クラブの”Minor league pitcher of the year”をトレード
現地2023年2月3日、レッドソックスとホワイトソックス間でトレードが成立。レッドソックスは2022年にクラブの”Minor league pitcher of the year”に輝いたフランクリン・ジャーマンをホワイトソックスにトレードに出すことになりました。
トレード概要
トレードで動くのはこの2名です。
ホワイトソックスGet
- フランクリン・ヘルマン(Franklin German/25)RHP
発音ですが、ヘルマンかと思いましたが、Baseball Referenceの発音アシストによれば \JUR-min\ となっていまして、ジャーミンが正しそうですが、遠からずということでジャーマンと記載させていただきます。
レッドソックスGet
- セオ・デリンジャー(Theo Denlinger/26)RHP
なお、このトレードでホワイトソックスはロスターを空けるため、右腕のジェイソン・ビルイス(Jason Bilous)をDFAとしています。
ジャーマンはDFA後のトレード
現地2023年1月30日、レッドソックスとマーリンズはマット・バーンズとリチャード・ブライアーのトレードを成立させました。
左腕のリチャード・ブライアーを獲得したレッドソックスはロスターを空けるため、フランクリン・ジャーマンをDFAとしていたのです。
このDFAも驚きの処置で、フランクリン・ジャーマンはレッドソックスにとって、待望のプロスペクト右腕。上述のように2022年の”Minor league pitcher of the year”に輝いていたのです。
フランクリン・ジャーマンは、2022年はAAスタートで、11試合、11.1イニングで 3勝1敗、ERA 3.18をマーク。すぐにAAAに昇格し、AAAでは32試合中、24試合でゲームを締め、38.1イニングで2勝1敗、ERA 2.58。両レベルを併せて、SO9が11.6、BB9が3.4。
つまり、リリーバーとして頼もしい三振奪取を期待出来る投手で、メジャーでの活躍を期待されていたのです。そのジャーマンをDFA→トレードとはやはり驚きを禁じえないです。
2022年9月17日にメジャー・デビューを果たしたジャーマンは、ビッグリーグでは5試合、4.0イニングで被安打7、失点8、BB4、SO4、HR 2と結果は出ませんでしたが、これは腕試しとして現状のレベルを知る経験。言わば、今季への投資のような投球体験でもありました。よって、かなり勿体ないという印象が強いです。
なお、フランクリン・ジャーマンは、メジャーでは4.0イニングながら、4シームの平均ベロシティーは97mphを記録していました。
フランクリン・ジャーマンですが、1997年9月22日生まれの25才。ドラフトは2018年のヤンキースの4巡目指名です。
2021年1月にレッドソックスがアダム・オッタビーノをヤンキースから獲得したトレードで、ともにレッドソックスに移籍してきました。レッドソックスからはPTBNL(後日指名)。
セオ・デリンジャーとは
レッドソックスが獲得したセオ・デリンジャーは、1996年7月10日生まれの26才。2021年にホワイトソックスが7巡目指名した右腕。2021年はルーキーリーグからクラスAへ。
2022年は、クラスA+とAAで登板。両レベルを併せて、40試合、48.1イニングで、2勝2敗、ERA 4.47。SO9は12.3、BB9は3.9。
強いボールを投げる投手であることは確かで、ある意味両投手は力が拮抗しているとも言えそうです。
リリーフ投手の場合、やはりコントロールが要求されるので、ここをどこまでチューンアップしてくるのか、見守りたいと思います。パワー系の右腕です。
Red Sox have acquired RHP Theo Denlinger from the White Sox for the recently DFA’d Franklin German.
— Tyler Milliken ⚾️ (@tylermilliken_) February 3, 2023
Denlinger had 66 Ks in 48 1/3 IP in High-A and Double-A last year. 7th-round pick in 2021.
Entering his age-26 season.pic.twitter.com/87Os8JTJAu
お読みいただき、ありがとうございました。
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