次期監督候補に違いない!
現地2023年2月5日、ニューヨーク・メッツがクラブOBのカルロス・ベルトラン(Carlos Beltran)をフロント・オフィスに迎え入れることとなりました。
役職は、GMへのスペシャル・アシスタント。これはアシスタントGMとはまた違います。GMのビリー・エプラーにおそらく現場レベルでの助言などを行う役割になりそうです。
まもなく、公式となる見込みです。
監督就任キャンセルから3年
カルロス・ベルトランといえば、2020シーズンに向けてメッツの新監督に指名されていた人物。
ちょうどミッキー・キャラウェイが現地2019年10月4日に監督を解雇となって1ヶ月に決まった人事でした。ブロディ・バンワゲネンのGM期でしたね。
ところが、2019年の遅くに嵐のように吹き荒れたサイン・スティーリング問題の余波を受け、指揮を執ることなく2020年1月に解雇となりました。
2017年当時、アストロズに在籍していたカルロス・ベルトランは、首謀ではなかったものの、スキャンダルに名前が上がった余波を受けての解任でもありました。ただ、当時のメッツの解任理由は、個人的なFinancial Problemによるものとされました。
癖を盗む名人
ベルトランの場合、長年の経験から投手の癖を見抜く名人とも言われておりました。癖を見抜くのはまっとうなことかと思います。現場レベルではわかってしまうことも多々ありますし、それを攻撃陣で共有することも非ではないと思います。もしも、そこが拡大解釈されてしまったのなら、本人とすれば納得できないことでしょう。
果たして、何らかのサインの伝達にも一役買っていたのかどうか??・・・やはりそこはよくわからないところです。
言えるのは、ベルトランは相当野球に詳しい人物であり、このような人物が野球から離れてしまうのは勿体ないということでした。
もっとも、外部からの色目を払拭するためにも、より正々堂々としたスポーツマンシップの実行も必要にはなってくると思います。
次への布石
さて、今回のフロントオフィスへの人事に何やら匂いを感じとっている人も多いかもわかりません。
現場復帰への布石のようにも思えますね。
一度現場以外の経営の視点からゲームを見させるという意図もあるでしょうし、それによってフロントオフィスとの意思疎通の風通しをよくしておく目的もあるでしょう。また、編成の立場から選手を見抜くトレーニングも兼ねていそうです。さらに、彼が目にかけるプロスペクトが2-3年後成長し、主力になっていくかもしれません。
そのようなことを考えると、次の監督に据える要素ばかりが目立ちます。
現監督のバック・ショーウォルターの契約は、3年(2022-2024)で残り2シーズン。68才の年齢までの契約です。
もしもメッツが今季、巨大戦力で優勝を逃すようなことがあれば、やはり監督にその火の粉は降りかかりそうですし、高齢という問題もあります。それにオールドスクールでもだめなのか?となれば、次の手は野球博士のようなベルトランくらいしか任せられる人物はいなさそうです。
上記は筆者の妄想も入っていると思いますので、じっくりと今後を見てみてください。
偉大な選手
【YOUTUBE】Beltran hits three two-run homers on the day
カルロス・ベルトランの現役最後は上述の2017年のアストロズでした。
MLB通算20年で、2,586試合に出場。打率.279、OBP .350、SLG .486、HR 435、RBI 1,587、盗塁312、四球1,084、敬遠104。
HRバッターは打率が低くなるケースがよくありますが、ベルトランは.279。このバランスがすごいです。さすがにHRと打率のバランスで言えば、アルバート・プホルズがやはりすごいです。HR703、打率.296です!
BB%はキャリアを通じて9.8%。これは現役終盤の5%から6%台の数字がやや足を引っ張っているのですが、メッツ時代は軒並み10% オーバー。2006年に至っては、年間 95 BBで、BB%は、15.4%を誇ります。
盗塁312というのも輝くポイントです!まさに5ツールの偉大な選手でした。なお、現役時代はスイッチヒッターです。
【アウォード】
- 1999 ROY
- オールスター9度出場
- ゴールドグラブ賞3度受賞
- シルバースラッガー賞2度受賞
- 2017 ワールドシリーズタイトル
メッツとベルトランの動きに注目ですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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