2023ドラフトは現地7月9日〜11日
現地2023年7月7日、MLBはオールスター前の最後のカードを戦っています。このカードが終わればオールスター・ウィークに突入。前半戦の最後のゲーム日は現地9日で、後半戦スタートが現地14日です。オールスターに出場しない選手は最大で5日ほど空きますから、前半戦にいい投手をどんどんつぎ込んでくるのが前半戦最後のカードの面白いところでもあります。
オールスターの予定を改めて。
Date | Event |
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現地7/8 | 2023 フューチャーズ・ゲーム (プロスペクト達のオールスターで7イニング制) |
現地 7/9 | – 前半戦最後のゲーム日 – MLBドラフト2023 (〜現地11日まで) (ファースト・イヤー・プレーヤー・ドラフト。 アマチュアから選ぶ通常のドラフト) |
現地7/10 | – ワークアウト・デー – ホームラン・ダービー (地元のフリオ・ロドリゲス、V・ゲレロ・Jr、ムーキー・ベッツらが参加) |
現地7/11 | 第93回 ミッドサマー・クラシック |
現地7/14 | 後半戦スタート |
新方式最初のドラフト
2021年からMLBドラフトはオールスター・ウィークでの開催となり、この時期に行われるのは今年で3回め。
さらに、2022年開幕前にもめにもめた新CBA(労使協定)ですが、その中でドラフト・ロッタリーなどの新方式が採用されることとなりました。
2022年のドラフトでは制度設計が間に合わず、前年同様のものとなりましたが、2023年から新方式が採用され、2022年のウィンター・ミーティングで決まったドラフト・ロッタリーの結果が反映された順位となっております。
旧来であれば、ワールドシリーズを落としたナ・リーグの最低勝率のナショナルズが全体1位ということでしたが、ロッタリーの結果、パイレーツが2年連続で全体1位を指名することになっています。
ロッタリーの詳細は下記をご覧ください。
ラウンド1 (1巡目)
では見ていきますと、全体1位は2年連続でパイレーツがゲット。今季は強いので、また良いドラフトになりそうです!
全体順位 | CLUB |
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1 | パイレーツ |
2 | ナショナルズ |
3 | タイガース |
4 | レンジャーズ |
5 | ツインズ |
6 | アスレチックス |
7 | レッズ |
8 | ロイヤルズ |
9 | ロッキーズ |
10 | マーリンズ |
11 | エンゼルス |
12 | ダイヤモンドバックス |
13 | カブス |
14 | レッドソックス |
15 | ホワイトソックス |
16 | ジャイアンツ |
17 | オリオールズ |
18 | ブルワーズ |
19 | レイズ |
20 | ブルージェイズ |
21 | カージナルス |
22 | マリナーズ |
23 | ガーディアンズ |
24 | ブレーブス |
25 | パドレス |
26 | ヤンキース |
27 | フィリーズ |
28 | アストロズ |
(新制度)Prospect Promotion Incentive Picks
こちらは新制度です。
MLB Pipeline、Baseball America、あるいはESPN(3つのうち少なくとも2つ)によってプレ・シーズンのトップ100プロスペクトと評価された選手が所属クラブの開幕ロースターに名を連ね、しかもROY(Rookie of the Year)を獲得した場合、そのクラブは1巡目以降にプロスペクト昇格インセンティブ指名権を与えられることから、マリナーズに指名権が与えられました。
全体順位 | CLUB |
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29 | マリナーズ |
Pre-2022のトップ・プロスペクト・ランクでマリナーズのフリオ・ロドリゲスはNO.3。
そしてフリオ・ロドリゲスは2022年のAL ROYを受賞。
これまでの顕著な例としてクリス・ブライアントのケースのようにデビューを遅らせて、FAをもう1年遅らせようとするMLS操作の防止を目的に作られた制度です。インセンティブを与えることでそれ阻止するやり方。第1号が早速出て何よりです。
Competitive Balance Round A
市場あるいは収益プールの小さな10のクラブが1巡目または2巡目の終了時に追加指名が出来る権利のこと。この2つのラウンドは毎年交互に行われ、この権利をトレードすることができます。没収されることはありません。
全体順位 | CLUB |
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30 | マリナーズ |
31 | レイズ |
32 | メッツ |
メッツは贅沢税の基準額を$40Mドル以上超過したため1位指名が10ランク下がり、ここに来ました。
33 | ブルワーズ |
34 | ツインズ |
35 | マーリンズ |
36 | ドジャース |
ドジャースもメッツと同様の理由でここで1巡目ピックとなりました。
37 | タイガース |
38 | レッズ |
39 | アスレチックス |
ラウンド2 (2巡目)
エンゼルス、ブルージェイズ、カージナルス、カブス、パドレス、フィリーズ、レンジャーズ、ヤンキースは、QOを拒否したFA選手と契約した結果、2巡目指名権を没収されています。
全体順位 | CLUB |
---|---|
40 | ナショナルズ |
41 | アスレチックス |
42 | パイレーツ |
43 | レッズ |
44 | ロイヤルズ |
45 | タイガース |
46 | ロッキーズ |
47 | マーリンズ |
48 | ダイヤモンドバックス |
49 | ツインズ |
50 | レッドソックス |
51 | ホワイトソックス |
52 | ジャイアンツ |
53 | オリオールズ |
54 | ブルワーズ |
55 | レイズ |
56 | メッツ |
57 | マリナーズ |
58 | ガーディアンズ |
59 | ブレーブス |
60 | ドジャース |
61 | アストロズ |
Competitive Balance Round B
全体順位 | CLUB |
---|---|
62 | ガーディアンズ |
63 | オリオールズ |
64 | ダイヤモンドバックス |
65 | ロッキーズ |
66 | ロイヤルズ |
67 | パイレーツ |
Compensation picks
QOをオファーしたクラブしたものの、FA選手が他のクラブとサインした場合、出ていかれたクラブがレベニュー・シェアリングを受け取っておらず且つ前シーズンに贅沢税の基準額を超えなかった場合、コンペティティブ・バランス・ラウンドBの後に補償として受け取ることが出来るピック権。
全体順位 | CLUB |
---|---|
68 | カブス |
ウィルソン・コントレラスがカージナルスと契約したため。
69 | ジャイアンツ |
カルロス・ロドンがヤンキースとサインしたため。
70 | ブレーブス |
ダンスビー・スワンソンがカブスとサインしたため。
ラウンド3 (3巡目)
レンジャーズは複数のQOを受けたFA選手(ネイトとデグロム)と契約した結果、3巡目指名権も没収されています。
全体順位 | CLUB |
---|---|
71 | ナショナルズ |
72 | アスレチックス |
73 | パイレーツ |
74 | レッズ |
75 | ロイヤルズ |
76 | タイガース |
77 | ロッキーズ |
78 | マーリンズ |
79 | エンゼルス |
80 | ダイヤモンドバックス |
81 | カブス |
82 | ツインズ |
83 | レッドソックス |
84 | ホワイトソックス |
85 | ジャイアンツ |
86 | オリオールズ |
87 | ブルワーズ |
88 | レイズ |
89 | ブルージェイズ |
90 | カージナルス |
91 | メッツ |
92 | マリナーズ |
93 | ガーディアンズ |
94 | ブレーブス |
95 | ドジャース |
96 | パドレス |
97 | ヤンキース |
98 | フィリーズ |
99 | アストロズ |
100 | オリオールズ |
ラウンド4 (4巡目)
全体順位 | CLUB |
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102 | ナショナルズ |
103 | アスレチックス |
104 | パイレーツ |
105 | レッズ |
106 | ロイヤルズ |
107 | タイガース |
108 | レンジャーズ |
109 | ロッキーズ |
110 | マーリンズ |
111 | エンゼルス |
112 | ダイヤモンドバックス |
113 | カブス |
114 | ツインズ |
115 | レッドソックス |
116 | ホワイトソックス |
117 | ジャイアンツ |
118 | オリオールズ |
119 | ブルワーズ |
120 | レイズ |
121 | ブルージェイズ |
122 | カージナルス |
123 | メッツ |
124 | マリナーズ |
125 | ガーディアンズ |
126 | ブレーブス |
127 | ドジャース |
128 | パドレス |
129 | ヤンキース |
130 | フィリーズ |
131 | アストロズ |
Compensation picks
QOを提示したが、FA選手が他のクラブとサインした場合、出ていかれたクラブがレベニュー・シェアリングを受け取っておらず尚且つ前シーズンに贅沢税の基準額を超えていた場合に受け取ることが出来る補償。
132 | レッドソックス |
ザンダー・ボガーツの補償。パドレスはボガーツとの契約により2巡目と5巡目の指名権を没収されています。
133 | レッドソックス |
ネイサン・イオバルディへの補償。レンジャーズは4巡目指名権を没収されました。
134 | メッツ |
ジェイコブ・デグロムの補償。レンジャーズはデグロムとの契約により2巡目指名権を没収されています。
135 | メッツ |
クリス・バシットの補償。バシットとの契約によりブルージェイズは2巡目指名権を没収されています。
136 | ドジャース |
タイラー・アンダーソンの補償。エンゼルスはアンダーソンとの契約により2巡目指名権を没収されています。
137 | ドジャース |
トレイ・ターナーへの補償。フィリーズはターナーとの契約により2巡目指名権と5巡目指名権を没収されています。
残りラウンド
残りラウンドは以下の順で指名されます。これは旧来のウェーバー順です。
CLUB |
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ナショナルズ |
レッズ |
レンジャーズ |
エンゼルス |
ツインズ |
ジャイアンツ |
レイズ |
メッツ |
ブレーブス |
ヤンキース |
アスレチックス |
ロイヤルズ |
ロッキーズ |
ダイヤモンドバックス |
レッドソックス |
オリオールズ |
ブルージェイズ |
マリナーズ |
ドジャース |
フィリーズ |
パイレーツ |
タイガース |
マーリンズ |
カブス |
ホワイトソックス |
ブルワーズ |
カージナルス |
ガーディアンズ |
パドレス |
アストロズ |
今季の全体1位は?
お読みいただき、ありがとうございました。
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