NL イーストの首位が入れ替わる
2022年のレギュラー・シーズンも佳境に入ってきました。
大注目となったナ・リーグ東地区のメッツ@ブレーブスの3ゲームシリーズ。メッツはGame1でジェイコブ・デグロム、Game2でマックス・シャーザーを立て、盤石の体制で臨みましたが、結果は連敗に。オーナーはじめ、フロントオフィスのトップは頭を抱えているところでしょう。
Game2を終えて、メッツ、ブレーブス双方の勝敗はメッツが98勝60敗、ブレーブスが99勝59敗とついに首位が入れ替わることになりました。
この2戦を見てみます。
Game 1、デグロムが3被弾
メッツは直前のマイアミとの2連戦で1勝1敗。Game2で勝利し、同じ日にブレーブスがナショナルズに敗れたので、1ゲーム差をつけてこの3連戦に入りました。
ブレーブスの先発は左腕のマックス・フリード。今季はメッツ戦ではERA2点台と苦にしていない成績です。
ゲームが動いたのは2回表。メッツはジェフ・マクニールとエドゥアルド・エスコバーの2連続シングルでチャンスメイク。しかし、ルーキーで大抜擢されたフランシスコ・アルバレスはダブルプレーで2アウト3塁となってしまいます。
しかし、この後、ルイス・ギルモアがLFへタイムリーを放ち、メッツが1点を先制。ダブルプレーで火が消えかかった直後に得点したのは良かったですね。
ライリー、オルソンが連続HR
直後の2回裏、ジェイコブ・デグロムが先頭のオースティン・ライリーと次打者のマット・オルソンにBack to BackでHRを浴び、すぐにひっくり返されるというまずい展開に。
デグロムは4回、5回と立ち直りかけていたのですが、6回裏、1アウトからダンスビー・スワンソンに左中間にHRを打たれ、1-3とリードを拡げられてしまいます。
デグロムは6回で降板。86球で奪三振11ながら、被安打5、失点3、BB0という内容。良い回転が災いしたかのような投球に。
メッツは7回裏にもタイラー・メギルがエディー・ロザリオに犠牲フライを許し、さらにオーランド・アルシアにタイムリー・ダブルを打たれ2失点。1-5と大きく差を拡げられます。
8回表にトーマス・ニドのソロHRで1点を返し、2-5とリードを縮め、さらに、9回にはケンリー・ジャンセンの四死球の隙をついて満塁のチャンスを迎えるも、フランシスコ・アルバレスが三振、つづくタイラー・ネイキンも三振に倒れ、ゲームセット。あと1本に苦しむ結果となりました。スコアは5-2でブレーブス。
デグロムはブリスター・イシュー
6回で降板したジェイコブ・デグロムですが、どうやらマメの問題があった模様。99mphも出ていたものの、圧巻の投球には程遠かったのはそのせいもあったようです。
Game2:シャーザーもHRに沈む
現地2022年10月1日、メッツは予定通り、マックス・シャーザーを起用。ここ一番にも強いです。ブレーブスはすでに20勝をマークしているカイル・ライトが登板。
メッツが先制
1回表、メッツは先頭のブランドン・ニモがシングルで出塁。つづくピート・アロンゾが四球で歩き、カイル・ライトの立ち上がりを攻めます。
このチャンスにメッツはフランシスコ・リンドーアが三振。しかし、ジェフ・マクニールがシングルを放ち、1アウト満塁のチャンス。ここでエドゥアルド・エスコバーが1Bゴロを放った間にニモがホームイン。1点を先制します。
マット・オルソンが同点タイムリー
4回裏、ブレーブスは先頭のオースティン・ライリーが2塁打でチャンスメイク。このチャンスにマット・オルソンがすかさず、タイムリーを放ち、1-1の同点に。
メッツ、追加点もすぐに勝ち越される!
直後の5回表、メッツは2アウトから3本のシングルを重ね、2-1とすぐに勝ち越しに成功。これは良いリズムでした。
ところがその裏、ブレーブスも2アウトからロナルド・アクーニャ・Jr.がシングルで出塁。簡単には終わりません。つづく、バッターはダンスビー・スワンソン。
スワンソンはフルカウントから92.6mphの4シームを叩き、これが左中間のスタンドに入る2ランHRとなり、3-2と逆転に成功します。
さらに、ブレーブスは6回裏、先頭のマット・オルソンがRFへソロHRを放ち、スコアは4-2に。
シャーザーはこのイニングで2アウトを取ったところで降板。
5.2イニングで被安打9、失点4、BB0、SO4、被本塁打2という結果に。7回以降は互いにブルペンが踏ん張り、ゲームは動かず。4-2のスコアでブレーブスが勝利し、2連勝。
5イニングで被安打7、失点2ながらも、カイル・ライトがなんとかゲームメイクし、今季21勝目を上げました。
シャーザー、ベロシティーが出ず
マックス・シャーザーは少し前に左腹斜筋を傷め、盤石ではないものの、この日のローテーションを守った感じで、調子は本当に悪かったです。気の毒なくらい。ファストボールは調子が良ければ97mphくらいはまだ出ますが、この日は93-94mphぐらいでやっと。苦戦の中、なんとか4失点でこらえたというところです。
DHにルーキーは効果なし
Game1でDHとして出場したフランシスコ・アルバレス(20才)。非常に期待されているルーキーですが、この大一番にメジャーで打ったことのないルーキーをDHで起用したのはどうか?と思いました。
Game2ではボーゲルバックが先発。1安打を放ち、アルバレスに途中交代しましたが、やはり無安打。
また現場を混乱させるフロントオフィスの意向でもあったのか?ちょっと気になる起用でもありました。上がってすぐにマックス・フリードとカイル・ライトを攻略出来る20才がいるなら、天才です。
地区優勝か?WCか?
メッツはここで粘れるかどうか?Game3はクリス・バシットとチャーリー・モートンです。
NLイーストはチャンピオンになれば、勝率はリーグ2位なので、NLDSにそのまま進出。現時点ではフィリーズとカージナルスとのワイルドカード・シリーズの勝者と対戦します。一方、ワイルドカードに進めば、パドレスとのワイルドカード・シリーズを戦い、勝ち上がれば、NLDSでドジャースが待っています。どちらが良いか?ここはメッツとしては踏ん張りたいところですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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