M’s トップ・プロスペクト2名がデビューへ
現地2021年5月12日、シアトル・マリナーズはロスター調整を行いました。それにより、トップ・プロスペクトのローガン・ギルバート(Logan Gilbert/24才)とジャレッド・ケルニック(Jarred Kelenic/21才)がデビューすることになりました。
右腕のローガン・ギルバートは現地2021年5月13日に行われるインディアンス戦に先発予定。そしてOFのジャレッド・ケレネックはLFでリードオフとして出場する予定です。
【追記と修正】
Jarred Kelenicの表記をジャレッド・ケレネックと書かせていただいていましたが、コメント欄で発音が「ケルニック」とご指摘いただきましたので、修正いたしました。
ご指摘いただきました「匿名」様、URLまで貼っていただき、大変お手数をおけしたと同時に、どうもありがとうございました。
ともにトッププロスペクト100にランクイン
非常に期待されている2人ですが、ともにPre-2021のトップ・プロスペクト・ランク100にランクイン。ローガン・ギルバートは33位、そしてジャレッド・ケルニックは4位!です。
そしてマリナーズ内ランクはローガン・ギルバートが4位、ジャレッド・ケルニックが1位です。
ローガン・ギルバートとは
ローガン・ギルバートは1997年5月5日生まれで、24才になったばかりのRHP。
クルーバー、デグロムの後輩
フロリダ州にあるステッソン大学(Stetson University/私立)の出身で、ここは知る人ぞ知る、サイ・ヤング賞輩出大学。コーリー・クルーバーとジェイコブ・デグロムがここの出身です。2018年アマチュア・ドラフトのマリナーズ1巡目(全体順位14位)。
球種はファストボール、スライダー、カーブ、チェンジアップ。非常に完成された投手で、ファストボールはMid-90 mphで97mphをマークしたことも。とにかくコントロールが良く、奪三振マシーンです。2019シーズンはダブルA、クラスAプラス、クラスAに所属。クラスAでのSO9は14.9、2019年の3レベルでのトータルでのSO9は11.0。
2021年はトリプルAタコマでオープニングを迎え、トリプルAの開幕が5月からでしたから1試合しか投げていませんが、5イニングで被安打4、失点1、奪三振5。首脳陣が「合格」のハンコを押したようなものですね。今回は満を持してのデビューとなります。
デビュー戦の相手は調子の良いザック・プリサック。打線の援護が得られるかどうか。
ジャレッド・ケルニックとは
ジャレッド・ケルニックは1999年7月16日生まれの21才。左投げ左打ちのOFです。
元メッツでカノーのトレードでM’sへ
2018アマチュア・ドラフトのメッツの1巡目指名で全体順位は6位。マリナーズ・オリジンではありません。現地2018年12月に成立したロビンソン・カノーとのトレードでマリナーズへ移籍。
経歴は下記の記事にも書かせていただいているのですが、ご覧のような特筆があります。
2017 U-17でアメリカの世界一に貢献した選手。不思議な経歴を持つ選手で、ミルウォーキーの出身で、出身のハイスクールからプロが出たのは彼が初めてで、場所が寒すぎて高校では野球部にいなかったとWIKIには書かれております。しかしながら、インドアのトレーニング施設を家族がつくってそこでトレーニングをしてUS代表にまでなったと。いささか深掘りする必要がありますが、本当のようです。ダイヤのエースの轟雷市みたいな選手かも。
2019年にクラスAマイナス、クラスA、ダブルAと経験。3つのレベルを合わせて443-129、打率.291、OBP .364、SLG .540、二塁打31、HR 23、RBI 68、盗塁 20、与四球50をマーク。三振は111。同年秋にはアリゾナ・フォール・リーグ(AFL)にも参加しています。ただ、AFLでは3試合で10-3と打率.300をマークしたものの、あまり目立った活躍はありませんでした。
非常に評価の高いケルニックがどのような活躍を見せるか、注目ですね。
テイラー・トランメルがマイナーに
今回のロスター・ムーブで、Pre-2021 のトップ・プロスペクト 100の100位にランクインしていたOFのテイラー・トランメルがマイナーへ降格となりました。開幕スタメンだったのですが、27試合で打率 .157 と苦戦していました。またリリーバーのアーロン・フレッチャー、ワイアット・ミルズもトリプルAに降格です。
そしてOFのブランデン・ビショップがDFAとなりました。
追記:2人のデビュー戦
現地2021年5月13日(木)、予告通り2人はインディアンス戦でデビューを果たしました。ローガン・ギルバートは先発投手、ジャレッド・ケルニックは1番LFでの出場です。
ローガン・ギルバート、4回4失点
まず、先発投手としてマウンドに上がったローガン・ギルバートは、立ち上がりを三者凡退に抑え、好スタートを切りました。4シームは96mphをコンスタントに出していましたね。
しかし、2回表、1アウトからフランミル・レイエスにCFにソロHRを打たれ、まず1失点。さらに1アウト後、ジョシュ・ネイラーのシングルとワイルド・ピッチでスコアリング・ポジションにランナーを進められた後、ジェイク・バウアーズにタイムリーを打たれ、2失点目。
つづく3回表にはホセ・ラミレスにRFに2ランHRを打たれ、さらに2失点。
ローガン・ギルバートは4回で降板。71球を投げ、被安打5、失点4、与四球0、奪三振5、被本塁打2という成績。4回表には3奪三振を奪うも、ベロシティー92-93mphに落ちました。さすがのデビュー戦で立ち上がりに集中しすぎたのかもしれませんね。
ジャレッド・ケルニックは4-0
デビュー戦でリードオフに入ったジャレット・ケルニックはRFフライ、空振り三振、1Bゴロ、CFフライで4−0に終わりました。
ザック・プリサック・デー
この日はむしろインディアンス先発のザック・プリサックの日となりました。ザック・プリサックは初回こそ2つの四球を出してスコアリング・ポジションにランナーを置くピッチングとなりましたが、無失点に。そこから勢いに乗りましたね。なんと7回終了までノーヒットノーラン。
今季インディアンスはすでに2回もノーヒットノーランを食らっていましたが、この日のプリサックの投球はその仕返しと言わんばかりのナイス・ピッチ。
結局、8回裏のイニング先頭のJ.P. クロフォードにシングルを打たれ、ノーヒットノーランはならず。打たれた時点で交代かと思われましたが、このまま継続。すると、ディラン・ムーアに2ランHRを浴び、スコア4−2にまで追い上げられることに。
ザック・プリサックは8回を投げきり、投球数は96。被安打2、失点2、奪三振2、与四球3、被本塁打1という成績に。
9回裏のマウンドにはエマニュエル・クラセ。クラセは2アウトまで奪ったところで交代。最後はブライアン・ショーが締めました。4-2のスコアでインディアンスが勝利しています。
ザック・プリサックの好投が光ったゲームでしたね。
追記その2:ケルニック、1st HR
追記です。デビュー2戦目となった現地2021年5月14日(金)のインディアンス戦で、ジャレッド・ケルニックに待望のメジャー初HRが生まれています。
この日もリードオフで起用されたケルニックは、第1打席こそ、三振に終わりましたが、第2打席にて、メジャー初ヒットが初HRとなりました。相手投手は今季好調のアーロン・シバーリ。また、ケルニックは5回裏の第3打席では二塁打、7回裏の第4打席でも二塁打を放ち、この日は4-4-3RBI。
メジャー初ヒット、初HR、おめでとう!!
左打者なので左側(キャッチャー側)に見事に体重が乗っていて、バットも残っていますね。きれいなフォームです。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント
Kelenic (pronounced KELL-Nick)
https://www.mlb.com/mariners/news/jarred-kelenic-homers-for-first-mlb-hit
だそうです
匿名様、コメントありがとうございました。
ご指摘通り、記事内の表記を修正させていただきました。
URLまでつけてくださり、お手間をかけました。
どうもありがとうございました。