Dバックス・・・最後はロッキーズ
現地2020年4月9日、Dバックス、オリオールズで活躍し、2019年にコロラド・ロッキーズでプレーしていた内野手のマーク・レイノルズ(Mark Reynolds)が引退を表明しました。
36才での引退です。ここ2年ほど若年化へ加速しているFA市場の動きの影響もありましたかね。
2019シーズン、途中でリリース
マーク・レイノルズは2019年1月にコロラド・ロッキーズとマイナー契約。開幕前の3月26日にメジャーに上がりました。
2019年は78試合、135打数23安打、打率.170、OBP .290、SLG .311、二塁打7、本塁打4、RBI 20という成績に。ロッキーズがトレードデッドラインで2019年のポストシーズンへの可能性、あるいは2020シーズンへ向けた再編の影響で7月21日にDFA、26日にリリースとなっていました。2019年はその後はマイナーのクラブにも参加せず。
FAとして移籍先を探していましたが、今季もまだ契約が決まっておらず、そして例の流行り病の影響が決定打となったようです。
2018年ナッツでもマイナー契約
FA市場の動きの話の続きですが、マーク・レイノルズは2018年にはナショナルズでプレー。86試合、206打数51安打、打率.248、OBP .328、SLG .476、HR13 、RBI 40。ライアン・ジマーマンの怪我の影響などもあり、1B、3B、2B、RF、投手(大量失点時)をこなしました。
実はこのときのナッツとの契約もマイナー契約でした。厳しい市場を2年連続で経験していたのでした。
16巡目から300HR間近
マーク・レイノルズの魅力の一つでもあるのですが、とにかくドラフト順位が低かったということが言えると思います。2004年Dバックス16巡目、全体順位476番目です。
高校卒でプロ入りして2007年5月、Dバックスでデビューを迎えました。HRがグッと増えたのはマイナー時代の2006年から。シングルAプラスとダブルAの2つのレベルで31本を記録。翌年のメジャー・デビューにつながったのでした。
所属クラブ
メジャーの所属クラブは以下の通り。
- Dバックス:2007-2010
- オリオールズ:2011-2012
- インディアンス:2013年前半
- ヤンキース:2013年後半
- ブルワーズ:2014年
- カージナルス:2015年
- ロッキーズ:2016-2017
- ナショナルズ:2018
- ロッキーズ:2019
2009年には44HR
キャリアのピークは2008年から2011年だったかと思います。Dバックス時代の2008年に28HRを放ち、2009年には44HR、2010年は32HR、オリオールズへ移籍後の2011年は37HR。24才から27才の時です。
通算298HR
2017年、ロッキーズに所属していて33才の時にも30HRを記録。積み上げたHR数は298本。300HRまであと2本というところだったのですが、今回引退となりました。
なお2009年に44HRを放ちましたが、このHR数でもナ・リーグ4位でした。1位は当時カージナルスにいたプホルズで47本、2位はブルワーズのプリンス・フィルダーの46本、3位はフィリーズのライアン・ハワードの45本。レベルが高いシーズンでしたね。
長打が魅力も三振数で目立つ
長打力が魅力のマーク・レイノルズでしたが、HRではタイトルは獲れず。そして長打力のある打者につきものの、三振数ではタイトルを獲ってしまいました。
2000三振まであと73
2008年から2011年、ちょうどキャリアハイの成績と比例するかのようにこの時期、4年連続で三振数1位を記録。
- 2008 : 204 NL1位
- 2009:223 NL1位
- 2010:211 NL1位
- 2011: 196 AL1位
通算三振数1,927はMLB歴代9位という大記録でもありました。2,000三振まであと73というところまで達していました。なお、MLB歴代1位の三振数はレジー・ジャクソンの2,597。2位はジム・トーミーの2,548、3位はアダム・ダンの2,379、サミー・ソーサの2,306、A・ロッドの2,287という流れです。
強打者の勲章でもあります。と同時に、いかに自分の特性を引き出すか、捨てるものは捨てる。とにかく強いスイングに特化した戦略はある意味見事だったと思います。
キャリア13年、ドラフトの下位から這い上がってきたその勇姿に拍手を送りたいと思います。お疲れさまでした!!
お読みいただき、ありがとうございました。
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