マーウィン・ゴンザレスの状況
現地2019年2月21日の情報では、アストロズからFAのユーティリティー・マン、マーウィン・ゴンザレス(Marwin Gonzalez)の情報が入ってきました。
マーウィン・ゴンザレス、ツインズと合意間近か
噂ではツインズと契約を詰めており、合意間近かもしれまsねん。
漏れてくる情報では3年契約。
追記:ディール決定です!
現地2019年2月22日、ツインズとマーウィン・ゴンザレスが2年2,100万ドルで決まりました!!
マーウィン・ゴンザレスのマーケットの相場は4年 3,600万ドル(平均で 年俸900万ドル)ほどかと言われていました。
今回はその半分の年数になりましたが、1年あたりのサラリーは1,050万ドルですから、相場を上回りました。
もっとも、本人は6-7年で6,000万ドル(1年1,000万ドル平均)ほどのレンジで探していて、年数は大きく下回ったものの、年俸の単価は希望どおりになりました。
ツインズでポジションはあるのか?
マーウィン・ゴンザレスがツインズと契約した場合について考えます。
ツインズは現地2019年2月15日に25才のSS、ホルヘ・ポランコ(Jorge Polanco)と5年の契約延長に合意。
内野のキーマンになる選手です。
現地2019年2月21日時点でのツインズの内外野予想です。
- 1B: C.J.クロン、タイラー・オースティン
- 2B: ジョナサン・スコープ、エイーレ・アドリアンサ
- 3B: ミゲル・サノ
- SS:ホルヘ・ポランコ、エイーレ・アドリアンサ
- LF: エディー・ロサリオ、ジェイク・ケイブ
- CF:バイロン・バクストン
- RF:マックス・ケプラー、アダム・ロサレス
この中でミゲル・サノ(3B)がドミニカ・ウィンター・リーグでの勝利をチームで祝った際に負傷しており、7−10日のスケジュール遅れになりますが、開幕には間に合いそうです。
よって、マーウィン・ゴンザレス用として空いているポジションはありませんが、ツインズとしてはジョー・マウアーもいなくなった中、攻撃力アップの意図がありそうです。
ネルソン・クルーズも入っていますし、マーウィン・ゴンザレスが入れば相当いいんですけどね。
バックアップユーティリティーでは勿体ないので、1Bあたりで使うか?などと考えます。
なお、マーウィンのエージェントはスコット・ボラス氏です。
マイナー・ディール決定
2月も大詰めにさしかかり、カクタス・リーグはすでにゲーム開始、グレープフルーツ・リーグもそろそろというところで、複数のディールが入っています。
タイラー・クリッパードがCLEとマイナー契約
現地2019年2月20日、元ナッツのセットアッパーで、チェンジップに定評のあるタイラー・クリッパード(Tyler Clippard)がインディアンスとマイナー契約を結びました。
サラリーは1年175万ドルに加え、100万ドルのインセンティブです。
2018年も72試合登板でしっかりとクラブに貢献
2018年はVTRや中継でもクリッパードをあまり見かけていなかったのですが、これは筆者の印象の問題で、クリッパードはブルージェイズでしっかりと登板数をこなしておりました。
73試合に登板。これはキャリア3番めの登板数で、68.2イニング、ゲームフィニッシュ22試合、セーブ 7、ERA 3.67を計上。
奪三振はイニングを大きく上回る85個。
2017年に3クラブに所属
クリッパードは2017年に短期間の譲渡が続き、動向をちょっと心配しておりました。というのも短期譲渡の場合、そのままマイナー落ちになってリリースというケースというのがよくあるからです。
しかも登板過多気味のクリッパードでしたから、フィジカルチェックの面でそうならないか、心配でした。しかし、上記の通り、2018年も例年どおりに活躍。杞憂でしたね。
クリッパードの2017年を整理してみると
一応、クリッパードの2017年を整理しておきます。
2016年7月のトレード・デッドラインでダイヤモンドバックスからヤンキースに移ったクリッパードは、2017年の開幕をヤンキースで迎えました。
しかし、7月10日にトッド・フレイジャー、デービッド・ロバートソン、トミー・ケインリーのヤンキース移籍にともなうトレードでホワイトソックスへ移籍。
さらに、1ヶ月後の8月13日に後日指名の若手とのトレードでホワイトソックスからアストロズへ移籍。
11月にFAとなり、2018年3月にブルージェイズと契約。その流れで2018年につながっていたんでした。
それにしてもマイナー契約とは厳しいですね。
タイラー・クリッパードとは
タイラー・クリッパードは2019年2月14日に34才になったばかり。高卒時の2003年にヤンキースから9巡目指名を受けプロ入り。
デビューは2007年5月。所属したクラブはヤンキース、ナショナルズ、アスレチックス、メッツ、ダイヤモンドバックス、ヤンキース、ホワイトソックス、アストロズ、ブルージェイズ。
MLB12年で698試合に登板。年平均で67試合になります。
オールスター2度(2011/2014)、30セーブを1度(2012=32SV)、年間70試合以上登板が5度(2010-14/2018)、60試合以上登板が3度(2015-2017)。
本当にこの人は故障しないです。強い!!
球種
持ち球のシェアはご覧の通り。
もうずっとこのようなシェアです。チェンジアップの多さがよくわかると思います。本人もチェンジアップ自信をもっています。
インディアンスはまたしても右腕天国になりますが、クリッパードは上がってくると思います。
2019年の活躍にも期待したいと思います。
その他のディール
マチャードのディールに隠れてはおりましたが、ここ数日間に発生したディールをまとめておきます。
トレバー・プルーフがPHIと再契約
現地2019年2月21日、フィリーズはトレバー・プルーフ(Trevor Plouffe)とサインしています。再契約です。
こちらもマイナー・ディール。
”Plouffe”と書いて「プルーフ」
トレバー・プルーフは2004年ツインズ1巡目指名の選手。2019年6月で32才になります。
2010年のデビューから2016年まではツインズ、2017年はアスレチックスとレイズに、2018年はフィリーズに所属していました。
2012年にはHR 24本、打率.301を記録。2014年にはHRが14本ながらも二塁打がなんと40本!打点が80。長打力が魅力で、しかも内野はSSまでこなせ、外野も守れるユーティリティー。
フィリーズの若くて厚い層にどこまで食い込めるか、注目したいと思います。
ジャイアンツがマイナー・ディールで投手獲得
現地2019年2月21日、ジャイアンツはマイナー契約で二人の投手を獲得しています。
右腕ニック・ビンセント
ジャイアンツはブルペン強化を見越して、マリナーズからのFAのニック・ビンセントを獲得しております。
MLB通算7年、32才のニック・ビンセントは今スプリングトレーニングはNRI(Non Roster Invitee:マイナーの選手がメジャーのキャンプに参加すること)です。
直近3年間はいずれも60試合以上に登板。
動画は2016年の映像ですが、非常にいいボールを投げるので必ず上に上がってくると思います。
フェルナンド・アバード
ジャイアンツは33才の左腕、フェルナンド・アバード(Fernando Abad )ともマイナー契約。こちらはサラリーも出ておりまして、80万ドルプラス、インセンティブです。
アバードと言えば”eephus”(イーファス)
58マイルから61マイル(約93kmhから98kmh)のレンジでストライクを入れてくる超のつくほどの緩急さのあるチェンジアップを投げます。
100キロ未満の山なりのスローボールをイーファスといいますが、アバードの場合はそんなに山なりの軌道でもないです。
ちなみに英語の”eehus”のスペルは”ehus”でもOKのようです。これにpitchがついて、山なりのスローボールという意味で使われているようです。
シンカー気味の回転とリリースのときに3本指が並んでいるのが見えるのでチェンジアップと見て間違いないですが、バッターの膝をつかせることで有名。
まともにファストボールを投げると、だいたい93-94mph(149-151kmh)ほどです。ナックルカーブも投げます。
2018年はフィリーズと契約しましたが、シーズン前にリリース。1年間、独立リーグで投げ、この冬のドミニカ・ウィンター・リーグでも登板。面白い素材ではあるので上がってきて欲しいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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