【WS終了後5日間】独占交渉期間
現地2023年11月3日、MLBでは各クラブが所属している選手の来季のオプションをどうするのか交渉しております。前日の記事にも書かせていただいた通り、ワールドシリーズ終了翌日から5日間は、現所属クラブとの独占交渉期間であり、選手は所属したクラブとしかまだお金の話をすることができません。FA解禁は現地2023年11月7日からとなります。
レッドソックスはクレイグ・ブレスローがハイム・ブルームに代わって新CBOになりましたが、その新体制において現在は絶賛交渉中。そんな中、予想はされておりましたが、2023シーズンに96 RBIをマークし、レッドソックスの攻撃陣を支えたジャスティン・ターナーが、来季のオプションを拒否し、残念ながらFAとなりました。
ジャスティン・ターナーの契約
レッドソックスとジャスティン・ターナーは下記の内容で2023年1月にサインしていました。
- 2 年/$22M (2023-24) + 2024 $13.4M プレーヤー・オプション
- サラリー:$8.3M (2023)、$13.4M(2024 プレーヤー・オプション)
- バイアウト : $6.7M buyout
- パフォーマンス・ボーナス:
- $0.2M / 480、 500、 520、 540、 560 PAごと
プレーヤー・オプションだった
上記の通り、レッドソックスとジャスティン・ターナーの2024シーズンのオプションはプレーヤー・オプションでした。つまり、選手側が来季の契約を更新するかどうか決める選択権があるという形態です。
ジャスティン・ターナーとしては来季はもっと良い条件でサインできるという自信の表れでもあります。
ターナーがオプションを拒否したので、途中解除ということでそもそもの条件であったバイアウトの$6.7M もレッドソックスが支払います。
【JT】2023年は年齢を感じさせない大活躍
ジャスティン・ターナーの2023年は素晴らしい成績となりました。
146試合に出場し、558打数154安打、打率.276、OBP .345、SLG .455、OPS .800、OPS+ 114。二塁打31、HR 23、RBI 96。rWAR (Baseball ReferenceのWAR)は2.1。
ジャスティン・ターナーの誕生日は1984年11月23日で現時点で38才で、まもなく39才になります。そんなターナーですが、2021年と2022年の2年間の平均は、140試合で、500-139、打率.278、OBP .356、SLG .456、OPS.811、OPS+は120。
38才のシーズンであっても、ほぼクオリティーが落ちていない数字となっています。正確に言えば若干落ちた面はあるものの、それでもこのクオリティーを出せる中軸はなかなかいません。2023年のrWARはもっと高くても良いくらいの活躍でした。
レッドソックス、96RBIの穴をいかに埋めるか?
レッドソックスはジャスティン・ターナーの穴を埋める必要が出て来ました。現状のラファエル・デバース、トリストン・カサスの2人に加え、吉田選手、ジャレン・デュラン、あるいはその他の内部からの積み上げを狙うのか、あるいは外部から獲得するのか、クレイグ・ブレスローの動きにも注目です。投手の補強に資金を使った方がいいとは思うのですが。
お読みいただき、ありがとうございました。
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