ハリケーン 「ミルトン 」の影響
現地2024年10月23日の情報ですが、MLBはタンパベイ・レイズにハリケーン「ミルトン」によって大きく破壊されたトロピカーナ・フィールドの代替地も視野に入れて動くことを求めました。これはレイズも同意しているようです。
ハリケーン「ミルトン」
ハリケーン・ミルトンは現地10月5日にカリブ海西部で発生。徐々に勢力を強めながら東に移動。10月7日未明にハリケーンへ。その後は爆発的に勢力を強め、風速180マイル(時速285キロ)のカテゴリー5の規模となり、ピーク時の気圧は897ミリバール(26.49 inHg)であり、大西洋のハリケーンとしては史上5番目に強かったと言われています。
トロピカーナ・フィールドの被害
すでにグラスファイバー製のルーフが破られ、ペラペラと風になびく映像をご覧になられた方も多いと思います。
Aerial view of Tropicana Field without its roof pic.twitter.com/snyIdG2aif
— Jomboy Media (@JomboyMedia) October 10, 2024
後日、スタジアムに足を踏み入れた関係者が撮影した状況がこちら。
This might be the first post-hurricane video we’ve seen from someone inside Tropicana Field
— Rays The (@RaysTheRoofTB) October 23, 2024
eerie pic.twitter.com/DiVc93RmDw
フィールド・レベルではご覧のような状況。
Despite what you may feel about Tropicana Field, it’s horrific seeing it like this
— Courtney Finnicum (@courtney883) October 23, 2024
pic.twitter.com/YecOMDTaPH
ちなみに本来はこのような状態です。
The Rays and MLB are evaluating temporary stadiums to play in while Tropicana Field's roof is repaired after sustaining hurricane wind damage.
— Front Office Sports (@FOS) October 22, 2024
The ballpark will not be ready by Opening Day 2025, and the team is prioritizing local options to stay around Tampa.
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開幕ゲームを迎える可能性はかなり低い
現時点ではMLBとタンパベイ・レイズが被害状況を調査中です。ただ、修復完了が開幕に間に合う可能性は非常に低いと見られています。
コミッショナーのロブ・マンフレッド氏は「私たちは、(タンパ地区で)彼らがプレーを再開できるような修理ができることを期待している。一番簡単なのは、クラブがある市場に留まることだ。」と。
要は同エリア内で完結させてくれということのようですね。かつてトロントを第2の本拠地にと考えたレイズですが、すでに2028年シーズンに合わせて新球場への移転を計画している段階ではありますので、別に出ていくなよと釘を指したわけではなさそうです。
代替地検討
近隣での代替地となると、もうマイナーの球場を使うしかありません。
近隣には、フィラデルフィア・フィリーズのクリアウォーターのベイケア球場、トロント・ブルージェイズのダニーデンのTD球場)、ニューヨーク・ヤンキースのジョージ・M・スタインブレナー・フィールド)、ピッツバーグ・パイレーツのブレーデントンのLECOMパークなどがあり、それらはスプリング・トレーニングの施設でもあります。ちなみにレイズは、トロピカーナ・フィールドから南へ約80マイル下りたポート・シャーロットのシャーロット・スポーツ・パークでスプリング・トレーニングを行っています。
なお、ディズニー・ワールドなどがあるオーランドにはESPNワイド・ワールド・オブ・スポーツ・コンプレックスがあり、これは過去にMLBのレギュラーシーズンの試合が開催されたことがあります。
マイナーとの調整も
上述のスプリング・トレーニングのスタジアムは、夏の間はマイナーリーグの本拠地となります。
もしもレイズのゲームを上述のどこかに移転させる場合はマイナーリーグのスケジュールを組み直す必要もあり、かなりの大掛かりな事態にもなります。また、施設をMLBの基準に満たすようアップグレードさせることも検討しなくてはなりませんし、場合によってはそれは避けてもらう交渉も必要になるでしょう。
レイズはなかなか大変なことになっています。
なお、トロピカーナ・フィールドのあるセント・ピーターズバーグ市は、建物の構造を評価し、屋根材の清掃を開始するために企業をすでに決めたそうなので、早急に動き出すようです。
レイズの2025年シーズンは3月27日にロッキーズとパイレーツを迎えてのホーム6戦が予定されていました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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