リアム・ヘンドリクスの開幕時点の状態
現地2023年3月29日、いよいよ2023シーズンの開幕まであと1日となりました!これはワクワクしますね。今季は開幕前にWBCでも盛り上がりましたし、シーズンへ関心が一段と強いように思います。
さて、そんな中気になるのがホワイトソックスのクローザー、リアム・ヘンドリクス(Liam Hendriks)の動向です。
非ホジキンリンパ腫
2023年1月8日にホワイトソックスGMのリック・ハーン氏がリアム・ヘンドリクスが「非ホジキンリンパ腫」(non-Hodgkin lymphoma)であることを公表。MLBトップ・クラスのクローザーが重病を患っているというニュースは非常にショッキングでもありました。
非ホジキンリンパ腫とは
そもそもリンパ腫とは何かというと、血液がんの1つで、白血球のなかのリンパ球(T細胞、B細胞、NK細胞など)ががん化する病気です。その中で、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に分類され、非ホジキンリンパ腫の中でもどのリンパ球ががん化しているかによってさらに細かく分けられます。
リアム・ヘンドリクスの症状は非ホジキンリンパ腫というところまでしか公表されておりません。一般への公表はここまでで十分かと思います。あまり細かいところまで公表すると「その原因は?」ということになり、余計な憶測まで招きかねません。
悪性リンパ腫のうち、日本人の90%以上は非ホジキンリンパ腫だと言われています。アメリカでも悪性腫瘍としては6番目に多いと言われています。出現した部位や進行の速度によって、さまざまな症状がみられるようですが、血液にかかわるものですから全身への転移という懸念があります。ましてやリアム・ヘンドリクスはプロスポーツ選手ですから、血液の循環などはそもそも良い類の人かと思うので、その転移などが懸念されるのです。
現メッツのカルロス・カラスコはかつて白血病を発症
血液の病気で重かったのは、現メッツの右腕のカルロス・カラスコのケースです。現地2019年6月頃に当時のインディアンスのカルロス・カラスコは倦怠感を訴えてIL入り。その約1ヶ月後の2019年7月7日に白血病であることが判明しました。
重病だったカルロス・カラスコですが、治療がうまく行き、2019年9月1日にメジャーに復帰。復帰後はショートイニングで11試合に登板したのでした。
CWS、60 DAY ILには入れず
ホワイトソックスは、開幕に向けてリアム・ヘンドリクスを60 Day IL に入れない方針です。
というのも、リアム・ヘンドリクスは、2月18日にはブルペン・セッションを実施するなど、不定期ながらスローイング・セッションを行っているからです。
なお、ヒューストンでの開幕シリーズやシカゴでのホーム開幕戦にはチームに帯同しない予定です。
4月になんらかの決断
体内の病気ですから、じっくりと症状を見極めることが必要であるものの、現時点ではホワイトソックスは楽観的な見通しも持っている模様です。
復帰のタイムテーブルは4月中に具体的なものが判明する見込みということです。
症状が改善していることを祈るばかりです。
CWSはクローザーを決めずにシーズン突入
クローザー不在という大ピンチのホワイトソックスですが、クローザーを決めずにシーズンに突入するとのことです。
ホワイトソックスにはUSA代表でもあったケンダール・グレイブマン、レッドソックスやドジャースで活躍した右腕のジョー・ケリー、あるいはアーロン ・バマーなどその任に適した投手はいるものの、状況に応じてゲームの締めを行う方針です。ベンチの采配もその方が楽ではないか?という考えのようです。クローザーを決めた方が楽ではないか?とも思うのですが、これはシーズンが始まってからのことですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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