SFG 8 @ 3 LAA (現地2023年8月7日)
マリナーズとの4ゲームシリーズをスイープされたエンゼルス。結果は痛すぎる4連敗でしたが、見ようによっては1点差ゲームが2試合、2点差ゲームが2試合と内容は決して悪くはありませんでした。
そして現地2023年8月7日からジャイアンツを迎えての3ゲームシリーズがスタート。ここで気分一新と行きたいところでしたが、この日も途中までは好ゲームを展開していたのですが、最終回にまさかの展開で、終わってみれば完敗のスコアとなりました。
何かがうまく行けば必ずなにかが問題に
今季のエンゼルスは全体が素晴らしく機能するということがありません。あちらが良ければ、こちらが綻ぶ・・・と言った具合に。
投手が良ければ守備が破綻、打線が当たっていても、先発がゲームメイク出来ず。モニアックが当たれば、レンヒーフォが不調。今はその逆。先発投手がゲームメイクすれば、ブルペンがリードを吹き飛ばす。そしてここ数試合は先発もブルペンも良い仕事を果たして後は締めるだけというところで、シーズン最初からずっと機能していたクローザーのカルロス・エステベスがおかしくなってしまいました。
終盤まで好ゲーム!
ジャイアンツの先発はエースのローガン・ウェブ。エンゼルスは左腕のパトリック・サンドバルが先発。ということでエンゼルスは打線の方はすんなりと得点を奪えないことを想定した働きが必要でした。
ローガン・ウェブもセンセーショナルだった2021年の後半のような投球ではありませんが、それでも安定しており、ここまで9勝9敗。
エンゼルス打線は初回に大谷選手がシングルで出塁し、すぐさま2盗を決めるなど頻りに仕掛けて行き、なんとかチャンスをこじ開けようとしましたが、前半5回までは無得点。
逆にジャイアンツは、4回表に当たっているウィルマー・フローレスの二塁打をきっけに、2アウトからパトリック・ベイリーがタイムリーを放ち、1-0と先制。
大谷選手の二塁打がきっかけで勝ち越し
エンゼルスがローガン・ウェブからチャンスをものにしたのは6回裏のこと。
先頭の大谷選手が89.1mphのアウトローに逃げるチェンジアップを捉え、打球は2Bの頭を超えるシングルヒット・コース。これを大谷選手は二塁打にしました。実況でもハッスル・ダブルと表現していました。
その後、ブランドン・ドゥルーリーはチェンジアップを打たされてSSゴロ。マイク・ムスターカスはゾーンには緩い球、枠外には強い球で攻められて三振。
また1本出ずか!という流れでしたが、積極的な打撃のC.J.クロンが初球のシンカーをCFへ運び、これで大谷選手が生還して1-1の同点に。
さらにつづくミッキー・モニアックがCFへ弾き返したところをジャイアンツのCF、ルイス・メイトスがファンブル。これを見たクロンが1塁から一気にホームイン。タイムリーと好走塁でものにした得点で非常に内容が良かったと思いました。
サンドバルが同点HRを打たれる
6回まで1失点とゲームメイクしていたパトリック・サンドバルは7回のマウンドにも上がりました。しかしイニング先頭のJ.D.デービスにCFに大きなHRを打たれて、2-2のタイスコアに。
得点を奪った直後だっただけにこの失点は避けたかったところ。サンドバル本人も試合後、非常に悔しがっておりました。
レンヒーフォが勝ち越しタイムリー
しかし、エンゼルスは粘ります。7回裏、1アウトからトレードデッドラインでロッキーズから獲得したランダール・グリチャックがトリプルで出塁。これに次打者のルイス・レンヒーフォがRFへのタイムリーで応え、3-2と勝ち越しに成功。いい流れでした。
8回にモニアックがHRを奪う!
エンゼルスは3-2と1点リードの8回表、リリーフのホセ・ソリアーノが2アウトから代打のジョク・ペダーソンにセンターへ運ばれ、またもや同点に追いつかれそうになったものの、CFのミッキー・モニアックがウォール際でリーピング・キャッチ。同点本塁打を奪い去りました。これはすごいプレーでしたね。
8回裏、エンゼルスはもう一押ししたかったところですが、ここはジャイアンツのテイラー・ロジャースが3人で斬って取られ、3-2と1点差リードで最終回へ。
カルロス・エステベスが打たれる
そしてマウンドには守護神のカルロス・エステベスが登板。ここできっちり締めたいところでしたが、エステベスは先頭のウィルマー・フローレスにLFに痛烈なシングルを打たれ、同点のランナーを出してしまいます。
つづくJ.D.デービスにフルカウントから四球を出し、勝ち越しのランナーも許してしまいます。
そしてパトリック・ベイリーを迎え、2球目の甘いスライダーをLF線に弾き返され、2人の走者が還り、3-4と逆転を許す展開に。
その後はマーク・マシアスに2点タイムリーを許し、3-6となったところでエステベスは降板。代わったアーロン・ループも2本のタイムリーを許し、このイニングに6点を奪われ3-8に。
最後の攻撃もカミーロ・ドバルに三者三振に打ち取られ、3-8で敗れました。
カルロス・エステベスは1アウトを奪っただけで、被安打3、失点5となりました。試合後、ネヴィン監督はエステベスの疲れのことを気にしていた通り、ここのところは球威はあるものの、コマンドが悪く、クロージングの失敗が続いております。
大谷選手、グリフィーと並ぶ
この日のエンゼルスは114試合目。
120試合までに少なくとも40HR と15盗塁をマークしたのは、1998年のケン・グリフィー・ジュニアだけです。大谷選手、またしても偉業です。
大谷のHR数は現地2023年8月8日時点で40本ですが、56HR 、21盗塁のペースとなっております。本塁打のキャリアハイは46、盗塁のそれは26。どちらも2021年にMVPを獲得したシーズンに記録したもの。
なお、シーズンHRのフランチャイズレコードは、2000年のトロイ・グラウスによる47本です。
エンゼルス、PS出場確率は0.1%
エンゼルスはこれで7連敗。シーズン成績は56勝58敗となり、ALワイルドカードの最後の1枠を争うブルージェイズに8.0ゲーム差をつけられ、ポストシーズンの可能性は縮小の一途をたどっています。
ファングラフ(Fangraph)によれば、エンゼルスのポストシーズン進出の確率は0.1%まで下がりました。
大谷選手は9日に登板予定
大谷選手の次の登板は現地2023年8月9日(水)のジャイアンツとのGame3。大谷選手はここまで21試合に登板し、124.2イニングを投げて9勝5敗、ERA 3.32、160奪三振。前回登板では中指の痙攣を訴え、4回スコアレスで登板しました。そこから中5日。この時はゲーム展開も考慮した早めの決断だったゆえにこの登板には影響が影響が少ないと思いたいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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