ボーナス・オフェンス扱いではない一打
どこにフォーカスを当てているのかと怒られるかもわからない記事ですが、あまりにも美しいバッティング・フォームだったので取り上げずにはいられませんでした。
現地令和2年10月5日、いよいよ2020シーズンのALDSが始まりました。
いみじくもワイルドカード・シリーズで両リーグともに中地区のクラブが脱落。ディビジョン・シリーズはまさにその名通りの東地区内と西地区内で争う地区NO.1を決める顔合わせとなりました。
そんな中、カイル・ヒガシオカが素晴らしいHRを放ちました。
ゲリット・コールの相棒
ALDS Game1の先発はヤンキースがゲリット・コール、レイズがブレイク・スネルでした。ゲリット・コールが登板するということはキャッチャーはもちろん、カイル・ヒガシオカ。カイル・ヒガシオカはゲリット・コールに足を向けて寝られないという古い表現を使わざるを得なくなるほど、ゲリット・コールの信頼を得ましたね。
芸術的な内角打ち
ヒガシオカが美しいHRを放ったのは5回表。スコアは3-2とレイズが1点をリードした状況。イニングの先頭打者として打席に入ったヒガシオカはカーブが2球続いた後の3球目、4シームに的を絞ったかのように、フルスイング。これがLFスタンドに入るソロHRで、ヤンキースが3-3のタイに持ち込んだという効果的な一発でした。
状況における価値もさることながら、すごかったのはその打ち方。左肘をうまく抜きつつ、腕が伸びたところでブレイク・スネルの4シームを捉えました。このHRはかっこよすぎますね。
ジャッジもソロHR
そして1アウト後に今度はアーロン・ジャッジがソロHR。ヤンキースは5回表に2点を奪い、4-3と勝ち越しに成功しました。
終盤まで1点差が続く
ゲームは両クラブの投手陣が踏ん張り、4-3のスコアが続きます。ここはやはりレベルの高いクラブ同士の対戦ですね。非常に緊迫した展開でした。
ジャンカルロが勝利を決めるGS
迎えた9回表、ヤンキースは先頭のヒガシオカのシングルを皮切りに、まずアーロン・ヒックスが点差を広げるタイムリーを放ち、5-3に。
つづくタイラー・ウェイドが四球を選び、満塁となったところでバッターはジャンカルロ・スタントン。ここまでいいところがなかったスタントンでしたが、この打席では抜群の嗅覚を発揮。
スタントンは甘く入ったスライダーを無理せずにRFに弾き変えました。これがグランドスラムとなり、ヤンキースが9-3として一気に勝敗を決定。9回裏の最後の守りでは、アロルディス・チャップマンではなく、ルイス・セッサを起用。
レイズはランナーを一人だすものの、得点にはつながらず。9-3のスコアでヤンキースが勝利しました。
ゲリット・コールは100mphも計測。6イニングを被安打6、失点3、与四球2、奪三振8、被本塁打2。
ブレイク・スネルは5イニングを被安打6 、失点4、与四球2、被本塁打3でした。
ペトコ・パークでのAL東地区同士の対戦
COVID-19 対策でディビジョン・シリーズ以降はバブル案(ハブ&スポークのハブ案)となった2020年のポストシーズン。
ヤンキース@レイズ戦はパドレスの地元、ペトコ・パークでが。この時期に屋外でプレーするヤンキースの選手達が全く寒そうでないというのは非常に新鮮な光景です。東地区の夜はもうこの時期は寒いですからね。
ガチンコのライバル対決
ALイーストのガチンコの対戦となったこのカードはレギュラーシーズンではレイズが地区優勝。シーズンの勝利数はヤンキースの33勝に対してレイズは40勝。直接対決は8勝2敗とレイズが圧勝していました。
10月にいつも以上のちからがみなぎるヤンキースと、シーズンを通して安定した力を出してきたレイズの対戦は非常に興味深かったです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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