ムース、コロラドで再起を図る
現地2023年3月5日、コロラド・ロッキーズが実績のある2人のFA選手を獲得しているので記載しておきたいと思います。
こちらはバラバラのディールですので順番に。まずはマイク・ムスターカスから。
マイク・ムスターカスのディール
まず、ロッキーズとマイク・ムスターカス( Mike Moustakas)のディールですが、こちらはマイナー・ディールです。
レッズからリリース
サラリーと関係あるのが今オフのマイク・ムスターカスの処遇。
2021年と2022年の成績が2年連続で打率.200前半と低迷。2022年12月22日にレッズからDFAとなり、年明け2023年1月3日にリリースされました。
ムスターカスがDFAとなったのはレッズがカート・カサーリ(捕手/SEAからFA)を獲得したため。40manロスターのスペースを空ける必要があり、ムースにお鉢が回ってきたのでした。成績が良ければそうならなかったのですが、いかんせん、厳しい数字でした。
もともとムスターカスはレッズと4 年/$64M (2020-23)でサイン。 2024年は$20Mのクラブ・オプションで$4Mのバイアウト。
レッズは契約を残したままDFAとしたため、2023年のサラリー$18Mと2024年のバイアウトの$4Mを支払います。よって、短期で見れば今回がマイナー・ディールであったとしても、ムスターカスのサラリーに大きな影響を与えません。むしろ来季以降の税金が大変なので、ソフトランディングするように頑張ってほしいものです。
2Bブレンダン・ロジャース離脱の影響
今回、ロッキーズがマイク・ムスターカスを獲得したのは、現地2023年2月28日に2Bのブレンダン・ロジャースが守備中に左肩を脱臼し、長期離脱が決定したのが要因です。
ロッキーズがどうやってこの空白域を埋めるのか注目していたのですが、まさかムースだったとは。これはは正直、驚かされました。
レッズとマルチイヤー・ディールでサインしたマイク・ムスターカスでしたが、短縮シーズンの2020年は60試合中44試合に出場。2021年は62試合。2022年は78試合のみの出場。機能しませんでした。
かつて、ロイヤルズ時代の2017年には38 HR、打率.272をマークした強打の3Bだったのですが・・・。2022年は左ふくらはぎの怪我でなかなか思うようにプレーできませんでした。
今回、ロッキーズで良いチャンスをもらったので、なんとかこれを活かして、復活してもらいたいところです。
ブラッド・ハンドとのディール
現地2023年3月4日になりますが、ロッキーズはリリバー左腕のブラッド・ハンド(Brad Hand)ともサインしました。ブラッド・ハンドとはメジャー契約です。
契約内容
契約内容は以下の通りです。
- 1 年/$2M (2023)
- 2024: $7M クラブ・オプション($0.5Mバイアウト)
- ロスター・ボーナス:オープニングデーでのロスター入りで$1M
2022年はPHIで好成績
もう長い間、メジャーでクローザー、あるいはゲーム後半の大事な場面でのセットアップを任されてきたブラッド・ハンドですが、2023年の開幕時点でまだ33才です。
2022年はフィリーズに所属し、非常に良かったですね。55試合でERA 2.80。HR9がたったの0.4です。
長年の修羅場の経験から高い経験知をもっており、肝の座った投球が出来るのが魅力。
2019年にはインディアンスで34セーブをマーク。2021年は、ナショナルズ、メッツ、ブルージェイズに所属し、ブルージェイズではERAが7.27と跳ねてしまいましたが、2022年に再び落ち着きを取り戻したというところです。
ロッキーズでも大いに活躍が期待され、クローザーのダニエル・バードにつなぐ左腕として、ブルワーズからウェーバーで移籍してきたブレント・スーターとともにゲーム後半の重要な場面を任されることになりそうです。
ロッキーズのブルペンは他にもピアース・ジョンソン、ディネルソン・ラメットなどもおり、なかなか魅力が増しております。
お読みいただき、ありがとうございました。
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