エンゼルスのトップ・プロスペクト
現地2023年4月17日、大雨で大谷選手の登板も2イニングで終わったエンゼルス@レッドソックス戦ですが、このゲームでエンゼルスのトップ・プロスペクトのザック・ネトー(Zach Neto)がメジャー初ヒットを記録しました。
リードオフで1安打
この日、リードオフに入ったザック・ネトーは第1打席、ブライアン・ベイヨーの前に見逃し三振。結果は出ませんでしたが、ファウルも含め5球を投げさせたことが次の打席にもつながったのではないかと思います。
そして迎えた第2打席、初球の95.7mphの真ん中高めの4シームを強く振り抜いたザック・ネトーは見事にLFへのライン・ドライブのシングルを放ち、メジャー初ヒットを記録しました。
SSのキケ・ヘルナンデスも初ヒットと気付き、記念のボールをトスしましたね。良い光景だったと思います。これは誰かが指摘したというより、キケ自らが気づいたのではないか?とも思います。
この日は6回表にそのキケ・ヘルナンデスのスローイング・エラーで出塁を果たしましたが、ヒットは2回表のこの1本のみ。
守備では一貫して良い動きを見せております。
ザック・ネトーとは?
2022年の1巡目
ザック・ネトーは、2001年1月31日生まれの22才。ドラフトは2022年のエンゼルスの1巡目指名(全体13位)。マイアミの高校を出ていますが、大学はノース・キャロライナのキャンベル大学の出身。
前年のドラフト1巡目の野手が翌年の4月にデビューというのは、非常に珍しいです。これまでは、MLS操作などもありましたので、余計にそれが実現しませんでしたね。しかし、2022年春のCBA交渉でMLS操作をしないクラブには、恩恵も与えられることとなりました。
AAからの昇格
2022年のドラフト・イヤーでルーキー・リーグを経ずに、クラスA+にアサインされたザック・ネトーは、7試合のみの出場で即AAに昇格。AAでは30試合に出場し、打率.320、OBP .382、SLG .492、HR 4、RBI 23、SB 4。
2023年1月のトップ・プロスペクト・ランクでは89位にランクイン。
2023年はAAで開幕を迎え、7試合で27-12、打率.444、OBP .559、SLG .815、OPS 1.374、HR 3、RBI 10をマーク。ETAは早くても今季の9月かと思っていましたが、いきなりメジャー昇格を決めました。トリプルAを経ない昇格です。
そして、4月15日のレッドソックス戦でメジャー・デビュー。今回は3試合目で見事に初ヒットを決めたというニュースでもあります。
フレッチがオプション
ザック・ネトーの昇格にともない、エンゼルスはデービッド・フレッチャーをマイナーにオプション。17日にソルトレイク・ビーズにアサインしました。
地元出身のフレッチャーは人気の選手ですが、今季は出場機会が減っていました。しかし、開幕後、アンソニー・レンドンがオークランドで質の悪いお客に絡まれて、胸ぐらを掴んだことで5試合のサスペンションを科されたトラブルに遭遇。フレッチャーはこの機会ににゲームに出場しましたが、打率.125と結果が出せず、チャンスをものに出来ませんでした。
リヴァン・ソトは苦戦中
なお、エンゼルスには2022年にデビューしたリヴァン・ソトという23才の期待のSSがいますが、今回ソトではなく、ネトーになったのは、ソトがトリプルAで打率.157と苦戦しているため。
なお、ソトはマイナーではありますが、40manに入っています。フレッチが落ちたのは枠を空けるためですね。
アデルが1Bを守れたなら上がっていた
なお、エンゼルスにはある意味スーパー・アスリートのジョー・アデルがいますが、彼は今、トリプルAで結果を出し続けています。15試合で59-19、.322/.452/.814/1.266、HR 8、RBI 17、BB 13とホットなままです。
エンゼルスのOFはトラウト、レンフロー、ウォードがいますから、なかなかチャンスがありません。もしアデルが1Bを守れたなら、即上がっていたと思いますが、アデルが1Bをこなす日は来るのでしょうか??
なお、エンゼルスは右腕のクリス・ロドリゲスを60Day ILに移しました。彼は良い素材なのに怪我が多すぎてなかなか陽の目をみませんね。
ザック・ネトーが入ったことで、内野の守備力は少なくともアップ。これから打撃でも盛り上げて行ってもらいたいところですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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