対面で
制度的にオーナー側による締め出しという形をとっているMLBの「ロックアウト」ですが、、現地2022年1月24日(月)、オーナー側(MLB機構側)とMLBPAの両者が対面でじっくり話し合いを行いました。
前回は現地2022年1月13日に行われましたが、リモートで短時間での開催でしたが、今回はそれと違い、たっぷり2時間を使って行われました。
そして、ようやく本題とも言えるコア・エコノミクスの話題に入りました。
現地2022年1月24日はほぼ進展なし
ただし、現地2022年1月24日(月)の会議には大きな進展はありませんでした。順番的に、この日のボールはどちらにあるのかと言えば、MLBPA(選手会)側でした。
この日は、コア・エコノミクスにおいて1つはっきりさせたことがありました。
選手会:FAは6年で良い
MLBPA(選手会)側はMLS6年で適格となるFA資格に関して、現状のまま6年で良いと回答した模様です。
もともとこの件はMLB側が29.5才でFAという案を提示していました。これに対して選手会側はMLSを6年のまま、あるいは1年早めて5年とする案などを考えてきました。あるいは、29.5才とMLS5年あるいは6年のいずれかの到達が早い方という案も含めて。
そもそもMLBが提示してきた29.5才でFAになるという案には大きな問題点がありました。早期デビューの選手が対象になれば、FAになるのに10年ほどかかってしまうという点です。
例えばナショナルズのフアン・ソトは19才でデビューしました。旧CBAではMLS6年の2024年終了後にFA資格を得ますが、現時点で23才になったばかりのソトに29.5才案を適用した場合、あと6年の2027年までかかることになります。そして、ナショナルズは10年間、ソトをキープ出来るということに。さすがにこれでは選手会側却下したくなりますね。
そして今回、29.5才案は却下。旧CBA通り、MLS6年でFAということで双方合意です。
選手会側の提案する内容
現状のMLBの問題点の1つは、若いプレーヤーとFA資格選手との間に大きなサラリーの不均衡があること。
選手会側が是正したいのはこれで、活躍している若いプレーヤーのサラリーを上げる構造に変えたいと思っています。
話し合いは25日(火曜)にも
会議は翌日の25日(火)にも開かれることが決定しており、そこで選手会側が具体的に提案しそうな内容は以下の通りです。
- 最低賃金を上げること
- 調停資格を3年から2年に
この2年で具体案を示すということになりそうです。
遅いオーナー側
選手会側の提案が通った場合、選手への支払い賃金がアップすることは明白で、現地25日(火曜)に選手会側が具体案を提示した後はボールは再びオーナー側に移ることに。
2021年12月2日にロックアウトとなって以降、2022年1月13日の交渉再開まで43日を要したオーナー側が果たしてスムーズにボールを投げかえてしてくるのかも問題です。
フィールド上のナ・リーグのユニバーサルDHの問題など、決定ごとが多数ある状況で果たして2月26日から始まるスプリングトレーニングのゲームが開始できるのか?短縮シーズンなどになると、MLB人気はさらに低下するのが懸念されます。
まずは25日(火曜)のMLBPA側の具体案を待ちたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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