2018ヒーローの2人が故障
現地2019年3月24日、もう開幕まで4日となった段階での移籍の噂です。
2018シーズン、大きく湧かせてくれたミルウォーキー・ブルワーズが、キーマンの故障でかなり慌ただしくなっています。
しかも、クラブの強さのキモでもあるブルペンのキーマンが傷んでいるところです。
ブルワーズの2019開幕前の故障者のリストを出しておきたいと思います。
ブルワーズのIL(Injury List)
スターターも入っていますが、現地2019年3月24日時点でご覧の面々が傷んでおります。
- ジェレミー・ジェフレス(RHP/RP):右肩の違和感。4月中復帰か。
- コーリー・クネイブル(RHP/RP):UCL損傷が判明。深刻な可能性あり。
- ボビー・ワル(RHP/RP):右膝十字靭帯(ACL)断裂で2019はシーズンエンド。
- ブレント・スーター(LHP/SP):2018年7月にトミー・ジョン手術。
- ジミー・ネルソン(RHP/SP):2017年9月に右肩手術。STで復帰も右肘痛発症。
ジェレミー・ジェフレスが右肩痛
クローザーとして起用されることが決まっていたジェレミー・ジェフレスの開幕アウトは非常に痛いです。なぜなら、彼へとつなぐためにゲームプランを練るためです。
幸いなことに、ジェフレスは4月中に復帰の見込みと出ておりますが、状態次第では長期離脱も余儀なくされる箇所なので、やや悲観的に考えた方がよさそうです。
そしてもっと痛いのが、この人です。
コーリー・クネイブルはかなり深刻
ジェレミー・ジェフレスは2018年のNLDSやNLCSで失点するケースもありました。
【ジェレミー・ジェフレスの2018 PS】
- 2018 NLDS (COL戦):3試合/ 3.1 IP/ 被安打6/ ERA 5.40
- 2018 NLCS (LAD戦):5試合/ 4.2 IP/ 被安打4/ ERA 7.71
そんな中、かなりの存在感を発揮したのが、コーリー・クヌーブル。
ジョシュ・ヘイダーが終盤に向かう一番厳しいところを抑えたのちに、確実にゲームを締めたのがこのコーリー・クネイブル。
コーリー・クネイブルの2018PS成績
- 2018 NLDS (COL戦):3試合/ 3 IP/ 被安打0/ ERA 0.00
- 2018 NLCS (LAD戦):6試合/ 7 IP/ 被安打2/ ERA 1.29
トミー・ジョン手術か?
そのコーリー・クネイブルはUCLの損傷が発覚。現地2019年3月24日時点でドクターのセカンド・オピニオンを聞く段階です。これはかなり高い確率でトミー・ジョン手術になるのではないか?というふうに思います。
追記2019年3月30日
やはりトミー・ジョン手術となりました。2019年はシーズンエンドで、2020年復帰を目指します。
3段構えのプランが
その意味で本来であればブルワーズはジョシュ・ヘイダー、コーリー・クネイブル、ジェレミー・ジェフレスの3段構えでゲーム終盤に対応しようとしたと思われますが、このうちの2人がかなり厳しいため、当初のプランが崩壊。
開幕はジョシュ・ヘイダーをクローザーで起用するしかなくなっています。
ワルと2人のスターターも
2019年1月にメッツからトレードで獲得したリリーバーのボビー・ワルは膝の十字靭帯を断裂し、2019年はシーズンエンドに。
スターターのブレント・スーターは2018年にトミー・ジョン手術。今季は終盤に復帰できるかどうか。
ジミー・ネルソンも怪しい
そして、2017年9月に右肩を手術し、2018年はリハビリで1年を過ごし、2019年のスプリングトレーニングのマウンドに復帰したジミー・ネルソンは今度は右肘痛を発症。
現地2019年3月24日時点では投球停止で静観というところですが、せっかくのいいスターターもかなり怪しい状況。
ジョシュ・ヘイダーを潰さない
ブルワーズにとって至宝でもあるジョシュ・ヘイダー。
彼をクローザーで起用することは能力的にはもちろん問題ないものの、やはり酷使して潰すのは避けたいことろ。
そしてそんな中から出てきた問題解決策は補強。
CLEからアレックス・ウィルソンを獲得
現地2019年3月24日、ブルワーズはアレックス・ウィルソンを獲得。
アレックス・ウィルソンは現時点で31才。
2018年11月にタイガースからFAとなり、2019年2月にインディアンスとマイナー契約。
開幕直前の3月22日に、インディアンスからリリースになっていたところを今回ブルワーズがサインしたのでした。
もちろん、ジェフレスとクネイブル対策です。
アレックス・ウィルソンは2018年、タイガースで59試合に登板。61.2イニングを投げ、2勝4敗、ERA 3.36、WARは1.2と非常に実績のある右腕です。
さらに大きなインパクトも用意しています。
それがクレイグ・キンブレルというわけです。
クレイグ・キンブレルにアタック中
本来なら資金を上手に使いたいブルワーズですが、せっかくの地区タイトル連覇のチャンスをみすみす逃したくはありません。
6年/100Mドル以上出せるか
そこでブルワーズは真剣にクレイグ・キンブレルへオファーしている最中です。
キンブレルがオフ開始直後に希望したと言われる6年/$100M以上という条件をブルワーズがのむかどうかが注目されています。
ブレーブスも候補
なお、キンブレルにはブレーブスもまだ熱を持っています。当初は2年などのショート・タームしか希望しなかったブレーブスですが、A.J.ミンターの故障もあり、やはりブルワーズ同様に深刻な状況に。
一応、クローザーにはアローディス・ビスカイーノがおりますが、当初はミンターをクローザーにというプランを持っていたのも事実。
いずれにせよ、キンブレル側とすればかなり押せる状況には違いありません。
ブルワーズかブレーブスか。今のところ一騎打ちの様相です。
ブルワーズは打線がすごい
ブルワーズがここまでブルペンに躍起になるのは、素晴らしい攻撃陣がいるからです。
チームに残っているのは、2018 MVPのクリスチャン・イェリッチ。さらに長打力のあるトラビス・ショー、ヘスス・アギラル、センス抜群のSSオーランド・アルシアがおります。
ベテランになったとは言え、破壊力抜群のライアン・ブラウン。
さらにベン・ギャメル、ロレンゾ・ケインと、もうタレントが豊富です。
オフには正捕手としてヤズマニ・グランダールを獲得。
さらにFAで流出を覚悟していたマイク・ムスターカスが残りました。
こんな揃っている状況をみすみす逃してはなるものか!というのがわかりますよね。
果たして、キンブレルがどうなるのか、注目したいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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