2020年8月の月間AWARDSが発表される
現地2020年9月2日、わずか2ヶ月しかない今季のレギュラーシーズンのうちのひと月目、2020年8月の月間Awardが発表され、シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が、ピッチャー・オブ・ザ・マンスに選ばれました!
Congratulations!
月間Award詳細
月ベースでのMVP、最優秀投手、最優秀新人に送られる当該賞は選手にとっても非常に名誉でもありますし、ファンにとっても非常にありがたい賞でもあります。なぜなら、「あの選手はあの時はすごく活躍したな。そう言えば何年何月のプレーヤー・オブ・マンスに選ばれたもんな」などと記憶のタグ付けにもなるのです。
では各Awardを見ていきたいと思います。まずはMVPの月ベース・バージョンのプレーヤー・オブ・ザ・マンスから。
プレーヤー・オブ・ザ・マンス
- AL:ホセ・アブレイユ(ホワイトソックス/1B)
- NL: フェルナンド・タティス・ジュニア(パドレス/SS)
ホセ・アブレイユの成績
ホワイトソックスのホセ・アブレイユは7月こそ、打率.250、OBP .300、SLG .429、HR 1、RBI 3とスロースタートだったものの、8月に入り、爆発。
打率.333、OBP .374、SLG .687、HR 11、RBI 29を記録。OPSは1.061。8月のHR数11はALではマイク・トラウト(LAA)、ルーク・ボイト(NYY)に並んで1位。月間38安打はア・リーグではトップ。堂々の受賞です。
フェルナンド・タティス・ジュニアの成績
非常にセンセーショナルな活躍を見せたフェルナンド・タティス・ジュニアは、開幕からロケット・スタート。7月の成績は打率.313、OBP .421、SLG .625、OSP .1.046。HRは 2、RRIは 9。
8月もこの好調を維持。打率.313、OBP .388、SLG .670、OPS 1.057。36安打を放ち、HR11、RBI 24を記録。8月のHR 11はフアン・ソト(WSH)と並んでNLトップ。打率と安打数は、ナショナルズのトレイ・ターナーが42安打、打率.408と当たりに当たっていたので彼に譲りましたが、総合力でタティス・ジュニアが獲りました。
MVPの候補
当然のことながら、彼らはMVPの有力な候補になります。
ピッチャー・オブ・ザ・マンス
2020年7月・8月の最優秀投手はこちら。
- AL:シェーン・ビーバー(インディアンス/RHP)
- NL:ダルビッシュ有投手(カブス/RHP)
シェーン・ビーバーの成績
今季のサイヤング賞最有力候補とも言われ始めたインディアンスのシェーン・ビーバー。7月・8月の2ヶ月間で8試合に登板し、6勝0敗で、奪三振がなんと84!7月のERAは0.00、8月は1.63。左打者のくるぶしを狙ったように鋭く落ちるカーブはいまのところ敵なしです。ノーヒット・ノーランを達成したホワイトソックスのルーカス・ジオリトは調子が上がるのがやや遅れました。また、ヤンキースのゲリット・コールを抑えての受賞もすごいですね。
ダルビッシュ有投手の成績
ダルビッシュ投手は7月に2試合を投げ、1勝1敗。8月は5試合に登板し、5勝0敗。7月のERAは2.70。8月は1.09。8月のERAはMLBトップです。
中地区はカージナルスがCOVID-19のクラスターにかかったことでスケジュールが大幅に乱れました。ダルビッシュ投手の登板も大幅に変更となり何度も延期に。コンディションの調整が難しい中での受賞です。今のところそういった調整の難しさを出す指標がないため、ゲーム内だけの数字で評価されますが、ローテーション投手としてしっかり調整してきたことは最大限の評価がくだされてしかるべきです。
8月の奪三振は40。
ルーキー・オブ・ザ・マンス
月間の最優秀ルーキーは以下の2名が受賞しました。
- AL: ルイス・ロバート(ホワイトソックス/CF)
- NL: ジェイク・クロネンワース(パドレス/SS)
ルイス・ロバートの成績
2020年はこの人の年との前評判通りの活躍。7月の打率は.296。8月もほぼ同じ.298と高打率をキープ。8月のHR数はなんと9本!ルーキーです。
ジェイク・クロネンワースの成績
2020年、26才でデビューした内野ユーティリティーがルーキー・オブ・ザ・マンスを獲得。1Bで9試合、2Bで19試合、SSで6試合に出場。
ジェイク・クロネンワースは2019年オフ、レイズとパドレス間で決まったハンター・レンフローとトミー・ファムとのトレードの1員としてレイズからパドレスに移籍。ようやく花開いたというところですね。
7月の成績は3試合で8打数3安打、二塁打1、三塁打1。
8月に入り、毎試合に出場。PAも103を数え、打数の少なさからくる打率の高さというバイアスを払拭しました。
8月は打率.355、OBP .408、SLG .613、安打数33、二塁打8、三塁打2、HR 4、RBI 16。文句なしです。
彼らがルーキー・オブ・ザ・イヤーの有力候補ですね。もっとも、ALのルイス・ロバートは残り試合でけがでもしない限りはほぼ決まりと見てはいます。
お読みいただき、ありがとうございました。
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