INFバックアップのみの補強
現地2023年8月1日、トレード・デッドラインが到来。レッドソックスは投手の補強には着手せず、ブルワーズからルイス・ウリアスを獲得したし、内野のバックアップの補強のみとなりました。
打って勝つぞという宣言にも思えますが、非常に地味な動きでもありました。
トレード概要
レッドソックスGet
- ルイス・ウリアス(Luis Urías/ 26)SS or 2B/右投げ右打ち
ブルワーズGet
- ブラッドリー・ブラロック(Bradley Blalock/22) RHP/ 2019年32巡目
ルイス・ウリアスとは
ルイス・ウリアスは2018年に21才でパドレスでメジャー・デビュー。2019年には71試合に出場し、OBP .329をマーク。期待されていただけにトレード市場でも目をつけられやすい存在でした。
2019年11月にパドレスとブルワーズ間に成立したトレードの1人として入り、左腕のエリック・ラウラーとともにブルワーズへ移籍。ブルワーズからパドレスにはザック・デイビーズとトレント・グリシャムが動きました。
オーランド・アルシアに代わるINFのキーマンに
当時、ブルワーズのSSはオーランド・アルシアが守っており、非常にセンスのいいSSとしてこれからさらに進化すると思われたのですが、ブルワーズは徐々にアルシアの出場機会を少なくして、ルイス・ウリアスにポジションを譲ろうとする意図が見られました。
ルイス・ウリアスは短縮シーズンの2020年からエブリーINFとしてSS、3B、2Bとして試合に出始めました。
2021年4月にオーランド・アルシアはブレーブスにトレード。その後のオーランド・アルシアは内野ののバックアップからスタートし、ついに2023シーズンはオールスターのスターターにも選ばれるほどの活躍をしているのはご承知の通りです。
そしてルイス・ウリアスは、2021年に150試合に出場。オーランド・アルシアの後のSSに就きました。2Bも守りましたが、最も多く守ったのがSS。この年は、打率.249、OBP .345、SLG .445と数字は特別良くありませんが、HRは23本を数えました。RBIは63。
2022年は119試合で打率.239、OBP .334、SLG .404、HR 16、RBI 47をマーク。
2023年のルイス・ウリアス
今季のルイス・ウリアスですが、ハムストリングスを傷め、開幕はILとして迎え、シーズン参戦は、5月30日から。今季は本調子ではなく、打率.145、OBP .229、SLG .236と低迷しています。
トリプルAへアサイン
レッドソックスはユー・チャン、パブロ・レイエス、クリスチャン・アローヨで二遊間を回している状況で、これからトミー・ジョン手術で離脱していたトレバー・ストーリーも復帰予定。それなのになぜSSを獲得したのか?ということになりますが、イメージとしてはドジャースに移籍することになったキケ・ヘルナンデスの代わりというところでしょうか。ここはハイム・ブルームに聞かないとわからないですね。
上述のように二遊間は層が厚く、今季不調のルイス・ウリアスが入る余地がありません。よって、レッドソックスは獲得後すぐにルイス・ウリアスをトリプルAにアサインしました。
獲得に走ったのは、彼の打撃のイグジット・ベロシティーの良さ、つまり長打も狙える打撃に期待してのこと。
そうすると、現在トリプルAにいるボビー・ダルベックとも重複することに。同じ右打者で内野。ダルベックは1Bの経験が長いですが、内野の左側を守ることも可能。二人で競い合うということになりそうです。
レッドソックスにはアダルベルト・モンデシーもいるのですが、ちょっと上に上がってきそうな気配もないです。
【MIL】ブラッドリー・ブラロックとは
ブルワーズが獲得したブラッドリー・ブラロックは2019年にルーキーリーグで投げ、さあこれからぷろとしてのキャリアを積むぞという時に、2020年のパンデミックでマイナーがキャンセルに。
2021年にクラスAに昇格し、23スタートで3勝6敗、ERA 4.27。この後、トミー・ジョン手術となり、2022年は投げていません。
現在はクラスA+に在籍。7スタートで5勝1敗、ERA 2.55をマークしています。
もし、今季40manに上がらなければ、ルール5ドラフトの対象選手に。
BOS、パクストンとデュバルをキープ
さて、レッドソックスのトレード・デッドラインですが、噂になっていたジェームス・パクストンとアダム・デュバルですが、ともに残りました。二人ともオファーは受けていたようですが、移籍は実現せず。
ワイルドカード・スポットの3枠目に入るべく、これからどういう戦いを見せるのか注目です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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