ブルペン補強にチャップマン!
現地2024年12月3日、フアン・ソトとのディールのコンテンダーとして話題のボストン・レッドソックスがブルペンに補強に動きました。パイレーツからFAのアロルディス・チャップマン(Aroldis Chapman)と1年契約で合意しました。現時点ではフィジカル・チェックの結果待ちで間もなくオフィシャルとなる見込みです。
契約内容
現時点でのレッドソックスとアロルディス・チャップマンのディール内容はご覧の通り。
- 1年/$10.75M保証 (2025)
総額は$10.75M。前のパイレーツとの契約でも1年/$10.5M (2024)でボーナスなどは無しでしたので、今回も$10.75M保証で決定ではないか?と思います。なお、2023年にロイヤルズとサインした時は1年/$3.75M (2023)と単価が低かったので、IPに応じたボーナスでその穴埋めをしておりました。2023年は結果、2023年6月30日にレンジャーズに移籍し、ワールドシリーズ制覇のプッシュも担いましたね。
2024年のアロルディス・チャップマン
2024年のアロルディス・チャップマンはかなり頑張りました。68試合、61.2イニングに登板して、5勝5敗、14セーブ、ERA 3.79。
ただ、自慢のベロシティーは2024年の4シームのアベレージ・ベロシティーは97.8mphで2023年の99mphからは落ちました。4シームよりも数字が高いシンカーは2024年は99.8mphで2023年は101.1mphで、こちらもやや落ちというところ。
ゆえにSO9も2024年は14.3で2023年の15.9からは落ちています。落ちているとは言え、この数字はやはり相手打者にとってはかなり圧になる数字かと思います。
なお、HR9は2024年が0.7で2023年後半のレンジャーズ時の1.2を下回っています。
セットアップロールに
アロルディス・チャップマンはすでにエリート・クローザーと呼べる立場ではなくなりました。2024年もパイレーツのクローザー・ロールはデービッド・べドナーでチャップマンはセットアップ・ロール。
2025シーズンで37歳になりますから、これは致し方ないことですが、それでもセットアップで上述のようなベロシティーが出るのはやはり魅力的と言わざるを得ません。
クローザーは誰に?
レッドソックスは2024年のクローザーのクリス・マーティン(38)をFAにして出していますが、おそらく再契約を視野に入れていると思われます。
また、トミー・ジョン手術のリハビリ中であったリアム・ヘンドリクスと2024年2月に2年契約+3年目オプションでサイン。これは2025年の復帰を見越してのサインでした。
果たして、そのリアム・ヘンドリクスがどこまで復活するか?がブルペンのキーでもあるのですが、もしチャップマンとヘンドリクスが両輪で稼働すればかなり有効なブルペンとなり、これにクリス・マーティンが加われば7回以降は盤石。
また、ギャレット・ウィットロックが先発から離れることになれば彼もブルペンに回ることに。
レッドソックスの2025年のピッチング・コーチは前年同様にアンドリュー・ベイリー。2024年の前半はかなりの効果を上げました。2024シーズンはむしろ打撃力不足が問題ではあったのですが。
2024年はレフティーのブルペンで苦戦したので、この補強はその点で評価して良いとは思います。ちょっと高かったですが。
お読みいただき、ありがとうございました。
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