マリナーズが左右の強力なバットを獲得
現地2022年3月14日、マリナーズとレッズ間で大きなトレードがありましたので、こちらも記載しておこうと思います。
マリナーズはロックアウト前に2021年のALサイ・ヤング賞のロビー・レイを獲得したのはご承知の通りです。2021シーズンは先発、ブルペンともによかったマリナーズがこれでローテーションを堅固なものにしました。
アスレチックスが苦しんでいる分、ここはレンジャーズ、エンゼルスに負けてられないということで今度は左右のいいバットを補強しました。
トレード詳細
レッズの主力を獲得したトレードの詳細はご覧の通りです。
マリナーズGet
- ジェシー・ウィンカー(Jesse Winker/ 28)LF/左投げ左打ち: 2021年はAv.305、HR 24
- エウヘニオ・スアレス (Eugenio Suárez /30 )3B&SS /右投げ右打ち: 2019シーズンに 49HR
レッズGet
- ジャスティン・ダン(Justin Dunn /26) RHP
- ブランドン・ウィリアムソン( Brandon Williamson/24) LHP
- ジェイク・フレイリー(Jake Frale/26 )OF/左投げ左打ち
- PTBNL or Cash
3割、24HRのジェシー・ウィンカー
短縮シーズンとなった2020年、ナ・リーグは選手の出場機会を増やすために、特別にDHを採用しましたが、そのチャンスをかなり活かしたとも言われていたのがジェシー・ウィンカー。
2020年、ジェシー・ウィンカーは60試合中、54試合に出場し、打率.255、OBP .388、SLG .544、HR 12、RBI 23をマーク。これがかなりの自信につながったようです。
2021年は強いスイングのせいか、8月には腰、そして9月には肋骨を傷めて最後の1ヶ月半は欠場する日々が続き、110試合出場にとどまったものの、打率.305、OBP .394、SLG .556、24 HR、32 ダブル、71 RBIをマーク。この怪我がなければ、もっと打っていたという状況でした。
2019年49HRのスアレス
エウヘニオ・スアレスと言えば、やはり2019年のHRですね。49HRを放ちました。また、RBIは2018、2019といずれも100超えをマーク。ジョーイ・ボットとともにレッズの攻撃の核のような選手です。
スアレスは2019年のオフシーズンにプールで怪我をし、右肩を手術。この手術はプールでの事故のついでに軟骨を除去したのか、あるいはその事故のせいで軟骨の除去をしなければならなかったのかは定かではありませんが、いずれにせよ良いシーズンを過ごした後の大きな怪我ということで、それ以降はちょっと残念な2年間が続いている状況。
ただ、2021年も31HRを放っており、肩などコンディションが良ければ、かなりの長打が期待出来る選手。
マリナーズはアダム・フレイジャー、ジェシー・ウィンカー、そしてミッチ・ハニガーと良いケミストリーを起こす可能性を秘めた打線になりそうです。
レッズも心配になるほどの戦力放出
レッズもアスレチックス同様に、戦力の放出が凄まじい状況になっています。先日もソニー・グレイをツインズにトレードに出したばかり。そして今回は左右の素晴らしいバットのトレードです。
ジョーイ・ボットやオープンスタンスのアキーノ、そして若いジョナサン・インディアがいるとは言え、ちょっと心配になる戦力放出ですね。
マリナーズからレッズに行く選手たちですが、年齢も結構高いです。
ジャスティン・ダンは、マリナーズがメッツへロビンソン・カノーとエドウィン・ディアスをトレードに出したときに移籍してきた選手。2016年アマチュア・ドラフトのメッツ1巡目指名(全体順位19位)の逸材ではありますが、ここまでメジャー3シーズンを経験し、5勝4敗、ERA 3.94 とちょっと伸び悩んでおります。
ブランドン・ウィリアムソンは24才。2019年のマリナーズ2巡目指名の左腕です。2021年はダブルAで13先発し、2勝5敗、ERA 3.48。こちらもちょっと伸び悩み気味。
ジェイク・フレイリーはレッズにすれば即戦力候補。メジャー3シーズンを経験し、2021年は78試合に出場しました。打率.210、OBP .352、SLG .369、HR9、盗塁10。ただ、もうちょっと数字が伸びればという選手でもあります。
この3名+後日指名の選手がレッズで活躍してもらわないと、スアレス、ウィンカーを出した代償は大きくなりそうです。
マリナーズはこのオフ、まだまだ攻めて行くかもしれませんね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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