MLBの2019年の観客数は減少傾向
現地2019年5月1日、話題になったのはレイズ@ロイヤルズ戦で観客数が500人だったということ。
記者の中には息子のリトルリーグの試合でももっと入ると揶揄したほどのガラガラぶりでした。
レイズ@ロイヤルズ戦は最悪要素の重なり
そのレイズ@ロイヤルズ戦は公式サイトのスコアを見ても観客数が出ておりません。理由はダブルヘッダーゆえに2試合目の観客数がそのままその日の観客数になるからです。
ちなみにGame2の観客数は11,411人でした。
Game1でガラガラだったのは観客減となる要素が重なり合いました。
- 前日の雨で延期となり、急遽翌日にリスケとなったこと。
- リスケとなったGame1の開始時間は東部時間13:15で、カンザスシティは中部時間で14:15スタート。ウィークデーの真っ昼間で、学校も会社も動いている時間だったこと
- レイズ、ロイヤルズはもともと観客動員の少ないチーム同士の対戦
- 当日のお天気も悪かった
これらの要素が重なり合って、衝撃的に少ない観客数となったのでした。
やはり平日の昼間のリスケはそうなりますね。
レイズ@ロイヤルズの少ない観客のことを調べたついでに2019年の傾向も調べましたので記しておきたいと思います。
2019年開幕から5月1日までのMLB観客数
2019シーズンの観客数が出ておりますので、記しておきたいと思います。期間は3月28日の開幕から5月1日までの観客数になります。アスレチックスは東京開催がホームだったので、それも含まれています。
ここまで約1,200万人
現地2019年5月1日まで、1ヶ月強を経過したMLBの観客数は約1,200万人(11,980,123人)、1ゲーム当たり26,388人。
この数字にあと6ヶ月分を掛け算すると、今季はEstimatedで7,000万人と前年とほぼ同じくらいの数字が出てきていますが、滑り出しはあまりよくなかったと捉える方がいいと思います。
同時期、2018年の観客数は1,210万人(12,124,742人)で、1ゲーム当たり26,706人。
14万人の減少(-144,619人)で、1ゲーム当たり-319人の減少。
2018 | 2019 | 差 | |
観客数 | 12,124,742人 | 11,980,123人 | -144,619人 |
Per 試合 | 26,706人 | 26,388人 | -319人 |
2019年、春先の天候不良は痛い
3月下旬に始まったはいいものの、五大湖周辺のデトロイト、シカゴ、あるいは東部地区でも最北のボストンなどでは気温の低さから開催は最初から避けられていたのはいい判断だったと思います。
ただ、それでもミネソタで気温0℃での開催というのもありましたので、そこまで露天で寒いと観客も見に行かないですから、そういった要素もあり、今年の4月も観客は伸びませんでした。
2019年、ハーパー効果!で大幅増のPHI
2019シーズン、ここまでもっとも観客増を果たしのはフィリーズ。
ここまで18試合で65万人(656,349人)を集めています。これは前年の45万人(453,474人)を20万人(203,875人)も上回る数字です。1試合当たりでも11,326人の観客増。まさしくハーパー効果です。
2019:好調パイレーツも観客増
前年からの比較においてフィリーズの次に大幅に観客増を果たしたのはパイレーツ。
前年の160,795人から194,572人で33,777人の観客増。フィリーズの20万人増がちょっと驚異的過ぎて3.3万人増は大したことがなさそうですが、それでも伸び率は2位です。
2019:Dバックス、パドレスもアップ
パイレーツと同じく、好調のDバックスは前年より2.6万人アップ、ヤンキースは怪我人ばかりで魅力にかけているとはいえ、Dバックスと同じ2.5万人アップとなっています。
そしてフェルナンド・タティス・ジュニアやクリス・パダックの活躍で若手がのびのびしているパドレスは前年より2.4万人アップしています。
2019:観客数ランキング
5月1日までの観客数の多い順のランキングですが、温暖な地域での開催に偏っている傾向はあるのですが、このようなランキングになっています。
- ドジャース:759,698
- カージナルス:658,495
- フィリーズ:656,349
- エンゼルス:621,474
- ヤンキース:597,259
- ブルワーズ:573,794
- ブレーブス:571,136
- ジャイアンツ:521,297
- レッドソックス:505,504
- ナショナルズ:463,593
- パドレス:440,819
- マリナーズ:437,433
2019:ジャイアンツ、大幅減
すでに52万人強を集めているジャイアンツですが、今季の不調もあり、実は減少率はワースト1です。前年の625,906から521,297なので10万4000人以上も減少しています。
その次に減少数が多いのはロイヤルズで、33.5万人から25万人で8.5万人も減っているのですが、ジャイアンツに比べればまだましな方とも言えるでしょう。
2018年、1年間の観客数は約7,000万人
2018年のMLB30クラブの総観客数は約7,000万人(69,671,272人)。2017年が約7,300万人(72,678,797人)ですから、約300万人の減少(-3,007,525人)。
このうち、2017年より観客数が増えたのは13クラブ。HOU、NYY、PHI、MIL、SEA、ARI、OAK、LAD、COL、ATL、SDP、WSH、LAA。
残り17クラブは前年割れでした。
2018年伸び率アップはHOUでした
最も観客数が増えたのが2017年チャンピオンのアストロズで57万人のアップ(576,878人)で1ゲーム当たり7,122人アップ。
最も観客数が減少したのはブルージェイズで88万人の減少(878,605人)、1ゲーム当たり10,847人減少しています。
2018年1ゲーム平均ではLADが最多の4.7万人
2018年、1ゲーム当たりの平均観客数でもっとも多かったのはキャパも大きいドジャースの47,043人。次いでヤンキースの42,988人、カージナルスの42,020人、ジャイアンツの38,965人、カブスの38,794人、エンゼルスが37,287人と続きます。
2018: 1ゲーム当たり最少だったのはMIAの1.0万人
そして1ゲーム当たり最も観客が少なかったのはマーリンズで10,014人でした。
さらにレイズの14,259人、パイレーツの18,316人、オリオールズの19,311人、アスレチックスの19,427人、ホワイトソックスの19,862人、レッズの20,116人、ロイヤルズの20,575人と続きます。
なお、ストリーミング配信は増加傾向
なお、具体的な数字は出ていないいのですが、パッサン記者によると、デジタル・ストリーミングの配信数は年々増加傾向にあるとのことです。
以上、アテンダンスについて調べてみました。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント