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【MLBプロスペクト2024】パイレーツがついに決断!ポール・スキーンズをメジャーへ

いよいよ剛腕プロスペクトがデビューへ

 今季の大注目トップ・プロスペクトであるパイレーツのポール・スキーンズ(Paul Skenes)がついにメジャーにコールアップされることになりました!

 ポール・スキーンズは2023年のアマチュア・ドラフトで全体1位でピックされた投手。LSUことルイジアナ州立大学出身で、ドラフト・イヤーの2023年のNCAAでの成績は19試合で122.2 イニングを投げ、13勝2敗、ERA 2.05。金属パットの打線を相手にこの数字です!奪三振は209。SO9は15.3で、BB9は1.5。もう圧巻の数字をマークし、ドラフト近辺になると彼の話題で持ち切りとなりました。

【YOUTUBE】Paul Skenes, the No. 1 overall draft pick in 2023, is ready for his Major League debut.

Pre-2024でも3位 

 そしてPre-2024のトップ・プロスペクト・ランクにおいて、ドラフト・ピックからわずか半年後でトップ・プロスペクト・ランク3位に。いかに期待が高いかがわかります。

 今、スプリング・トレーニングではメジャー・キャンプに参加したスキーンズは、2試合(うち1試合は先発)、3.0 イニングを投げ、被安打3、失点1、自責点1、HR 1、SO3をマーク。開幕メジャーも期待されましたが、パイレーツは無理をさせず、開幕前にトリプルAインディアナポリスに落としました。

開幕後

 スキーンズの開幕マイナーはある意味、予想通りとみなすことが出来ました。

 その理由の1つはMLSを考慮してのこと。新CBAが締結され、さすがにMLS操作とまでは言いませんが、FA資格を得るには6シーズンを超える必要があり、2024年から6年ぴったりで計算されるより、もう1年コントロール下に置いておく方が当然パイレーツに有利となるため。

 2つ目は将来を見越して無理をさせる必要はない点です。この点が最も大きなウエイトがかかっていると思います。センセーショナルにデビューしたはいいものの、すぐに故障してしまっては元も子もありません。ましては100mphを超えるハードスロー・ライティーですからそのリスクは当然孕んでいるため、慎重に考えるのは当然です。

マイナーでの最高IPは6.0

 開幕後、トリプルAでスキーンズは7試合に先発し、27.1イニングを投げ、ERA 0.99、SO 9 14.8と、とんでもない数字を記録し、昇格への準備は十二分に整っているようには見えます。

 ただし、7試合のうち最初の2試合は3.0 イニングずつ、次の2試合は3.1イニングずつで、5試合目で4.1 イニング、6試合目してようやく6.0イニング、そして7試合目は4.1イニング。つまり、5イニングを超えて登板したことは1試合しかないのです。

 パイレーツもあえてイニングを抑えて登板させた面があったものの、ローテーション投手としての準備は果たしてどこまで出来たのかはやや疑問なところがあります。今回の昇格は、「早くデビューさせろ」という圧にパイレーツが屈した感もあるのですが、かなり完成したスタイルのスキーンズは結果は出すとは思います。ただ、継続力がどこまでついているのか?その点の判断は難しいです。

 少しでも腕に違和感などを感じるようであれば、無理をさせないでもらいたいとは思います。それでなくても今季はピッチャーのUCL損傷が続出していますから。

カブス戦に先発予定

 そのポール・スキーンズは現地2024年5月11日(土)のカブス戦に先発予定となっています。場所は地元PNCパーク。

 スキーンズの武器は100mphを超える4シーム、シンカー、スライダー、チェンジアップ、カーブ。メインは4シームとスライダーです。

 彼の4シームのアベレージは100mphを超え、MLBの先発投手の中でもトップと言っていいでしょう。スキーンズの4シームのアベレージを上回っているのはアスレチックスのクローザーのメイソン・ミラーのみで100.8mph。それくらい強いファストボールを投げるということですね。

曲がりのレンジが小さいとの声も

 ポール・スキーンズはドラフト・イヤーの2023年は投手ONLYで登板。しかし、もともとは捕手兼投手でもありました。2022年は捕手で12試合、2022年は捕手で18試合に出場。

 あの独特な野手投げのようなフォームはそれ由来ということになります。そしてあの投げ方ですから、変化量が少ないという分析も上がっています。特にスライダーが。果たしてこれがメジャーでどのような結果として出るのか、注目ポイントです。

 ただし、それを補って余りあるコントロールがあります!あの球速で出し入れされたら、打者はたまったものではありません。さらに、シンカーがかなりレベルが高いと言われています。ローガン・ウェブ並みとも。これも変化量の少なさをカバーする面かと思います。

 スキーンズ、あまりぶっ飛ばさずに投げてもらいたいなと思います。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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