カービー・イェーツ、右前腕部屈筋腱のハリ
FA移籍で今季からブルージェイズで投げることになっていたカービー・イェーツ(Kirby Yates)に深刻なエルボー・イシューが発覚したのが、現地2021年3月23日。
痛めたのは右前腕部屈筋腱でそのハリが非常に深刻な状態のようです。通常、この部位に痛みがあれば、MRIを撮るとUCL(内側側副靭帯)の損傷が明らかとなり、トミージョン手術へと進む確率が高いです。
一夜明けた現地24日、結論はまだ出ていませんが、トミージョン手術となれば、カービー・イェーツはレギュラー・シーズンでは、ブルージェイズのユニフォームに袖を通すことなく、シーズン終了ということに。
今スプリングトレーニングのERAは0.00だったが・・・
カービー・イェーツの今スプリングトレーニングの成績は2試合で2.0イニングを投げ、被安打2、失点0、奪三振2でERAは0.00をマーク。新天地でいい滑り出しだったのですが、どうやらその2戦目の現地2021年3月20日(土)のフィリーズ戦で痛めた模様。
週明けまで様子見をしていましたが、23日に上記の通りに明るみになりました。後述しますが、それでも2試合しか投げていなかったところに兆候が出ていたとも言えます。
1年契約ゆえ痛すぎる
カービー・イェーツとブルージェイズは、現地2021年1月19日に1年$5.5M保証でサイン。トミージョン手術となれば、全休ということになりますから、ブルージェイズにとっても頭を抱える事態になります。
上記、リンク記事にも記載していますが、ブルージェイズは2020年、クローザーのケン・ジャイルズをトミージョン手術で欠いたばかり。新クローザーにカービー・イェーツをというところでしたが、またしてもクローザーをトミージョン手術で失うことになりそうです。
2020年も肘痛を発症
2019年に41SVでナ・リーグのセーブタイトルを獲得したカービー・イェーツでしたが、2020年にはすでに肘痛を発症しており、60試合のショートシーズンにおいても6試合、4.1イニングにしか登板していませんでした。ちなみに、2020年のERAは12.46。
ブレーブスは交渉のテーブルから降りた
上記の契約時の記事では、ハッピーなお話しか書いていませんでしたが、実はカービー・イェーツがエルボー・イシューを抱えていたのは、すでに周知の事実でした。
クローザー候補としてブレーブスも獲得に名乗りを上げていましたが、結局、ブレーブスはイェーツの肘に疑問をもったので交渉のテーブルから降りました。
もちろんブルージェイズもエルボー・イシューを知った上での契約で、リスクを犯してでも、イェーツ獲得に踏み切ったのですが、このような事態に。
元阪神ドリスもクローザー候補
この事態に、ブルージェイズは急遽、クローザー・ロールを探すことになりましたが、その候補として、27才の右腕のジョーダン・ロマーノ(Jordan Romano)、デービッド・フェルプス、元阪神のラファエル・ドリス、そしてイェーツと同様、新加入のタイラー・チャットウッドらの名前が上がっています。
TORはスプリンガー、レイも故障
ブルージェイズはジョージ・スプリンガーも腹斜筋を傷めて欠いており(Grade 2の症状)、またロビー・レイも打撲という状態。ただ、この2選手はそれほど深刻ではない模様。
ほかに、パワフルなヤングアームのネイト・ピアソンも鼠径部痛で欠いており、ピアソンの場合は開幕から数週間は欠場が続く見込みで、怪我人が多いです。
イェーツはどう決断するか?
カービー・イェーツですが、現地3月25日に34才の誕生日を迎えます。ここでトミージョン手術となると、35才の半ばまで実戦から遠ざかることに。
もし、トミージョン手術に踏み切ったなら、キャリア終焉も視野に入れることになるため、慎重に考えているようです。
以上、お読みいただき、ありがとうございました。
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