SEA1巡目(全体15位)での指名
現地2024年7月14日、2014MLBドラフトが行われ、Day 1としてRound1とRound2の指名が終了しました。ドラフト指名はオールスター当日の16日まで計3日をかけて行われます。今季もRound20までの指名です。
そんな中、非常に面白い素材がピックされました。それがマリナーズが1巡目(全体15位)で指名したジュランジェロ・セインチェ(Jurrangelo Cijntje)です。
難読
スペルはJurrangelo Cijntjeと書き、どうやらオランダ由来のお名前なようです。これがとにかくカタカナ表記が難しいです。発音を聞く限り、ジュランジェロ・セインチェのように聞こえましたのでそのように表記しましたが、今後変わる可能性があります。
スイッチ・ピッチング!
彼の登録はピッチャー。そして何より話題になっているのが、スイッチ・ピッチング(両投げ)であることです。
しかも、プロフィールを見ると、Bat / Throwの双方でS、つまりスイッチ・ヒッティング、スイッチ・ピッチングということになっています。
右:99mph ! 左: 95 mph
驚くのがその球速。右で99mph、左で95mphを記録したというのですから、とんでもないですね。こちらにピッチングの動画が載っています。
NCAAでは2023シーズンは14試合、13先発で50.0 イニングを投げ、3勝5敗、ERA 8.64。
2024シーズンの成績はオール先発で16試合、90.2イニングを投げ、8勝2敗でERA 3.67。SO9が11.2、BB9が3.0。カレッジは金属バットですので、このイニングを投げてこのERAなら大したものだと思います。ただ、右左の内訳が現時点では不明です。VTRを見ても分かる通り、結構、骨太でバランスの良い投げ方をしていますね。
THE SWITCH PITCHER IS OFF THE BOARD!!@HailStateStool’s Jurrangelo Cijntje is headed to the Mariners!!!pic.twitter.com/9IO7fnnK3W
— Barstool SEC (@SECBarstool) July 15, 2024
The @Mariners drafted quite the unique prospect in ambidextrous pitcher Jurrangelo Cijntje 🔁#MLBDraft | #TridentsUp pic.twitter.com/A2VSmUlKpZ
— MLB Network (@MLBNetwork) July 15, 2024
ジュランジェロ・セインチェとは
そのジュランジェロ・セインチェは2003年5月31日生まれの21才。ミシシッピ州立大学(Mississippi State University)の2年生を終えたところ。
- Freshman:1年生
- Sophomore:2年生
- Junior: 3年生
- Senior :4年制
ドラフトの規定として4年制以上の大学生は、3年以上在学している選手、または2年以上在学している21歳以上の選手を指名できることになっており、ジュランジェロ・セインチェがまさにそのケースです。
幼少期
父はオランダでプロとしてプレー。本人は2016年にリトルリーグワールドシリーズにキュラソー代表として出場。生まれつき左利きだが、父の真似をして6歳から右投げ右打ちにも取り組み、これがやがて今日のスイッチ・ヒッティング、スイッチ・ピッチングに。
高校
高校はフロリダ州マイアミの高校で2年間レギュラーとして出場。投手として通算81イニングを投げ、被安打39、失点39、BB 31、SO 166を記録。フロリダ州のプロスペクト・ランクでNo.9にランク。高卒時の2022年のドラフトでブルワーズから22巡目で指名を受けるも、ミシシッピ州立大学に進学しました。
そして大学で上述のように活躍。1巡目指名を勝ち取りました。
マリナーズのジェリー・ディポートは当然、スイッチ・ピッチングで育てると明言。左右ともに変化球が良いですし、右の時の4シームもかなり良いですね。
どうなるでしょうか?!楽しみですね。
そう言えば、この漫画みたいなすごい投手もある意味、大谷選手がこじ開けた風穴でしょうか?!
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント