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【MLB 移籍 2023】A’sのショーン・マーフィーがATLへ!MILも含めた総勢9名が動くブロックバスター・トレードが成立

捕手をめぐる3チーム・ブロックバスター

 現地2022年12月12日、このオフシーズンにトレード候補としてずっと噂に上がっていたアスレチックスの捕手で、2021年にゴールド・グラブ賞を受賞したショーン・マーフィー(Sean Murphy)がブレーブスへ移籍することになりました。

 このトレードはブレーブスとアスレチックスにブルワーズも絡めた3チーム・トレードに。しかも総勢9名が動くブロックバスター・トレードとなりました。

トレード概要 

 3チームトレードの概要です。なお、年齢は2023年3月30日のオープニング・デー時点での年齢です。また、マイナー・リーガーの名前は今後有名になるにつれ、表記が違って来る可能性があることをご了承ください。

ブレーブスGet

From アスレチックス

  • ショーン・マーフィー(Sean Murphy/28)C/右投げ右打ち

ブルワーズGet

From ブレーブス

  • ウィリアム・コントラレス(William Contreras/25 )C/右投げ右打ち
  • ジャスティン・イェーガー(Justin Yeager/25)RHP/RP

From アスレチックス

アスレチックスGet

From ブレーブス

From ブルワーズ

  • エスタリー・ルイス(Esteury Ruiz/24)OF/右投げ右打ち

捕手を軸としたブロックバスター

 このブロックバスター・トレードは捕手を軸にしたディールと言っていいでしょう。

 ブレーブスはショーン・マーフィーを獲得したことで、6人の選手をトレード。アスレチックスに4名、ブルワーズに2名です。

 バリバリのGG賞捕手のショーン・マーフィーを入れたことで、トラビス・ダーノーとの2人体勢となるため、オールスターにも出場した若いウィリアム・コントラレスを放出。その需要がもっとも高かったのが正捕手のオマール・ナルバエスをFAで欠くことになったブルワーズで、ブルワーズはこれによりA’s&ATL間のトレードに参加。

 さらにブレーブスは3番手捕手となってしまうベテランのマニー・ピーニャを放出。ここはシェイ・ランジェリアスを正捕手として起用したいアスレチックスにベテランのバックアップ・ロールが必要だろうということで受給がマッチしました。

 あとは正捕手を放出したアスレチックスは、とにかく若手の投手が欲しいということで、ブレーブスから投手を3名ゲット。さらに即戦力のブルペンが欲しいブルワーズにジョエル・パヤンプスを供給し、ブルワーズからはデビュー済みのOFのエスタリー・ルイスをゲットした・・・そのような受給が見てとれる捕手中心で動いたトレードでした。

選手プロフィール

 かんたんに各選手のプロフィールを記しておきます。

【ATL】ショーン・マーフィー

 1994年10月4日生まれの28才。2016年、アスレチックスから3巡目指名を受けてプロ入り。デビューは2019年でこの年は20試合のみの出場でした。

 短縮シーズンとなった2020年に43試合に出場。打率.233、OBP .364、SLG .457、HR7、RBI 14でALROYの4位に入りました。

 2021年は119試合に出場。打率.216、OBP .306、SLG .405、HR 17、二塁打23と長打力を発揮。守りのCS%はルーキーイヤーに記録した33%から落ちて24%となりましたが、チームERA4.52の投手陣を孤軍奮闘して引っ張っていきました。この年のAL GG賞を受賞。

 2022年は148試合出場で、打率.250、OBP .332、SLG .426と確率性もアップ。HR 18、RBI 66とアスレチックスの打撃面も引っ張りました。ブレーブスに移籍することで個人成績の数字は攻守ともにさらに磨きがかかることが予想されます。

【MIL】ウィリアム・コントラレス

 2022年のオールスターに兄のウィルソン・コントラレスとともに出場したのは記憶に新しいところです。誕生日が12月24日なので、2023シーズンは25才となります。デビューは2020年。4試合に出場しました。

 2021年は52試合に出場。打率.215、OBP .303、SLG .399、HR 8、RBI 23。ポストシーズンではNLDSで1打席を経験。NLCSとWSではロスターから外れました。

 2022年は、前半戦に打率.260、HR11本をマーク。オールスター出場を実現しました。シーズン通算で97試合に出場。打率.278、OBP .354、SLG .506。HRは20本をマーク。ダーノーの後のブレーブスの正捕手かと思っていましたが、このトレードで今度はブルワーズのメイン捕手として機能してくれそうです。

【MIL】ジャスティン・イェーガー

 1998年1月20日生まれで、2023年の開幕では25才になる右腕。2019年のアマチュア・ドラフトでブレーブスから33巡目で指名を受けてプロ入り。2022年はクラスA+からAAへ。両レベルを併せてSO9が13.9というなかなかのパワー投手です。ただ、BB9が5.5とコントロールの精度が上がるかどうかがポイントの投手。

【MIL】ジョエル・パヤンプス

 パヤンプスはかわいそうなくらいにトレードカードに使われる投手。それだけ魅力があるのは確かなのですが、2020年オフから2022年まで、40manに入ってはDFAとなり、他クラブにウェーバーでクレームされるというのを6度も繰り返しております。

 誕生日が4月7日で2023シーズン開始早々に29才となります。ドミニカ共和国出身。2022年はロイヤルズとアスレチックスで投げ、2クラブを併せて41試合に出場し、55.2イニング、3勝6敗、ERA 3.23。2022年はブルペンとしてなかなかの数字を残しました。

 ブルワーズではブルペンとして登板回数が増えそうです。

【OAK】カイル・ミューラー

 25才の左腕で、2016年2巡目指名でプレーブスに入団。デビューは2021年で、9試合、8先発を経験。ERAは4.17。

 2022年は3試合に先発し、12.1イニングで被安打13、ER 11、ERA 8.03と苦戦したシーズンでもあります。アスレチックスでは登板機会も増えそうなので、このチャンスをうまく活かして欲しいところ。

【OAK】フレディ・ターノック

 24才の右腕で、2017年アマチュア・ドラフトのブレーブスの3巡目指名の投手。2022年にデビュー済みで、1試合、0.2イニングで被安打1、奪三振1。2022年のマイナーでの成績は、AAとAAAを併せて25試合で106.2イニングに登板。このうち先発は23試合。ERAは4.05。SO9は10.5と良い数字を出しています。BB9が3.7で前年の4点台から改善しています。

【OAK】ロイバー・サリナス

 ベネズエラ出身の21才の右腕。2022年はクラスAとクラスA+で、25試合、109.0に登板。ERAは4.38でした。

【OAK】マニー・ピーニャ

 ベネズエラ出身のベテラン35才の捕手です。もともとはアマチュアFAで2004年にレンジャーズとサイン。2011年にロイヤルズでメジャー・デビュー。2016年から2021年までブルワーズに在籍し、とくに2018年のポストシーズンは良い活躍を見せました。

 2022年、ブレーブスでは5試合のみの出場にとどまりました。

【OAK】エスタリー・ルイス

 1999年2月15日生まれで、2023年の誕生日で24才のOFで右投げ右打ち。ドミニカ共和国出身で2015年にFAとしてロイヤルズとサイン。

2017年7月にトレードでマット・ストラムらとともにパドレスへ移籍。メジャー・デビューは2022年で、パドレスで14試合に出場。打率.222、OBP.222。2022年のトレード・デッドラインでパドレスがジョシュ・ヘイダーを獲得したトレードで、ブルワーズへ移籍。ブルワーズ移籍後は3試合のみの出場でヒットはありませんでした。

 以上です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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