菊池投手がエンゼルスとサイン!
2024-25のホット・ストーブリーグはフアン・ソトやコービン・バーンズ、ブレイク・スネル、マックス・フリードなど大物が控えているためか、ディール成立のペースが遅いと感じておりました。しかし、よく考えてみるとまだ11月です。
12月8日から11日まで行われるウィンター・ミーティングを契機に12月半ばから年末にかけて大きなディールがどんどん決まっていくのではないか?などと個人的には思っております。
そんな中、現地2024年11月25日、ローテーションの大きな力となることが期待される菊池雄星投手のディールが決まりました!次の所属先はエンゼルスに決定です!
菊地選手のディール
エンゼルスと菊池投手のディール内容ですが、ご覧の通りです。
- 3年/$63M (2025-27)
支払いはAAV(Average Annual Value)通り、$21Mx3年です。菊池投手の前の契約は3年/$36M (2022-24)でしたから、大幅アップで、高単価の契約となりました!!
メジャー移籍後フル稼働の菊池投手
高単価の契約となったのはメジャーへ移籍して以降の菊池投手の安定した仕事量にあると思われます。デビュー・イヤーから32先発でいきなりの150イニング超え。2020年は短縮シーズンのため、9試合の先発に留まっていますが、ローテーションをしっかりと回し、9試合の先発。2021年も29試合に登板。2022年はブルペンに回った時期がありましたが、それでも100イニングを超えました。
そして2023年と2024年は32先発と皆勤賞と言ってもいいでしょう。何より、2024年、アストロズに移籍してからの成績は抜群で5勝1敗、ERA 2.70をマーク。
Season | Age | Team | W | L | ERA | G | GS | IP | SO | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019 | 28 | SEA | 6 | 11 | 5.46 | 32 | 32 | 161.2 | 116 | 1.515 |
2020 | 29 | SEA | 2 | 4 | 5.17 | 9 | 9 | 47.0 | 47 | 1.298 |
2021 | 30 | SEA | 7 | 9 | 4.41 | 29 | 29 | 157.0 | 163 | 1.318 |
2022 | 31 | TOR | 6 | 7 | 5.19 | 32 | 20 | 100.2 | 124 | 1.500 |
2023 | 32 | TOR | 11 | 6 | 3.86 | 32 | 32 | 167.2 | 181 | 1.270 |
2024 | 33 | TTL | 9 | 10 | 4.05 | 32 | 32 | 175.2 | 206 | 1.201 |
2024 | 33 | TOR | 4 | 9 | 4.75 | 22 | 22 | 115.2 | 130 | 1.340 |
2024 | 33 | HOU | 5 | 1 | 2.70 | 10 | 10 | 60.0 | 76 | 0.933 |
この尻上がりによくなったところが非常に良い印象を与えたと思います。
エンゼルスは今のところ良い補強
オフシーズンに入り、かなり活発に動いているエンゼルス。トレードによるホルヘ・ソレアーの獲得は、仮にアンソニー・レンドンが怪我で稼働しなくなった場合も心強い味方です。
理想はマイク・トラウトのコンディションが良くなり、彼が本来の力を発揮することに尽きますが、今のところは攻撃の外堀をうまく埋めています。SSのザック・ネトーが右肩を手術し、前半戦の大部分を離脱しそうですが、DバックスからFAのケビン・ニューマンでその穴を埋めました。彼のフィールディングはかなり優秀ですので、守りに粗さの残るエンゼルスにとっては最適な補強かと思います。
またトラビス・ダーノーを獲得したことは好守に大きな力になりそうです。彼はローガン・オホッピーのバックアップ・ロールには違いないのですが、1B、DHでの起用も見込まれ、1Bのノーラン・シャニュアルやDHのホルヘ・ソレアーにも良い刺激を与えそうです。
投手陣ではホルヘ・ソレアーの交換相手としてグリフィン・カニングをブレーブスに出し(ブレーブスでノンテンダーFAに)、また、肘の手術のリハビリ中のパトリック・サンドバルにノンテンダーを出し、ローテーションを2人欠いている状況ですが、カブスからFAの技巧派右腕のカイル・ヘンドリクスとサイン。
そして今回の菊池投手の加入です。菊池投手の安定した仕事ぶりはエンゼルスのローテーションにも良い影響を与えそうです。
今のところ、ローテーションは左腕のタイラー・アンダーソンを軸に、リード・デトマーズ、菊池投手となかなか強いレフティーを3人も揃えている状況。ここにカイル・ヘンドリクスが加わります。ほかにジャック・コハノウィッツ(Jack Kochanowicz)、チェイス・シルセス、ホセ・スアレスらも争いに加わります。
ブルペンではホセ・キハーダ、そしてロバート・スティーブンソンが力を発揮すれば、クローザーには豪球のベン・ジョイスがいるので、うまく行けばかなり面白い存在にはなりそうではあります。
ただ、エンゼルスは大谷選手の最終イヤーも素晴らしい補強をしながら大コケしたという悪い実績もあります。今季の補強でチームが活性化すれば良いですね。
MLBワーストの9年連続勝率.500未満
エンゼルスは2016年から2024年まで9年連続で勝率.500未満。これはMLBワーストです。
果たしてこの不名誉な記録を止められるのか?注目したいところですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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