60試合のシーズンの1勝の価値は重い
現地2020年9月26日、どのクラブも27日の最終戦を前に59試合を消化しています。
ア・リーグはポストシーズンに進出する8クラブが出そろっていますが、まだ未確定なのが、どのシードNO.に入るか?という点が最終戦待ちです。
一方のナ・リーグは最後の1枠がどうなるか?という点と、NO.5以下のシード決定が最終戦の結果待ちとなっています。
各地区の順位おさらい
ベースとなる各地区の順位をおさらいしておきたいと思います。現地2020年9月26日終了時点(59試合目)です。
ア・リーグ | ナ・リーグ | |
E | 1. TBR (39-20) 2. NYY (33-26) 3. TOR(32-27) | 1. ATL (35-24) 2. MIA (30-29) 3. PHI (28-31) |
C | 1.MIN (36-23) 2.CWS (35-24) 3.CLE (34-25) | 1.CHC (33-26) 2. STL (29-28=57) 3.CIN (30-29) 4.MIL (29-30) |
W | 1.OAK (35-24) 2.HOU (29-30) | 1. LAD (42-17) 2. SDP (36-23) 3. SFG (29-30) |
ア・リーグ
まず、レイズのNO.1シードは決定。強いですね。
26日、ホワイトソックスがカブスに勝利し、35勝24敗。インディアンスはパイレーツに敗れたため(34-25)、ホワイトソックスが再びNO.4シードに。
- TBR (39-20)
- MIN (36-23)
- OAK (35-24)
- CWS (35-24)
- NYY (33-26)
- HOU (29-30)
- CLE (34-25)
- TOR (32-27)
組み合わせ
26日終了時点の組み合わせはこちらです。
【AL】
- (A) 1 (TBR/E-1) vs 8 (TOR/WC-2)
- (B) 4 (CWS/C-2) vs 5 (NYY/E-2)
- (C) 3 (OAK/W-1) vs 6 (HOU/W-2)
- (D) 2 (MIN/C-1) vs 7 (CLE/WC-1)
ア・リーグはシードNO.争い
【NO.2-4争い】もしも最終戦でMIN/CWS/OAKが並んだら
もしも、最終戦でNO.2のツインズが敗れ、NO.3のアスレチックス、NO.4のホワイトソックス勝利し、3クラブが36-24で並んだとしたら・・・
- 【AL セントラル内で順位を確定】アスレチックスは西地区優勝ゆえ、まず、AL セントラル内で順位を確定します。
- 【直接対決の成績】ツインズ vsホワイトソックスの同地区で対戦があるので、直接対決の成績で決します。
- しかし、5勝5敗で決着つかず
- 【同地区内の成績】次は、イントラ・リーグの勝率で決します。
- ツインズが23勝17敗(0.58)、ホワイトソックスが25勝15敗(0.63)。ともに最終戦はインターリーグですから、ホワイトソックスが地区タイトルということに。
- 【直接対決の成績】ツインズ vsホワイトソックスの同地区で対戦があるので、直接対決の成績で決します。
- 【1位同士の比較】アスレチックスは地区優勝済みなのでNO.2か3のシードに。
- 【同地区イントラリーグ】アスレチックスは同地区内で25勝14敗(0.64)。アスレチックスの最終戦はマリナーズなので、敗れると25勝15敗でホワイトソックスと並びます。
- 【インターリーグ】その場合、インターリーグの勝敗で決します。アスレチックスは10勝10敗で.500、ツインズは13勝6敗で0.600。ツインズがNO.2シードに。
【NO.4 or 7争い】最終戦でCLEとCWSが35−25で並んだ場合
また、中地区で最終戦にホワイトソックスが敗れ、インディアンスが勝利した場合、35勝25敗で並びます。
この場合もまずは直接対決の勝利数で競います。シーズン終盤でインディアンスがホワイトソックスをスイープしたように、インディアンスが8勝2敗で圧勝。その場合、インディアンスがNO.4、ホワイトソックスがNO.7シードに入ることに。NO.4ならヤンキースとNO.7 ならツインズとの対戦になります。
ナ・リーグ
26日終了時点のナ・リーグのシード争いはこちらです。26日はジャイアンツがパドレスに敗戦(29-30)。ブルワーズがカージナルスに勝利(29−30)したため、ブルワーズがNO.8シードに。
- LAD (42-17)
- ATL (35-24)
- CHC (33-26)
- SDP (36-23)
- STL (29-28=57)
- MIA (30-29)
- CIN (30-29)
- MIL (29-30)
- SFG (29-30)
- PHI (28-31)
組み合わせ
26日終了時点の組み合わせです。
【NL】
- (A) 1 (LAD/W-1) vs 8 (MIL/WC-2)
- (B) 4 (SDP/W-2) vs 5 (STL/C-2)
- (C) 3 (CHC/C-1) vs 6 (MIA/E-2)
- (D) 2 (ATL/E-1) vs 7 (CIN/WC-1)
NO.8シード争い
最終戦を前にジャイアンツが敗戦したことで、フィリーズがまだ少ないチャンスが芽生えました。
- MIL (29-30)→最終戦 ○(30-30)/ ● (29-31)
- SFG (29-30)→最終戦 ○(30-30)/ ● (29-31)
- PHI (28-31)→最終戦 ○(29-31)/ ● (29-32)
MIL/SFGがともに勝った場合
ブルワーズ、ジャイアンツがともに最終戦で勝った場合、30-30で並びます。地区が違うので、まず同地区内の勝敗(イントラ・リーグ)で争います。フィリーズはこの時点で自動的に脱落。
【同地区イントラ・リーグ勝率(ともに勝った場合)】
- ブルワーズ:20−20
- ジャイアンツ: 19-21
勝率.500でブルワーズがNO.8スポットに。
もしも、MIL/SFG/PHIが並んだ場合
もしもフィリーズだけが勝ち、ブルワーズとジャイアンツが敗れるようなことがあれば、29−31敗で並びます。その場合、もまず同地区内のイントラ・リーグの成績でまず考えます。
【同地区イントラリーグ勝率(最終戦)】
- ブルワーズ:19−21 (最終戦のSTL戦に敗れた後の数字)
- ジャイアンツ: 18-22(最終戦のSDP戦に敗れた後の数字)
- フィリーズ:21−19
フィリーズの最終戦はレイズ戦でインターリーグなので、唯一勝ち越しているので、フィリーズがNO.8スポットに。
カージナルスが58試合で終了
COVID-19のクラブ内クラスターによりカージナルスは7月31日から8月14日までゲーム停止を余儀なくされたのはご存じの通りです。中止になったのは17試合。
8月15日から再開したものの、以降はダブルヘッダーに次ぐダブルヘッダーで、7イニングまでとは言え、さすがに強行軍に過ぎるということで、ポストシーズに影響を与えない、デトロイト・タイガースとの2ゲームが行われないこととなりました。
よって、デトロイト・タイガースも今季は58試合で終了となります。
あくまで勝利数ではなく、勝率
決するのはあくまで勝利数ではなく勝率でということになったため、このような処置が採られました。
カージナルスの26日時点の成績は、29勝28敗で、勝率.509。仮に、ブルワーズとの最終戦に落としたとしたら、勝敗は29勝29敗で.500。
STL/MIL/CINが並んだら
仮に中地区が、最終戦の結果、カージナルス、ブルワーズ、レッズが勝率.500で並んでしまった場合、やはり直接対決→同地区(イントラ)→インターリーグというふうに決していくことになっています。
- STL vs MIL : 4勝4敗
- MIL vs CIN : 6勝4敗でレッズ
- CIN vs STL : 6勝4敗でカージナルス
この流れで行きますと、ブルワーズが4位、レッズが3位、カージナルスが2位ということに。
マーリンズも.500になったら?
もしもマーリンズがヤンキースとの最終戦に敗れてNO.5以下が.500になったとしたら、地区2位同士でNO.5とNO.6を決定。同地区のイントラの成績はマーリンズ、カージナルスともに21勝19敗。インターリーグで決めると、マーリンズは9勝12敗(0.47)、カージナルスは8勝10敗(0.44)に。よって、マーリンズがNO.5となります。
あと1日のことですが、なかなかいろんな思惑が入り、ガチモードでの戦いになりそうです。
最終戦
最終戦は良い投手が投げます。レッズがソニー・グレイ、フィリーズはアーロン・ノラ、ブレーブスはブライス・ウィルソン、ポストシーズンには関係ありませんが、ロイヤルズはブレイディー・シンガー、レッドソックスはニック・ピベッタが登板予定です。
注目はカージナルス先発のオースティン・ゴンバーかもしれませんね。ブルワーズはブレット・アンダーソンです。
オースティン・ゴンバーの出来いかんで色々なドラマが生まれるかもしれません。
お読みいただき、ありがとうございました。
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