ブルワーズ、再び首位へ
ブルワーズとレッズのナ・リーグ中地区の首位争いが面白くなっています。投手がきっちりと仕事をしていて非常に高品質なゲームが繰り広げられているという状況です。
特殊な6連戦
この首位攻防のカードですが、もともと非常に特殊なスケジュール設定になっていて、前半戦の最後の3ゲームシリーズは、ブルワーズがホームの3連戦。
そしてオールスター・ブレイクを挟んで後半戦のスタートも同じ顔合わせ。今度はレッズのグレート・アメリカン・ボールポークに舞台を移しての3ゲームシリーズです。
このような設定はあまり見たことがないように思います。偶然にも首位攻防戦になったという奇跡の設定。
前半戦最後の3ゲームシリーズは、2勝1敗でブルワーズがシリーズを勝ち越し。そして後半戦最初の3ゲームシリーズは、現地2023年7月14日と15日のゲームが終わり、ここまでブルワーズが2勝0敗と投手力の違いを見せつけているという状況になっています。
前半戦終了からGame2を終えての両クラブの順位の推移はご覧の通り。一旦は勢いのあるレッズが一気に首位まで取りましたが、ブルワーズがそうはさせじと意地を見せ、再び首位に返り咲いているという状況です。
# | 07/09 | 07/14 | 07/15 |
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1 | CIN (50-41) | CIN/MIL (50-42) | MIL (51-42) |
2 | MIL (49-42) | – | CIN (50-43) |
Game1:コービン・バーンズが6回スコアレス、13K
現地2023年7月14日のGame1を見て行きたいと思いますが、これはもう「コービン・バーンズのショーだったのか?」というくらいに素晴らしい投球でした。
コービン・バーンズは6.0 IPを投げたのですが、奪三振が13 個! 6イニングなのでアウトの数は18個になりますが、そのうち13個が三振だったという恐るべきクオリティーの投球。
被安打はたったの2で、もちろんスコアレス、そしてBBは2でHBPは1。投球数は102。エリー・デラクルーズは3打席連続三振でキーマンに仕事をさせませんでした。
ブルワーズはコービン・バーンズの後は、エルビス・ペゲーロ、ジョエル・パヤンプスとつなぎ、最後はデビン・ウィリアムスでフィニッシュ。1-0のスコアでシャットアウト勝利を収めました。
アッシュクラフトも好投
Game1のレッズの先発は、グラハム・アッシュクラフト。正直4点くらいは覚悟だろうなと思っていたのですが、こちらもナイスピッチングで、6.0 IPで被安打5、失点1でブルワーズ打線を沈黙させました。
ブルワーズの1得点は7回表に出た得点で、ウィリー・アダムスとオーウェン・ミラーの連続長短打で作ったチャンスに、ビクター・カラティ二がCF前シングルで応えての1得点。この打球、不思議な打球でしたね。
非常に好ゲームでした。
コービン・バーンズが脱水症状→OK!
このゲームの5回裏、コービン・バーンズがマウンドでしゃがみ込むシーンがありました。「何事!?」と思いましたが、どうやら脱水症状を起こしていた模様。2、3分かけて水分を補給した後、再び投球することが出来ました。
コービン・バーンズは8勝目を上げています。
Game2:フレディー・ペラルタが6回1ヒッター、スコアレス
そして2023年7月15日行われたGame2では、ブルワーズ先発のフレディー・ペラルタがレッズ打線を翻弄。6.0 IPで1ヒッター、スコアレス、BB 2、SO 6と好投。
またしてもレッズ打線に仕事をさせませんでした。エリー・デラクルーズは2Bライナー、ピッチャーゴロ、三振、3Bゴロで2試合連続でヒットレスに抑えています。
ブルワーズはフレディー・ペララルタ降板後、前日と同じリレーを見せ、ペゲーロ、パヤンプス、デビン・ウィリアムスで締めました。
ベテランのジョーイ・ボットも抑えられましたから、レッズ打線としては手の打ち用がありませんでした。
レッズはこの日、アンドリュー・アボットの登板日でぜひとも勝っておきたいところでした。実際、6.0 IPで被安打3、失点2、BB 2、SO 3とクオリティー・スタートを記録しましたが、クリスチャン・イェリっちに先頭打者HRと4回のウィリアム・コントラレスのソロHRが効きました。
このゲームは3-0でブルワーズが勝っています。
ナ・リーグ中地区はレッズが出てきて非常に面白くなっています。これからトレードデッドラインに向けての動きも注目です。
追記:ブルワーズがスイープ
現地2023年7月16日のGame3では、ブルワーズ先発のエイドリアン・ハウザーが6回、3失点とまずまずのゲームメイク。レッズ先発のベン・ライブリーは4.0 イニングで1失点で、こちらはさらに頑張りましたが、ブルワーズは5回表にクリスチャン・イェリッチのタイムリーで2-3と1点差に。そして終盤8回表、オーウェン・ミラーの犠牲フライで3-3の同点に追いつき、アンドリュー・モナステリオのタイムリーで勝ち越しに成功。最後はデビン・ウィリアムズが締めて4-3のスコアでブルワーズが勝利。この3連戦をスイープしました。デビン・ウィリアムズは3連投。後ろの差が出た3ゲームシリーズでした。
お読みいただき、ありがとうございました。
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