すごかったキケ・ヘルナンデスのスロー
現地2021年7月2日、コロシアムで行われたレッドソックス@アスレチックス戦は渋い展開のナイスゲームでした。
レッドソックスが3点ゲームをものにできたのは、キケ・ヘルナンデスのスーパー・スローでした。
E・ロッド、6回無失点
レッドソックスがエドゥアルド・ロドリゲス、アスレチックスがフランキー・モンタスの先発で始まったこのゲームは投手戦となりました。
E・ロッドは2イニング目にマーウィン・ゴンザレスのスローイング・エラーも絡み、2アウト1,3塁のピンチを迎えましたが、トニー・ケンプを打ち取り無失点に。3回以降は危なげなく、6回を投げきり、被安打1、失点0、与四球2、奪三振6という成績。本調子に戻りつつあります。
一方、アスレチックス先発のフランキー・モンタスも序盤3イニングは無失点。
デバース、RBIトップの70
しかし、4回裏、先頭のザンダー・ボガーツに四球を許した直後、この日、DHに入ったラファエル・デバースにLFへフライを運ばれます。これをLFのトニー・ケンプが判断を誤り無理して突っ込んだため、後ろに逸した間にボガーツが還り、レッドソックスが1点を先制。トニー・ケンプはさんざんいいプレーを見せていただけに、ここは悔やまれるプレーでした。内野手ゆえに突っ込んでしまったのでしょうか。
レッドソックスは5回表にもアレックス・ベルドゥーゴにタイムリーが出て2-0とリード。
ジェド・ラウリーに一発
7回裏、E・ロッド降板後、2番手でマウンドに上がったギャレット・ウィットロックに対し、アスレチックスが反撃。2アウトからジェド・ラウリーがRFスタンドへ今季8号の大きなHRを放ち、レッドソックスのリードは1点差に。
アンドラスが9回裏に同点HR
2-1のスコアのままゲームは9回裏へ。レッドソックスは逃げ切り体制で、クローザーのマット・バーンズを起用。
ところが、マット・バーンズはイニング先頭のエルビス・アンドラスに今季1号HRを許し、ゲームは2−2の振り出しに。
レッドソックスは逃げ切り失敗。ただ、サヨナラの危機も有った中、マット・バーンズは押せ押せのアスレチックスをこの1点のみで凌いだのはよかったと思います。
キケ・ヘルナンデスが勝ち越し打
オートマティック・ランナーがついた10回表、レッドソックスはイニング先頭のキケ・ヘルナンデスがRFへシングルを放ち、これでオートマティック・ランナーのマイケル・チャビスが還り、3−2と勝ち越しに成功。
10回裏、キケがスーパー・スロー
マット・バーンズで逃げ切れなかったレッドソックスは10回裏、アダム・オッタビーノを起用。オートマティック・ランナーにセス・ブラウンが入り、先頭はジェド・ラウリー。
ラウリーはフルカウントからオッタビーノのスライダーをLFへ運び、シングルヒット。アスレチックスはノーアウト1,3塁で、サヨナラのランナーまで出しました。
つづくバッターはショーン・マーフィー。オッタビーノは2ストライクを奪うも、粘られます。5球目、スライダーを捉えた当たりは、CFのキケ・ヘルナンデスのもとに。これをキケ・ヘルナンデスがダイレクトで抑え、まず1アウト。3塁ランナーのセス・ブラウンはこれを見てタッチアップを狙いに行きます。
これに見事に対応したのが、キケ・ヘルナンデス。ありったけのアームスイングで本塁へ送球。勢いで前転するほど。
これが見事なストライク返球となり、3塁ランナーのセス・ブラウンはホームでタッチアウト。一気にダブルプレーを奪ったレッドソックス。最後はフランク・シュウィンデルをLFフライにしとめ、ゲームセット。
レッドソックスが3−2のスコアで勝利しました。
レッドソックスはこの勝利で8連勝を達成。シーズン52勝31敗とし、MLB NO.1の勝率となったのでした。2位レイズが敗れたため、ゲーム差は4.5に。
それにしてもキケのスローイングはこれこそ球際の強さが出たといういいプレーでしたね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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