メッツ、ゲームメイクに必要なCFをキープ!
メッツがまたまた驚きのディールを成立させました!
現地2022年12月8日、ニューヨーク・メッツはFAとなっていたCFのブランドン・ニモ(Brandon Nimmo )と再契約しました。
予想を大きく超えた大型ディールに驚いています。
契約内容
メッツとブランドン・ニモの契約はご覧の通り。
- 8年/$162M (2023-30)
- 支払い:$20.25M x 8
- フル・ノートレード条項あり
ブランドン・ニモのエージェントはスコット・ボラス氏のボラス・コーポレーション(Boras Corporation)です。
【YOUTUBE】NimmOMG!
38才までの契約
今オフ、初のFAとなったブランドン・ニモは誕生日が1993年3月27日なので、2023シーズン開幕時には30才となっております。
よって、今回の契約はニモが38才になるシーズンまでの契約ということに。
QO拒否
そして初FAとなったということで、メッツはゲームの中で非常に生産的な動きをするブランドン・ニモに対して、クオリファイング・オファーを提示。金額は$19.65M。これは万が一、再契約となれば!ということとドラフト補償も狙ってのオファーだったかもしれませんが、ニモはこれを拒否。
結果的に単年でQOを超える額で色をつけた上に8年もの大型契約となりました。
FA市場で人気のCF
FAとなったブランドン・ニモは、CFとして市場で非常に人気がありました。今オフのOFの目玉はなんと言ってもRFのアーロン・ジャッジでしたが、OFとしてはジャッジの次に人気のある選手だったとも言えるでしょう。
ちなみにブランドン・ニモはMLB通算7シーズンでHR数は63。アーロン・ジャッジは2022年だけで62HRですから、パワーという点ではジャッジに遠く及びませんでしたが、それ以外のところを高く評価されています。
好守備&High-OBP
ブランドン・ニモはCFとして非常に優秀。2022年は151試合中、CFとして148試合に先発出場。308の守備機会に対してエラーは0。ニモのエラーは2021年、2019年、2018年(RF)、2017年、2016年にそれぞれ1つずつ、2020年に2つを記録したのみ。
打撃の方では2016年から2022年までの通算のBB%は13.6、OBPは.385です。打率.269、OBP .385、SLG .441で、wRC+は134。これはリーグ平均(指標として100)より34%も高い数字です。
そんなニモはゲームに欠かせない選手であり、人気が高まっておりました。ニモの獲得を示唆していたのはわかっているだけでもブルージェイズ、ジャイアンツ、ヤンキース、レイズ、マリナーズの5クラブ。その他にも需要があったと思われます。
かつて肺が潰れた!
非常に優秀なブランドン・ニモですが、怪我が多い点はリスクでもあります。MLB7シーズンで100試合以上出場は2度だけ。2018年の140試合と2022年の151試合です。
ベースボール・アクティビティにつきもののの、ハムストリング痛や死球による打撲、あるいは首を傷めるということもしばしば。 かつて、2016年7月には息切れを訴え、検査したところ肺の一部が潰れていたことも。これは原因はわかりませんでした。なお、COVID-19以前のお話で、2020年以降は肺に関しては問題なくプレー出来ております。
メッツの贅沢税
オーナーがスティーブ・コーエンに代わってからのメッツは贅沢税はいとわずというほどの投資ぶりであることはご承知の通りです。
現地2022年12月8日時点のメッツの高額サラリーの選手はご覧の通り。
Name | Pos | AAV |
---|---|---|
マックス・シャーザー | RHP-SP | $43,33M |
ジャスティン・バーランダー | RHP-SP | $43,33M |
フランシスコ・リンドーア | SS | $33.80M |
エドウィン・ディアス | RHP-CL | $18.60M |
スターリン・マルテ | RF | $19.50M |
ブランドン・ニモ | CF | $20.25M |
ピート・アロンゾ | 1B | $15.00M |
カルロス・カラスコ | RHP-SP | $14.00M |
ホセ・キンタナ | LHP-SP | $13.00M |
ジェームス・マッキャン | C | $10.15M |
マーク・カナ | 1B/LF | $13,25M |
デービッド・ロバートソン | RHP-RP | $10.00M |
エドゥアルド・エスコバー | 3B | $10.00M |
TOTAL | – | $250.96M |
今回のブランドン・ニモ、リリーバーのデビッド・ロバートソン、ホセ・キンタナの新ディールを加えたご覧の面々ですでに$250M超え。
他に$10M未満の選手や調停資格の選手、さらにはマイナーから上がってくる選手などを加えた予想総額は$330M(現地2022年12月8日時点)。
2023年のCB TAX(贅沢税)の基準額は$233Mですから、なんと$100Mオーバー。贅沢税の支払いは3段階あり、$20Mずつ上がって$293Mでそれが終わります。メッツは現時点で最高レベルを$40M以上上回っているということに。
CB TAXはシーズンを連続して超えたに税率がエスカレートするペナルティがあるため、メッツは2年連続超過が確実に決定。第1段階を超えると30%、第2段階で42%、第3段階で75%、第4段階で90%のレートになるため、現在$330M超えのペイロールに加え、$67M以上のペナルティーを支払うことに。もはやペナルティーだけで何人もの一流選手を獲得できるのか?というレベルです。なお、メッツは千賀投手も狙っていますから、まだまだペナルティーは上がりそうです。
いやはやすごいですね。
ワイオミング州から初の1巡目
さて、ブランドン・ニモですが、2011年にワイオミング州の高校卒業時にメッツから1巡目指名(13位)を受けてプロ入りしましたが、実は出身のワイオミング州からは史上初の1巡目指名でした。
ニモの活躍に期待したいですね。ゲームを面白くしてくれますから。
お読みいただき、ありがとうございました。
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