マーセル・オズーナは復帰見込み
2021年にワールドシリーズを制したブレーブスの噂です。
現地2022年2月5日、ブレーブスのブライアン・スニッカー監督が”The Athletic”の記者に明かしたところによると、2022シーズンにスラッガーのマーセル・オズーナがフィールドに復帰する見込みです。
ブライアン・スニッカー監督が明かす
ブライアン・スニッカー監督はマーセル・オズーナの復帰に関し、次のように述べています。
As far as I know right now, he’s going to be there. He went through the process, and he’s been cleared to play. That’s all I care about.
「今知っている限り、彼はそこにいるつもりだ 。彼はプロセスを経て、プレーすることを許可された。それが私の大いなる関心事だ” 」と。
DVで逮捕されたオズーナ
現地2021年5月29日(土)、マーセル・オズーナ(Marcell Ozuna)は妻への暴力のかどでほぼ現行犯のような状態で逮捕。ジョージア州、フルトン郡の刑務所に収監されました。
そして以下の罪状で起訴されました。
- ドメスティック・バイオレンス法に基づく絞首による加重暴行(Aggravated Assault by Strangulation under the Domestic Violence Act)
- 家庭内暴力法に基づく暴行(Battery under the Domestic Violence Act)
幸い、奥さんは外傷を負ったものの、病院に搬送される状態ではありませんでした。そしてこの後ですが、軽犯罪の家族内暴力と軽犯罪の単純暴行に減刑されました。
不起訴に
事件後ですが、マーセル・オズーナは2021年9月に公判前のダイバージョン・プログラムに参加。これによって最終的には不起訴になりました。
ダイバージョン・プログラムとは刑事事件において、通常なら刑事手続に則って刑罰が課せられるところを、他の非刑罰的な方法で処理することを言います。diversionとは転換という意味がある。
上記の通り、重犯罪から軽犯罪へと減刑されたため、ダイバージョン・プログラムの導入が認められました。
具体的なダイバージョン・プログラムですが、まず6ヶ月の監視下に置かれ、怒りのコントロールのコースを含む家庭内暴力を阻止するプログラムを24週間受講。また、少なくとも200時間の社会奉仕活動を実施し、さらに違法薬物の使用を控え(オズーナはこれには抵触していなかったと思われますが、一般的にはそれに逃げるケースがおおいのでしょう)、そして、妻との接触を避けなければならないというものです。
オズーナが早期にすべての要件を完了した場合、6ヶ月の監視は3ヶ月で終了するという要件もあり、どうやら完了させ、早期に監視も解け、不起訴処分になったという流れだったようです。
ウィンターリーグで大爆発
このように不起訴となったマーセル・オズーナは2021-22年の年またぎで行われたドミニカ共和国ウインターリーグに参加。21試合で打率.317、OBP .389、SLG .519をマーク。さらに4HRをマークするなど大いに活躍。復帰に向けて調整も十分です。
なお、カリビアン・シリーズでは7試合で25-4とあまり当たりませんでした。短期決戦ですから、相当警戒されたのでしょうね。そのカリビアン・シリーズのメキシコ戦のVTRがこちら。
ブレーブスの復帰アナウンスも出そう
マーセル・オズーナはMLBのDVポリシー違反でリーグから20試合の遡及出場停止処分を受けました。これが2021年11月のこと。遡及ですから、過去の分をカウントするということとなり、2021年9月10日からブレーブスのシーズンエンドまでのゲームをサスペンション(出場停止)ということになりました。よって、サスペンションはすでに終了し、2022年は開幕から出場可能です。
なお、この20試合のサスペンションの間は、無報酬ということでサラリーからは日割りで引かれます。
現時点でブレーブスはオズーナの復帰に関する計画を正式に発表していませんが、そこは世論なども考慮してしかるべきタイミングで発表されると思われます。マーセル・オズーナは現時点でもアクティブ・ロスターに入っているので、それがロックアウト明けになるかもしれません。
ユニバーサルDHも見越しているはず
新しいCBA(労使協定)では、ナ・リーグもユニバーサルDHを敷くことになりそうです。まだもめているオーナーと選手会ですが、この点は両者は一致していると言われており、マーセル・オズーナの復帰でブレーブスはロックアウト後はDHを獲りに行くことはなさそうです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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