カージナルスのベンチコーチがマイアミの監督へ
現地2022年10月25日、ドン・マッティングリーの退任により空席となっていたマイアミ・マーリンズの新監督が決定。2022年にカージナルスのベンチコーチを務めていたスキップ・シューメイカー(Skip Schumaker)氏に決まりました。
We got our Skip.
— Miami Marlins (@Marlins) October 25, 2022
Let’s get it started, @SSchumaker55. #MakeItMiami pic.twitter.com/7sBliUugS8
Skip Schumaker the Marlins new Manager pic.twitter.com/4mclJTy3bm
— Blake Garman (@FrostedBlakes34) October 25, 2022
7年間勤め上げたドン・マッティングリー
マイアミ・マーリンズはシーズン最終戦が押し迫る現地2022年9月27日に、現監督のドン・マッティングリーとの決別を発表。マーリンズとドン・マッティングリーとの直近の契約は以下の通りで、契約通りのもう円満退団と言っていい別れでした。
- 2年 (2020-21) + 2022 クラブ・オプション→2021年7月にオプション行使を決定
2016シーズンから2022シーズンまで7年間務め上げ、443勝587敗、勝率.430。短縮シーズンとなった2020年にセンセーショナルな勝ち方を見せてプレーオフに進出。カブスとのワイルド・シリーズを2勝0敗でスイープし、NLDSに進出。しかし、ブレーブスに0勝3敗でスイープされて敗退しました。
今季は69勝93敗、NLイースト4位に終わりました。
ちなみに、ドン・マッティングリーはマーリンズでの監督の前は2011年から2015年までドジャースで監督を務め、5年間で446勝363敗、勝率.551をマーク。ドジャースは2013年から2020年までNLウエストで8連覇を果たしたのですが、このうちの最初の3連覇はマッティングリー時代の実績です。
声明
監督就任に当たり、スキップ・シューメイカーは以下の声明を発表しました。
「ブルース(オーナーのブルース・シャーマン)、アング(GM)、そしてマーリンズの組織が、非常に才能のあるチームの監督を私に託す機会を与えてくれたことに非常に興奮し、感謝している。ポストシーズンに入ることを期待しながら、勝利と持続可能な文化を提供することは、この組織と南フロリダにとって次のステップであり、私は始めるのが待ちきれません」。
4人のファイナリスト
マイアミの監督選任には最終的には4人の候補者が残りました。今回決まったスキップ・シューメイカー、レイズのベンチコーチのマット・クアトラーロ、アストロズのベンチコーチのジョー・エスパダ、そしてヤンキースの3Bコーチのルイス・ロハスの4人です。
スキップ・シューメイカーとは
2022年2月に43歳になったシューメイカーは、2005年から2015年までMLBでプレーし、カージナルス、ドジャース、レッズに在籍。
2016年にパドレスとマイナー契約を結んだものの、3月には引退を表明しました。
引退後の2018年には早くもパドレスの1Bコーチに就任。2020年シーズン前には、パドレスから “アソシエイト・マネージャー “の称号を与えられています。
2021シーズン、カージナルスは結果を出していたマイク・シルド監督を解任。後任にオリバー・マーモルをベンチコーチから監督へと昇格させました。
ベンチコーチのポジションに空いたので、その後任として採用されたのがスキップ・シューメイカーでした。マーモル&シューメーカーのコンビは非常にうまく機能し、カージナルスは2022年に93勝69敗でNLセントラルを制覇しました。なお、今回のシューメイカーのマーリンズの監督就任でカージナルスはまたしてもベンチコーチを探す羽目になりました。
2003年の以来のWSチャンプを目指す
マイアミ・マーリンズがプレーオフに進出したのは上述のNLDSまで進出した2020年とワールドシリーズ・チャンプとなった2003年、そしてクラブ創設5年めでワールドシリーズ・チャンプとなった1997年の3度のみ。
ワールドシリーズ・チャンプになったことがないクラブもある中、創設30年で2度もワールドシリーズ・チャンプになっているのは特筆していい実績ですが、いかんせん、オーナー・グループの評判がよくありません。 現地2022年2月28日には2017年からCEOとしてマーリンズに携わってきたデレク・ジーターが離脱を表明。
WS制覇をした時期というのは大金を投入して強引にチャンプを獲りに行った時期であり、それ以降は資金面で引き締めにかかるなど現場にどこまで愛情があるのか、疑問符がつく運営をしています。オーナー・グループからの視点から見ると、マーリンズ・パークを建設し、インフラ面を整えてきたという良い面もあります。
今回のシューメイカーの監督就任でジャズ・チザム・Jr.とサンディ・アルカンタラがSNSで好感を表明。いい手応えですね。
アング・キムGMとスキップ・シューメイカーがその手腕をいかんなく発揮できるようにクラブ一丸で現場をサポートしてもらいたいところです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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