BAL 6 @ 5 TB : 高品質のアツいゲーム!
現地2023年7月22日、オリオールズ@レイズの首位攻防のGame3が行われましたが、両クラブとも集中力が研ぎ澄まされ、非常に高品質のゲームで見どころ満載でした。首位攻防ならではの激アツゲームだったと思います。
Game1はオリオールズがタイラー・グラスノー先発ゲームを4-3でものにし、Game2はレイズのザック・エフリンが数字通りのちからを発揮して3-0で勝利。エフリンは11勝目。
そしてGame3ではレイズはシェーン・マクラナハンを投入して来ました!
O’s、4回にマクラナハンに襲いかかる
シェーン・マクラナハンは前回のレンジャーズ戦でも好投。6回、被安打3、失点2でした。ただ、2-0とリードしつつも、エジキエル・デュランに同点2ランHRを打たれたという悔しい投球でした。
この日は立ち上がりにやや苦労して四球を2つ出しましたが、2回、3回は3人ずつで攻撃を終わらせ、序盤は無失点。
しかし、4回表に集中打を浴びます。2巡目、先頭のアンソニー・サンタンデアを2Bポップフライに打ち取ったまでは良かったのですが、ライアン・マウントキャッスルにCF前シングル。つづくアーロン・ヒックスは三振に打ち取り2アウトまでこぎつけたものの、ガナー・ヘンダーソンにLF前シングルを許し、1塁ランナーのマウントキャッスルが3塁へ進塁。この間にガナー・ヘンダーソンも2塁へ。この走塁が効きました。
ラモン・ウリアスが四球で2アウト満塁となったところで、この日マスクを被ったジェームズ・マッキャンが左中間へ2点タイムリー・ダブル。オリオールズが2-0と先制します。
さらに、ホルヘ・マテオ、オースティン・ヘイズにも連続2塁打が飛び出し、オリオールズはこの回に一気に5得点を奪い5-0と試合を優位に進めます。
グレイソン・ロドリゲスが好投
オリオールズ先発は23才のルーキー右腕のグレイソン・ロドリゲス。2つのダブルプレーなどがあり、5回までレイズを3人ずつに斬って取ります。
ガナー・ヘンダーソンの鬼送球
特に5回裏の1アウト1塁でアイザック・パレデスが放った3塁線への強烈なライナーに対する、ガナー・ヘンダーソンの処理は拍手ものでした。ガナー・ヘンダーソンは強烈なライナーに見事に反応。しっかりとキャッチしてしかも1塁へメジャーならではの強烈な送球を放ち、ダブルプレーに。集中力が高まった素晴らしいプレーでした。
グレイソン・ロドリゲスは6回裏にワンダー・フランコに2点タイムリーを打たれたところで降板。5.2イニングで被安打3、失点2、自責点2、BB 2、SO6と好投しました。
そして2番手、ダニー・クーロム(Danny Coulombe)が7回裏に2連続シングルを浴び、ランナーをためたところで、イェニエル・カノーが登板。しかし、カノーはアイザック・パレデスにタイムリーを許し、スコアは5-3。
藤浪投手、リードで登板も同点に追いつかれる
8回裏、5-3とリードを保ったオリオールズが起用したリリーバーは藤浪投手。リードした展開での初登板です。
しかし、藤浪投手はマニュエル・マーゴット、ヤンディー・ディアスに連続四球を与え、同点のランナーを出してしまいます。
さらにワイルドピッチでそれぞれ3塁、2塁へ進塁させた後、ワンダー・フランコに進塁打となる2Bゴロを打たれ、その間に1失点。スコアは5-4に。
ハロルド・ラミレスにはボール先行から最後は94mphのスプリッターで三振を奪い、2アウトまでこぎつけたまでは良かったものの、ランディー・アロウザリナの強烈なSSゴロをホルヘ・マテオが処理出来ずにタイムリーとなり、代走で出ていたビダル・ブルハーンが生還して5-5の同点に。
藤浪投手はここで降板。シオネル・ペレスにスイッチしました。ペレスはブランドン・ロウを三振にし止め、5-5の同点で9回表に。
藤浪投手は、0.2イニングで被安打1、失点2、自責点2、BB 2、SO1。グレイソン・ロドリゲスの勝ちを消してしまいました。
緊迫したゲーム展開でホールドを期待されて投入されましたが、今後このような場面での登板機会は難しいかもしれません。リリーバーのローテーション次第というところでしょうか。
O’s、9回に勝ち越し!
オリオールズは9回表、先頭のアダム・フレイジャーがLFへのシングルで出塁。つづく、ブライアン・マッキャンは送りバントでしたが、レイズのピート・フェアバンクスの投げたボールが完全に死球コース。これをバットの根本に当ててフェアゾーンに転がしたマッキャンは結果的に送りバント成功。顔面に当たりそうな危ないボールでした。
オリオールズはホルヘ・マテオの打席でライアン・オハーンを代打で起用。これがバッチリ当たって、オハーンがRFへタイムリーを放って、オリオールズが6-5と勝ち越しに成功。
その後もチャンスはあったのですが、1点止まりでした。
9回裏、フェリックス・バティスタが登板し、打者3人で片付けてオリオールズが勝利。
レイズに追い上げられましたが、直後に勝ち越したところがさすがに首位のチームという戦いぶりでした。
オリオールズはこれで60勝38敗。レイズは61勝を上げていますが、41敗目ですので勝率の差で、オリオールズが1.0ゲーム差をつけて単独首位となっています。
Game4でオリオールズが2.0ゲーム差にするのか、あるいはレイズが再び同率首位に持ち込むのか、手に汗握る攻防となっています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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