2023年 全体1位がSTデビュー
現地2024年2月29日、2023年アマチュア・ドラフト全体1位のパイレーツのトップ・プロスペクト、ポール・スキーンズ(Paul Skenes )がスプリング・トレーニング・デビューを果たしました。
ポール・スキーンズが登板したのは同日にエド・スミス・スタジアム(Ed Smith Stadium)で行われたオリオールズ戦。ここはオリオールズのトレーニング施設です。
2023年、たった2イニングでダブルAへ
ポール・スキーンズは2023年にドラフトで指名された後、ルーキー・リーグで1試合/1.0イニング、クラスAで2試合/2.0イニング、そしてダブルAで2試合/2.2イニングを投げており、プロとしてはすでにデビュー済みです。実力がありすぎてすぐにダブルAまで昇格した訳ですが、パイレーツはむしろ最適なレベルを探っていたという感じ。
そしてダブルAでは2.2イニングで被安打4、失点4、自責点4と打ち込まれはしたものの、5奪三振を奪い、その片鱗を見せていました。
パイレーツはポール・スキーンズをこのスプリング・トレーニングではNRI(Non Roster Invitee)としてメジャー・キャンプに参加させており、この日はメジャー・レベルでの初の登板ということで、大注目の腕試しというところでした。
1イニング10球で102mphを計測
相手オリオールズの先発はこのスプリング・トレーニングで2試合目の登板となるコービン・バーンズ。
1回表、パイレーツは怪我から復帰した規格外のSS、オニール・クルーズが先頭打者としてシングルで出塁。そして2アウト1、3塁となったところでヘンリー・デービスがコービン・バーンズの甘いボールを逃さず、これを左中間スタンドに放り込む3ランHRを放ち、いきなりの3点をプレゼント。これでポール・スキーンズも楽になったでしょうね。
そしてポール・スキーンズは噂に違わぬ豪球を次々と披露。1イニング10球のみの登板で、MAX 102mphを計測しました。やはりものが違いますね。
ジャクソン・ホリデーとも対戦。
さらに興味深かったのはオリオールズのリードオフが2022年の全体1位のジャクソン・ホリデーであったことです。
2022年と2023年の全体1位同士の両雄が相まみえる形となりました。結果はジャクソン・ホリデーが初珠のインコースの難しいコースを凡打し、2Bゴロとなってポール・スキーンズの勝ち。
ポール・スキーンズはこの後、アドレー・ラッチマン、ヘストン・キャースタッドをそれぞれ打ち取り、1回スコアレスのスプリング・トレーニング・デビューを果たしました。
もはや開幕ロスターに入れたく衝動を覚える投球でしたが、さすがに無理はさせないと思います。ポール・スキーンズはまだ21才。MLBはアマチュアとは試合数がまるで違いますから、体力的なところも見極めてから上げてくるでしょう。
ジャクソン・ホリデーはマルチ安打
また第1打席でポール・スキーンズに抑えられたジャクソン・ホリデーでしたが、この後は2安打を放ち、マルチ安打を達成。ここまでのスプリング・トレーニングの成績は4試合で11打数3安打、.273/.333/ .455となっています。ジャクソン・ホリデーも楽しみですね。
ゲームの方は9-8のスコアでオリオールズが勝利。オリオールズは今スプリング・トレーニングですでに6勝1敗。快調に飛ばしております。パイレーツは1勝5敗。
お読みいただき、ありがとうございました。
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