足の怪我が続いて2019年は全休
現地2019年12月13日、ニューヨーク・メッツが文言最優先の契約に対してやや強めの主張を展開。結果的に双方合意のコスト削減に成功しました。
メッツのブロディー・バン・ワゲネンGMは選手会にヨエニス・セスペデスの2019年のサラリーに対する苦情を申し入れました。選手会側もメッツ、セスペデス双方の意見を聞き入れ、結果双方合意のサラリー削減となっています。
ヨエニス・セスペデスの現契約
ヨエニス・セスペデスは2016年11月に、メッツと4年/$110Mの契約延長に合意。支払いは以下のスケジュールでした。
- 2017: $22.5M
- 2018: $29M
- 2019:$29M
- 2020: $29.5M
AAV(Annual Average)、つまり年平均の額で$27.5Mとなったこの契約は、アレックス・ロドリゲスのAAVと同額で、当時1位だったタイガースのミゲル・カブレラの$29.2Mに次ぐ高い契約でした。
現地2019年12月14日時点ではトラウトが$35.5M、レンドンが$35Mで、それを上回っています。
2019年の新サラリー
今回双方が合意した2019年のサラリーは$14,811,828へ。186日中の95日分稼働という形で$29Mの約半分で合意した模様。
2020年の新サラリー
2020年のサラリーは$29.5Mでしたが、こちらも変更を加えたと報道されており、額は明らかにされていません。
ただ、$10M保証でパフォーマンスボーナスとして$29.5Mになるように設定したとも言われております。アクティブ・ロスターに入るかどうかということも影響してきそうです。
(追記)2020サラリー出ました
現地2019年12月21日、2020年のサラリーが出ました。$6Mに決定です。ただし、救済策もあって650 PA(打席)で$20 Mになる設定です。
セスペデスが650PAを達成しているのは過去1度。タイガースとメッツに所属した2015シーズンの676のみ。アスレチックスとレッドソックスに所属していた2014シーズンは645PAのみ。休み明けのシーズンでなおかつ若手が出てきている中でかなり高いハードルと言えるでしょう。
セスペデスの怪我の履歴
ヨエニス・セスペデスは現地2019年5月19日(土)に自身の牧場で足を穴にはめて右足首を複雑骨折。これからという時にシーズンエンディングとなり2019年は全休。
それまでも故障が続いていて、2018シーズンは5月半ばからオールスターブレイクまでお尻の屈筋を痛めてIL入り。復帰直後の7月下旬にはカカトの骨棘を取る手術を行ったことでシーズンエンディング。カカトの骨棘の手術は両足でした。
セスペデスの2017年から2019年のスタッツ
4年の延長契約を行ったものの、契約期間中の過去3年のセスペデスのスタッツをまとめるとこのような数字です。
- 2017: 81試合/BA .292/ OBP .352/SLG .540/ HR 17/RBI 42
- 2018: 38試合/BA .262/ OBP .325/SLG .496/ HR 9/RBI 29
- 2019: 全休
3年間で486試合中、119試合しか出ていないことになります。
大型契約期間中での見直し
メッツの手続きが正当だと思うのは一旦は選手会をきちんと通したことだと思います。選手会側としても大型契約で釣っておいて都合よく選手のサラリーが下げられる悪用を防ぐ必要がありますから、合意の上で下げたことはよかったのではないかと思います。
そうでもしなければ、トロントとトゥロウィツキーのケースにように文言最優先だと返ってこれからの選手の契約にも影響を及ぼしかねないと思いますから。
セスペデスは復帰するか?
状況とすれば復帰するしかないわけですが、実際体調はどこまで回復しているのかは定かではありません。11月にマイナーのコーチがセスペデスの打撃練習をSNSにアップしましたが、すぐにデリートしましたので状態はわかりません。
打撃もさることながら、あの驚異的なスローをまた見てみたいですね。
メッツはもちろん知っていると思いますが、非常に厳しい立場ですね。状態がヘルシーであることが保証されないと、トレードというカードも切りにくくなるので、これからメッツがセスペデスに対してどういう対応をしていくのかが見ものです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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