怪我直後に守備につくも、心配な症状
現地2023年6月16日、この日からカンザスシティにてロイヤルズとの3ゲームシリーズに臨んでいてエンゼルスですが、気になるニュースが入ってきました。
経験値の高い内野手で3B、1Bと柔軟にこなしてこなしてきたジオ・ウルシェラが現地2023年6月16日付けで10 Day ILに入りました。判明しているのは左骨盤の骨折。
一応、10 Dayに入れてはいるものの、復帰のタイムテーブルは未定で、より精密な診断が今後行われ、60 Day IL に入る可能性も大きそうです。現時点ではシーズン・エンディングになるかどうかはわかりませんが、ちょっと長引きそうな症状ではあります。
1塁への走塁で危ない転倒
ジオ・ウルシェラが怪我を負ったのは、現地2023年6月15日。大谷選手が登板したレンジャーズとの3ゲームシリーズのGame3の1回表でのことでした。
ネイサン・イオバルディの立ち上がり、エンゼルスはテイラー・ウォードがシングルで出塁、2番の大谷選手が四球で歩いてチャンスメイク。マイク・トラウトがフライアウトで凡退した後、アンソニー・レンドンが左手首に死球を受けて出塁。1アウト満塁でジオ・ウルシェラに打席が回ってきました。
ウルシェラは、2球で追い込まれた後、3球目の94.5mphのアウトコースへの4シームに対応。しかし、2Bゴロで4-6-3のダブルプレー・コース。チャンスでの凡退を防ごうとウルシェラは一塁に懸命に駆け込みましたが、間に合わずにダブルプレー。
その際、ベースと歩幅が合わず、さらに空足を踏むようなぎこちない動きとなり、そのまま1塁後方で転倒。
Gio Urshela is staying in the game for the Angels after that awkward step at first base when trying to beat out a throw in the top of the 1st inning
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) June 16, 2023
📺: FS1 pic.twitter.com/Y08N5lD1py
足のメカニズムから言って、見ただけで危ない転び方をしたジオ・ウルシェラ。起き上がるのに時間がかかりましたが、なんとか自力で歩行。痛そうにしながらも1回裏の守備を守りきりました。
#GioUrshela @Angels
— David J. Chao – ProFootballDoc (@ProFootballDoc) June 16, 2023
Very awkward injury both hips& knee
L hip > L knee > R hip
Hope force distributed and only bone bruises with no structural damage and avoids posterior hip subluxation.the pic.twitter.com/lWxLv1wY4j
ゲームに出場し続けたので、大丈夫かと思われたのですが、2回裏の守備で交代。1Bにジャレッド・ウォルシュが入りました。
ウルシェラはこの後、松葉杖をつき、病院へ行った結果、左骨盤骨折が判明しました。
骨折は後で分かったこととは言え、そのまま1イニング分の守備についていたというのが驚きです。1回裏のレンジャーズの攻撃は、四球、CFライナー、三振、LF前シングル、2Bポップフライと送球を受ける機会もなかったのが幸いです。
すでに腰痛は発症
なお、ジオ・ウルシェラは6月9日時点で腰痛を発症。9日のマリナーズ戦には急遽スタメンから離脱し、11日のマリナーズ戦も欠場。さらに13日と14日のレンジャーズ戦にも欠場していました。
今回の骨盤骨折は具体的には骨盤のどの部分かというのが明らかになっていませんので、この腰痛との因果関係もわかりませんが、すでに何らかの兆候は出ていたのかもしれません。
ザック・ネトーもIL
なお、エンゼルスはSSのザック・ネトーも左腹斜筋を傷めて10 Day ILとなり、15日のレンジャーズ戦ではジオ・ウルシェラが怪我をする直前にアンソニー・レンドンが左手首に死球を受けて、16日のロイヤルズ戦に欠場。レンドンはX線の結果、骨に異常はなく数日の休みで戻ってくる見込みです。
エンゼルスは内野が潰れている状態です。
ジオ・ウルシェラは15日の離脱時点で打率.299、OBP .329、SLG .374、HR 2、二塁打 8、RBI 24、OPS+は94。当初の獲得動機よりも長打が少ないものの、打率、出塁率で貢献。14日までの打率は.300を超えていただけに、彼の離脱はエンゼルスの攻撃力に影響を与えそうです。
また、ザック・ネトーは打率.259、OBP .338、SLG .431、HR 6、二塁打 12、RBI 22をマーク。ウルシェラよりHRを多く放っています。
この2人が欠けるのは非常に厳しい戦いを強いられそうです。せっかくリリーバーに光明も出てきているだけに何かちぐはぐとしております。
ちなみに16日のロイヤルズ戦は、ブランドン・ドゥルーリーが2B、ジャレッド・ウォルシュが1Bで、3Bにはルイス・レンヒーフォ、そしてSSはアンドリュー・ベラスケスという布陣でした。
ウルシェラの1B守備の映像
最後にウルシェラの奇跡の1B守備の映像も載せておきます。これは飛び飛びで出場していた10日のマリナーズ戦での映像。3回表、フリオ・ロドリゲスが放った1Bへのゴロに反応。すばやく2Bへ投げるもアンパイアーに当たってSSのネトーのもとに転がるというなかなか面白い映像が。
なお、これはファウルの打球です。この直後、フリオがHRを放ったのでした!
ウルシェラのレベルならあえてやったプレーかもしれませんね。
ウルシェラの早い復帰を願うばかりです。彼の球際の強さは魅力です。
Gio Urshela gets his chance and takes it. pic.twitter.com/LGl8bCA5eI
— Codify (@CodifyBaseball) June 11, 2023
追記:やはりシーズンエンディングに
現地2023年6月21日、ジオ・ウルシェラの怪我の続報が入りました。2023年はもうプレーできずということで、シーズン・エンディングとなってしまいました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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