開幕から1ヶ月で大物選手のトレードが成立
現地2024年5月3日、パドレスとマイアミとの間で大物選手のトレードが成立。2022年、2023年と2年連続でバッティング・チャンプ(AVG)に輝いたルイス・アラエズ(Luis Arráez)がパドレスに移籍することになりました。
現地2024年5月3日の段階で9勝24敗と大きく苦戦しているマイアミはこのディールで得点源を放出し、プロスペクト達を受け入れていることから、動きとすればトレード・デッドラインのそれと同じ。もはやファイヤー・セールを行っているのか?というくらいの極端なマイアミの編成です。
トレード概要
今回のトレードは 1: 4で計5名が動くディールとなっています。
パドレスGet
- ルイス・アラエズ(Luis Arráez/27)2B or 1B/ 右投げ左打ち
マイアミGet
- ディロン・ヘッド(Dillon Head/19)CF/左投げ左打ち /2023年1巡目(全体25位)
- ジェイコブ・マーシー(Jakob Marsee/22) CF/左投げ左打ち/ 2022年6巡目
- ネイサン・マートレラ(Nathan Martorella/23) 1B or OF/左投げ左打ち/2022年5巡目
- ゴ・ウソク(Woo-Suk Go/ 25) RHP
【SDP】ルイス・アラエズ
パドレスは「まあ早急に動いたな!」というのが第一印象ですが、INFは2Bにボガーツ、1Bにジェイク・クロネンワースと、これまでルイス・アラエズが守ってきたポジションはしっかりとしたエブリデー・プレーヤーがいる中、アラエズをどこで起用するのか?と言えばもうDHしかありません。
マチャードの3B復帰でDH
今季はDHとしてスタートしたマニー・マチャードですが、すでに3Bのポジションに就くことが決定。タイラー・ウェイドはAVG.255ほど放ち、それなりに結果は出して来ましたが、今回はマチャード:3B、アラエズ:DHという布陣でさらなる打撃力アップを期待したいところです。
今季のアラエズはすでに41安打
パイレーツとの開幕4連戦の最初の2ゲームでノーヒットを経験し、結局シリーズで18打数2安打と完全に封じ込まれたルイス・アラエズ。今季は過去2シーズンとはちょっと違うか??と心配されたのですが、それ以降はコンスタントに安打を重ねて行き、現地2024年5月3日の段階で、137-41、.299/.347/.372と数字を上げて来ております。
2023年のスタートが良すぎた
ルイス・アラエズと言えば2023年の「4割への期待」ですね。4割超えは5月9日まで続き、その後は一旦途絶えましたが、6月に再度4割超えをマーク。最終的には6月24日に.401をマークしていました。8月1日時点でAVG .381という高い数字を記録していたものの、シーズン終了時は、.354/.393/ .469でフィニッシュ。安打数は203。この2023年の強烈な印象のため、今季の数字が「おやおや?」と思えるだけで、彼の打撃技術ならこれからさらに上げて行くと思われます。
パドレスは2年間支配下に置く
ルイス・アラエズのMLSは2024年1月時点で4.121。MLSが6を超えるには2024年と2025年の2年間を経る必要があります。現在は調停ステータスでサラリーは1年/$10.6M (2024)。パドレスは彼を最低2年はコントロール下に置くことが可能。FAとなるあるいは、FAまで1年を残した段階でトレードに出すということもやりかねませんね。ちょうどフアン・ソトのように。
現時点で17勝18敗でNLウエスト首位のドジャースを追っているパドレス。この補強で勝率.500をまずは超えたいところですね。
【MIA】マイアミに移るプロスペクト達
今回、マイアミが獲得したプロスペクトですが、4人中3人がOFでしかも左投げ左打ちという非常に偏った面々。どういう考えなのか?聞いてみたいですね。同年代で3人のうちの1人が残れば御の字というふうに考えているのでしょうか??ちょっとよくわからないですね。ドラフト何巡目か?で決めていたりして・・・??
ディロン・ヘッド(Dillon Head/19)
最もドラフトの指名順位が高いのがディロン・ヘッドで2023年1巡目(全体25位)。2024年はクラスAに所属し、21試合で.237/.317/.366、HR 1、SB 3。アベレージ型かと思いますが、これからパワーが出てくることもあり、伸びしろはたっぷりという選手かと思います。
ジェイコブ・マーシー(Jakob Marsee/22)
2022年6巡目指名のジェイコブ・マーシーは2024年はダブルAのサン・アントニオ・ミッションズ(San Antonio Missions)に所属。.185/.337/ .333と苦戦中です。
ネイサン・マートレラ(Nathan Martorella/23)
2022年5巡目指名のネイサン・マートレラは2024年はジェイコブ・マーシー同様にダブルAのサン・アントニオ・ミッションズ(San Antonio Missions)に所属。.294/.392/.435 と好調です。
このAAの二人はゲーム中にトレードが成立。ネイサン・マートレラは2塁ランナーに出ていたのにいきなり引っ込められ、困惑。そしてともにチームメイトに別れを告げ、マイアミ傘下のマイナーへ旅立って行きました。
Nathan Martorella was standing on second base when he was traded to the Marlins for Luis Arraez 😅
— B/R Walk-Off (@BRWalkoff) May 4, 2024
(via @SamDykstraMiLB)pic.twitter.com/uqHUIILqDn
ゴ・ウソク(Woo-Suk Go/ 25)
2024年はAA所属。リリーバーとして登板し、ERA 5.11です。
シーズンが始まってから1ヶ月で実行されたこのトレードがどうなるのか、見ものですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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