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【MLB2021FA】ブルワーズ、”JBJ”こと、ジャッキー・ブラッドリー・Jr.と2年で合意

MIL、OFをスーパーアップグレード

 現地2021年3月5日、レッドソックスからFAとなっていたジャッキー・ブラッドリー・ジュニア(Jackie Bradley Jr.)のディールが動きました。

 ミルウォーキー・ブルワーズと2年で合意です。現時点ではフィジカル・チェックの結果待ちで、まもなく公式発表となる見込みです。

契約内容

 契約内容は2年$24M。

  • 2 years/$24M (2021-22)
    • 支払い:2021:$13M、2022:$11M
    • 支払いには繰延払いが盛り込まれている模様。ただし金額は明かされておらず。
    • 1年目終了後にオプトアウトあり

MILは3Bスポットが注目だったが

 今オフ、エリック・ソガードをFAで流出させたブルワーズはその3BスポットがFA補強の大きな課題でもありました。

 ブルワーズは現地2021年2月3日にカージナルスからFAのコルテン・ウォンを獲得。守備が発展途上中のケストン・ヒウラが守っていた2Bスポットを埋めることに。

 ヒウラの3Bへのシフトに不安があったブルワーズはヒウラを1Bにて、ダニエル・ボーゲルバックらと競わせることになりました。

 3Bスポットには、SS候補でもあったルイス・ウリアスがカバーする見込みです。さすがにSSからオーランド・アルシアは外せませんからね。

 ここで何が言いたかったかと言うと、OFは溢れかえっていたということです。ブルワーズのOFはタレント揃いで、少なくとも今季は補強ポイントではなかったと思うのです。

OFのアップグレードがすぎる

 したがって、ジャッキー・ブラッドリー・ジュニアのブルワーズへのディールの噂が出た時、「本当か?」と疑ってしまいました。

CFには名手、ロレンゾ・ケイン

 まず、ブルワーズのCFにはロイヤルズ時代から名手として名を馳せ、2019年ゴールドグラブ賞受賞のロレンゾ・ケインがいます。OFとして、2019年のDRS(Diffensive Runs Saved)は22。ホームラン・ロビング(強奪)でも有名ですね。

 そのブルワーズとロレンゾ・ケインの契約は以下の通り。5年/$80M (2018-22)であと2年残っています。

 誕生日が1986年4月13日なので、シーズン開始直後に35才になるというところが唯一の懸念事項でしょうか。ロレンゾ・ケインはHRこそ、年間12本程度ですが、ロイヤルズ時代の2015年には打率.307をマーク。2018年には、.308。MLB通算11年で.288という高い打率を誇ります。

 2020年は5試合でオプトアウトとなりましたが、オフの期間もしっかりとトレーニングし、準備は万端です。

チームの顔、クリスチャン・イェリッチ

 ブルワーズというより、MLBの顔的な存在にまでなっているクリスチャン・イェリッチももちろん忘れてはなりません。2014年にゴールドグラブ賞受賞。2018年NL MVPであり、2019年はあわや2連覇という投票では2位に入りました。

 2018年は打率、SLG、OPS、OPS+、TB(Total Bases)で1位、2019年は打率、OBP、SLG、OPS、OPS+ で1位。とんでもない活躍を見せています。またHR数は2018年が36HR、2019年が44HR。

 2020シーズンは打率.205とひどく苦戦しましたが、特別なシーズンだったがゆえに2021年はまた盛り返してくるでしょう。

アビサイル・ガルシア

 そしてイェリッチと同じ年で29才のアビサイル・ガルシアもおります。2020シーズンは打率.238と調子が上向きませんでしたが、イェリッチ同様、今季は通常運転が見込まれ、通算打率.271の実力が発揮されることでしょう。

 またトレードで獲得したデレク・フィッシャー、ビリー・マッキニー(Billy McKinney )そして内部からは26才のコーリー・レイ、27際のタイロン・テイラーも。

 このようにOFが非常に充実している中、ブルワーズはジャッキー獲得に至ったのでした。

日替わり

 よって、ジャッキー、ケイン、イェリッチ、ガルシアの4名で日替わりで回していくという贅沢なプランに。

ジャッキー・ブラッドリー・ジュニアとは

 ジャッキー・ブラッドリー・ジュニアは1990年4月19日生まれの30才。シーズン直後に31才となります。

 2011年レッドソックス1巡目指名。デビューは2013年4月1日。

 2016年にオールスターに出場、2018年はゴールドグラブ賞を受賞。メジャー8シーズンで通算成績は、打率.239、OBP .321、SLG .412。HR 98、RBIは376。打率はやや低いものの、パンチはあります。2016年には26HRをマーク。特に勝負強さが光ります。

 そしてロレンゾ・ケイン同様、守備は説明不要ですね。OFとしてこれぞDRSというプレーが多数。2014年にはOFとして16、2017年は15をマーク。

 誠に贅沢なOFとなったブルワーズです。

 ジャッキーの成功を願ってやみません。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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