コマンドの精度を上げていく段階です。被安打が多めなのはそれだけゾーンを捉えているからで、完成度の高さを伺わせます。ボールも非常に強いですし、まだまだ伸びしろも多いようです。
Pre-2024のプロスペクト・ランクは25位で、ETAは2025年と予想されていましたが、今季のデビューになりそうです。
タイガース、いいのが出てきましたね!!
お読みいただき、ありがとうございました。
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