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【MLB2025FA】ナショナルズがジョシュ・ベルと1年/6Mドルで合意へ

ナッツ、わりと活発な補強を展開中

 今オフ、割と活発な動きを見せるワシントン・ナショナルズがまたもや動きました。

 現地2024年12月29日、DバックスからFAとなっていたジョシュ・ベルと1年契約で合意です。ジョシュ・ベルは2021年から2022年にかけてナショナルズに所属していたことがあるので、今回は久々の復帰ということになります。

契約内容

 両者の合意内容は以下の通り。なお、ジョシュ・ベルのエージェントはボラス・コーポレーションです。

  • 1年/$6M(2025)

 現時点では$6Mキッカリという内容しか入っておりませんが、また更新するようにします。

前の契約

 ちなみにジョシュ・ベルの前の契約は2年/$33M (2023-24)。これは2022年12月にガーディアンズとサインした時の内容。2023年終了後にオプトアウトが入っていましたが、ジョシュ・ベルは行使せず。AAVは$16.5Mでしたので、今回のディールで単価は$10M以上ダウンしたことになりますね。

 この契約期間にジョシュ・ベルは2度トレードされています。1度目は2023年のトレード・デッドラインでガーディアンズからマーリンズへ移籍。

 2024年はマーリンズで開幕を迎え、2024年のトレード・デッドラインでDバックスに移籍。Dバックスが払ったのは2024年の残額の$2.5Mのみでした。

ナサニエル・ロウを獲得したはずだが?

 ジョシュ・ベルと言えば守備は1B。

 ナショナルズは2024年12月22日に28歳左腕のロバート・ガルシアとのトレードでレンジャーズから強打の1Bのナサニエル・ロウ(Nathaniel Lowe)を獲得したばかり。この重複はどうするのか?という疑問を感じるところですが、どうやらナショナルズはジョシュ・ベルをDHの筆頭して起用する見込みです。

 ともに成績は似たような数字です。

PlayerBAOBPSLGOPSHR
ジョシュ・ベル249 .319 .405 .72519
ナサニエル・ロウ.265 .361 .401 .76216
2024年の成績の比較

 ジョシュ・ベルはスイッチ・ヒッターでナサニエル・ロウは左打席。ナショナルズはルイス・ガルシア・Jr.、若いプロスペクトのジェームス・ウッド、中心的存在となったCJ・エイブラムスら打撃が期待できる選手がいずれも左打席。捕手のカイバート・ルイーズなどはスイッチヒッターで、INFのトレイ・リップスコームなどは右打席ですが、どちらかと言えば左打席が多い打線ゆえにスイッチ・ヒッターのジョシュ・ベルはアクセントをつける上でも貴重ということになりバランスをとります。

 また左投手の先発が来れば、ナサニエル・ロウとのプラトゥーン起用(使い分け)も可ということで獲得に至った模様です。

ジョシュ・ベルとは

 ジョシュ・ベルは1992年8月14日生まれの32才。2011年パイレーツの2巡目指名の選手です。デビューは2016年7月。デビューイヤーはRFも守ったことがありますが、今は1B専門です。ア・リーグとの対戦のときはDHを打ちます。

2017年に26HR

 デビュー翌年の2017年に159試合に出場し、140安打、打率.255、HR 26、打点 90 を記録。その長打力が大いに評価されていました。

2018年にパワーを失う

 ところが、2018年は148試合に出場し、131安打でHRが12本と激減。改善ポイントはいくつかありました。

【ジョシュ・ベルの2017/2018打撃比較】

  • 打率向上:.255→.261(↑)
  • 三振減:117→104(↑)
  • OBP向上:.334→.357(↑)
  • 四球増:66→77(↑)
  • HR減:26→12(↓)
  • 打点減:90→62(↓)

 当然、SLGも下がった訳で、2018年は確実性は増したものの、パワー部門が明らかに落ちたのでした。

大躍進の2019年

 前年にパワーを失ったと言われたジョシュ・ベルですが、2019年は左右打席でそれぞれタイミングの取り方を変えました。これによりシーズン序盤に大活躍したベルは結果的に146安打を放ち、.277 .367 .569、OPS .936、HR 37、二塁打 37、RBI 116をマーク。再びパワーを戻したのでした。

 パイレーツ最後の年となった2020年は打率が.226に沈み、現地2020年12月24日にトレードでナショナルズに移籍。

2022年にシルバースラッガー賞

 2021年のナショナルズでのジョシュ・ベルの成績はキャリアの中でも比較的安定した良いシーズンとなりました。144試合で.261/.347/.476、OPS .823、HR 27、RBI 88をマーク。

 2022シーズンもナショナルズで開幕を迎えたジョシュ・ベルは7月末のトレードまで.301/.384/.493、OPS .877、HR 14、RBI 57をマーク。素晴らしい出来でした。

 このパドレスへのトレードですが、ナショナルズはソトと好調のジョシュ・ベルを出したので、パドレスはトップ・プロスペクトを提供しました。今のナショナルズで活躍している選手はこの時のトレードで移籍した選手がメインなのがよくわかります。

パドレスGet

  1. フアン・ソト(Juan Soto/23)OF/左投げ左打ち
  2. ジョシュ・ベル(Josh Bell/ 29) 1B/右投げ両打

 年齢は当時の年齢。

ナショナルズGet

  1. C.J.エイブラムス(C.J. Abrams/21)SS/右投げ左打ち/ 2019年全体6位
  2. マッケンジー・ゴア(MacKenzie Gore/23) LHP/ 2017年全体3位
  3. ロバート・ハッセル3世(Robert Hassell III /20) OF/左投げ左打ち/ 2020年全体8位
  4. ジェームス・ウッド(James Wood/ 19 )OF/ 右投げ左打ち/2021年2巡目
  5. ハーリン・スザーナ(Jarlin Susana/ 18) RHP
  6. ルーク・ボイト(Luke Voit/ 31)1Bor DH/右投げ右打ち

 年齢は当時の年齢。

 ただ、パドレスに移籍してからのベルの成績は.192/.316/.271と急降下でした。

 それでも2022年はトータルで.266/.362/.422、OPS .784、HR17、RBI 71をマークし、NLDHのシルバー・スラッガー賞を受賞しています。

 2023年の前に上述のようにガーディアンズと2年契約を結び、ガーディアンズでは打率.238、HR11とパッとせず、7月にマーリンズにトレード。マーリンズでは.270/.338/.480、HR 11と結果を出し、マーリンズのポストシーズン進出を後押ししました。

 2024年はマーリンズで開幕を迎え、打率.239、HR 14をマーク。トレード・デッドラインではDバックスがクリスチャン・ウォーカーのILで1Bのバットのヘルプが必要になり、Dバックスに移籍。それなりの存在感を見せました。

 ジョシュ・ベルは2025年はメジャー10年目の節目のキャリアとなります。

 強豪ひしめくNLイーストでいい仕事ができることを期待したいですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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