侍ジャパンのMLBメンバーはそれぞれの地へ
侍ジャパンが走攻守にわたり、非常にクオリティーの高い野球を見せ、見事にタイトルを勝ち取ったWBC2023。最後は大谷-トラウトのガチの勝負が実現するなど、まさに見どころ満載でワクワクさせてくれました。
日本時間2023年3月23日は侍ジャパンのメンバーも日本に帰国。記者会見の様子など話題になりました。
日本チームが帰国する中、パドレスに所属するダルビッシュ投手、エンゼルスに所属する大谷選手は専用機でアリゾナへ。そして、グレーブフルーツリーグが行われているレッドソックスの吉田選手、カージナルスのラーズ・ヌートバー選手はそれぞれフロリダのスプリング・トレーニングの地に戻りました。今回はマイアミが最後の舞台でしたから、2人とも移動に関しては楽でしたね。
ヌートバーもSTLへ復帰
そして侍ジャパンに大いに貢献してくれたうちの1人がカージナルスのラーズ・ヌートバー選手でもありました。もう大人気でしたね。筆者などは1次ラウンドで死球を受けた後に相手投手をにらみつける姿に心を鷲掴みにされました。完全に狙っていましたからね。ゲーム後のコメントで、「凝ってたところに当たってちょうど良かった」という強気な発言も良かったですね。
WBCでの成績
ラーズ・ヌートバー選手は1次ラウンドからファイナルまで7試合すべてに出場。リード・オフとして大きく貢献してくれました。
成績は、27打数7安打、打率.269、OBP .424、SLG .269、OPS .693、7Run、6 BB、6SO、2SB。7 Runは、近藤選手、大谷選手の9に次ぐチーム内3位。7安打は大谷選手の10、近藤選手の9、吉田選手の9につぐ4位。守備も含めて数字以上の貢献だったことは言うまでもありません。
カージナルスに復帰
そんなヌートバー選手が現地2023年3月23日、カージナルスに復帰。グレーブフルーツ・リーグで、ヤンキース戦に7番LFで先発出場。
第1打席は左腕のネスター・コルテスの86.3mphのカットボールをひっかけ、1Bゴロに倒れたものの、第2打席は、右腕のグレッグ・ワイザート(Greg Weissert)のボールを見極め、2ストライクを奪われながらもしっかりと四球をゲット。これが得点につながり、しっかりと良い仕事をしています。
この日はこの2打席のみで終了。1Runを上げています。
今季は打率が上がりそう
2022年のヌートバー選手の打撃成績は、108試合で、290-66、打率.228、OBP .340、SLG .448、HR 14 、二塁打 16、RBI 40、RUN 53、BB 51、SO 71。
WBCでの打席を見ておわかりの通り、ヌートバー選手の打球方向はCF中心。しかも強いロゴで抜くケースが多いです。2022年の打率が低いのはそのシフトの網に引っかかるケースが多かったため。
2023年シーズンからMLBはシフト・リスクリクションを実施。
これまでは、2Bが1、2塁間を締め、SSがCF方向を締めていましたが、ルール改正により、内野の半分には2人の野手しかついてはいけないことになっており、しかも深いポジションでは芝生に足をかけることも許されません。
少なくとも、1、2塁間か、CF方向かのどちらかは空きますので、ヌートバー選手のヒットゾーンは広がることに。強いゴロ対策で深めに守っていた2Bも前に出されますので、その意味でも打率は上がりそうです。
カージナルスのOF
現地2023年3月23日時点でのカージナルスのアクティブ・ロスターのOFは、右打者のタイラー・オニール、左投げスイッチヒッターのディラン・カールソン、左投げ左打ちのプロスペクト、アレク・バールソン、右投右打のフアン・イェペス、そしてラーズ・ヌートバーの5名。
2022年の成績で行けば、フアン・イェペス、タイラー・オニールはヌートバーとほぼ同じような成績。60-70安打で、10-15HR前後。ディラン・カールソン、アレク・バールソンそれよりは落ちる感じです。
ヌートバー選手の開幕スタートは間違いなさそう。WBCではつなぎに専念していましたが、レギュラーシーズンでは打球も上がってきそうです。
彼の活躍も楽しみですね。
カージナルスは現地2023年3月30日、地元ブッシュ・スタジアムでブルージェイズとの開幕ゲームです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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