チャーリー・モートン、MLB18年目のシーズンへ
現地2025年1月3日、ブレーブスからFAとなっていたローテーション右腕のチャーリー・モートン()のディールが決まりました。オリオールズと1年契約で合意です。
現時点ではまだオフィシャルではありません。
チャーリー・モートンは1983年11月12日生まれの41歳。2025年はメジャー18年目のシーズンです。
契約内容
両者の合意内容は現時点では大筋で下記の通り。
- 1 年/$15M 保証(2025)
年齢的にもきっかり1年契約のままかと思いますが、ファイナルの情報までお待ちください。
ロスター調整
チャーリー・モートン加入により、オリオールズは40manロスターの枠を開けるため、捕手のレネ・ピント(Rene Pinto)をロスターから外すDFAにしております。
レネ・ピントは元レイズで3rdキャッチャーとしてロスターに入っていましたが、オリオールズは2024年12月にアドレー・ラッチマンのバックアップとして元ヤンキースでブルワーズからFAとなっていたゲイリー・サンチェスと1年/$8.5M (2025)でサイン。ゆえにレネ・ピントがDFAに。捕手のマーケットとしては手が挙がるかもしれませんが、このままマイナーに残るのではないか?と思います。
まだ急激に落ちていないモートン
11月に41歳になったばかりのモートンは、これでMLBキャリア6チーム目に。
オールスターに2度出場したことのある(2018-19)チャーリー・モートンは、過去4シーズンをブレーブスで過ごし、計124試合に登板してERA 3.87の好成績をマーク。2022年は9勝6敗、2024年は8勝10敗と直近3年のうち2年の成績は若干落ち込みましたが、2023年は14勝12敗をマークするなど、劇的な落ち込みはなく、まだまだボールの強さは健在です。
タフなローテーション
チャーリー・モートンは40歳のシーズンであった2024年に30試合に先発し、165.1イニングを投げてERA 4.19。
さらにアストロズ時代の2018年から2024シーズンまで7年連続でローテーションを守り続けており、いずれも30試合以上に先発。短縮シーズンの2020年においても60試合中9試合に先発。イニング・イーターとしても大いに機能しています。
またフィリーズ時代の2016年から2024年までのSO%は平均で27.4%、BB%は8.7%。直近2年のSO%は24.7%、BB%は10.4%とやや悪化している程度。
4シームのアベレージ・ベロシティーは2024年は94.1mph。2023年は94.9mphだったのでやや落ち。シンカーも2024年は93.5mphで2023年は94.2mphだったのでやや落ちています。
C・バーンズが抜けたオリオールズ
オリオールズは2024年に32試合、194.1イニングを投げたコービン・バーンズがFAで抜け、Dバックスに移籍しました。
チャーリー・モートンの獲得はそのコービン・バーンズの抜けた分を補うのが一番の目的。
さらに、オリオールズはカイル・ブラデッシュが2024年6月にトミー・ジョン手術を実施し、復帰見込みは2025年の後半、あるいは終盤の見込み。
また、右腕のタイラー・ウェルズも2024年6月に右肘修復手術を受けており、復帰は2025年中盤の見込み。
なお、2024年9月に右広背筋の捻挫でシーズンをシャットダウンしたグレイソン・ロドリゲスは2025年のスプリング・トレーニングから復帰見込みです。クローザーのフェリックス・バティスタも2023年10月にトミー・ジョン手術を行いましたが、彼もスプリング・トレーニングから復帰見込み。
よって、開幕当初のオリオールズはザック・エフリン、ディーン・クレマー、そしてチャーリー・モートンの3人の右腕に加え、新戦力の菅野投手が加わり、けが人多数でも割といいローテーションが組めます。ここに左腕のトレバー・ロジャース、ケイド・ポビッチらが加わり、アルバート・スアレス、チェイス・マクダーモットの両右腕もローテーション争いに加わってくるという状況。
やはり強いままですね。
かつてチャーリー・モートンはロイ・ハラデーのモーションを真似していましたが、もはやモーションは完全にオリジナルとなりましたね。
また、レイズ時代の2020年の契約終了で引退をほのめかしておりましたが、そこからまだまだやれると判断して5年目を迎えようとしています。体が強いのでしょうね。通算138勝。150勝まで残り12勝です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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