レイズ&マリナーズ間でトレード成立!
現地2023年1月5日、マリナーズがまたしても動きましたね。ジェリー・ディポートPOBOは非常に良い編成で動いております。直前に決まったロビー・レイとミッチ・ハニガー、アンソニー・デスクワファニーのトレードを補完する形の動きです。
今回は野手の補強です。
トレード概要
今回のディールで動くのは2人。
レイズGet
- ホセ・キャバイェーロ(José Caballero/27)2B, SS or 3B/右投げ右打ち
マリナーズGet
- ルーク・レイリー(Luke Raley/29) OF or 1B/右投げ左打ち
背景
ワンダー・フランコの穴
レイズですが、ワンダー・フランコが2023年8月以降、大変な状況になっているのはご承知の通りです。仮に刑事罰で不起訴となったとしても一旦は中断しているMLBの調査が再開し、その上でMLBと選手会の間でサインしているDV及び性的暴行、未成年者保護のポリシー違反のかどでかなり長めのサスペンションが科されるは必至。これがどこまで長引くかわかりません。
よってフランコの穴を塞がないといけないのですが、その候補の1人をマリナーズから獲得したという状況です。
SEAはOFのコーナースポットの補強
そしてレイズは、ランディ・アロウザリナ、ジョシュ・ロウ、ホセ・シリ、ハロルド・ラミレス、ジョナサン・アランダ、ジョニー・デルーカなど攻守にバランスの取れたOFが過剰気味で、一方でマリナーズは、テオスカー・ヘルナンデスはFAでこのまま流出。ジャレッド・ケルニックも早々にトレードでブレーブスへ。よって、OFはフリオ・ロドリゲスを除いては、直前のトレードで獲得したミッチ・ハニガーなどコーナー・ストップが弱く、そこを打撃の良いルーク・レイリーで補強した形となりました。いずれにせよ、かなりの受給の一致が見られるなかなかか良いトレードなのではないか?と思います。
選手紹介
(レイズ)ホセ・キャバイェーロ
27歳のホセ・キャバイェーロは、2023年にマリナーズでメジャーデビュー。104試合に出場し、231-51、.221/.343/.320、HR 4、RBI 26、Run 37、SB 26をマーク。主に守ったのは2Bで、その他SS、3B、LFもこなしました。本職はSS。
1年目のメジャーでの打撃成績は奮いませんでしたが、2023年のトリプルAで27-8でAVG .333をマークするなど、本来は.250前後は期待出来る選手。なんと言ってもメジャーでSB 26ですから、レイズはこの足をピッチクロックの環境の中、有効に使うでしょうね。
なお、レイズのSSの最有力はやはりテイラー・ウォールズ。他にジュニオール・カミネロ、オスレイビス・バサベら。ウォールズとバサベは守備は強いが打撃は弱いとされ、カミネロはその逆とされています。
(マリナーズ)ルーク・レイリー
29歳のルーク・レイリーはもともとは2016年のドジャースの7巡目指名でプロ入りした選手。
2018年のトレード・デッドラインでローガン・フォーサイス、デビン・スメルツァーらとともにツインズへ移籍。ドジャースはこのトレードでブライアン・ドージャーを獲得するも、NLCS、WSでは大ブレーキでレッドソックスのWSをアシストする形となりました。
さらに2020年2月にムーキーがレッドソックスからドジャースに動いたトレードの1人としてツインズから再びドジャースへ移籍。
ドジャース復帰後の2021年に短期間ながらメジャーデビューを果たすも、その後、レイズにトレードされ、2022年3月の開幕前にマイナー選手とのトレードでレイズに移籍。
2022年は22試合のみの出場に留まり、AVGも.197。
しかし、2023年、開幕からメジャー・ロスターに入ると、最終的には118試合に出場し、406PAを経験。SO%はMLB平均の22.8%を大きく上回る31.5%をマークしたものの、HR は19本。.249/.333/.490とバランスの良い打撃をマーク。SB 14も今後の武器になりそうです。
左打席ながら、右投手に対する打率は.247で左投手とのそれは.268と左を苦にしない面があるものの、ABの数が右投手に対して316だったのに対し、左投手とは41だったことからわかるようにレイズはOFが過剰気味だったこともあり、左投手との対戦の時は原則、試合に出していませんでした。この辺を自ら左投手でも大丈夫と証明出来るかどうかは見てみたいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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