【ロックアウト前】13年/350Mドルオファーを拒否
前日にライアン・ジマーマンの引退の話題を書きましたので、2日続けてナショナルズの話題となります。
現地2022年2月16日、ESPNのエンリケ・ロハス記者の情報では、ロックアウト前、ナショナルズは若きスター・プレーヤーであるフアン・ソトに13年/$350Mの巨額延長オファーを提示。しかし、フアン・ソトはこのオファーを断ったと報じています。
繰延払いなし!
ロハス記者によると、ナショナルズが提示した13年/$350Mには繰延べ払いは含まれていなかったとのこと。
現在価値
ナショナルズはマックス・シャーザー、スティーブン・ストラスバーグ、パトリック・コービンに対して繰延払いをすることになっていました。繰延払いにすると、支払い時に支払額にならないといけませんから、数年後のインフレ率から考えると、現時点では価値が割引かれます。これが現在価値という概念ですね。
2022-2034の13年間
そして、13年は2022年から2034年までの範囲を指しており、ソト側が承認すれば、契約は成立し、もう2022シーズンから適用というところまで行っていたようです。
AAVは約26.9Mドル
さらにこれが成立していたなら、AAV(Annual Average Value)は$26.923Mで、ほぼ$27M。MLS3年の選手がこれほどの大金を手にしていたのかもと思うとすごいスケールですね。これはフェルナンド・タティス・Jrの$24.3Mより高額でした。なお、タティス・Jr.の場合、MLS2.000未満でのサインでした。
ソトはFAまでは1年ごとに・・・出たいの??
フアン・ソトがロハス記者に語った内容はこちら。
Yes, they made me an offer a few months ago, before the lockout. But right now, my agents and I think the best option is to go year by year and wait for free agency. My agent, Scott Boras, has control over the situation.”
「そう、彼らはロックアウトの数ヶ月前にオファーを出してきましたよ。しかし、今、僕とエージェントは、最良の選択肢は、1年ごとに行って、FAを待つことだと考えています。僕のエージェントのスコット・ボラスがどうして行くかをコントロールしています。」
筆者はこの一報を目にした時、フアン・ソトはナショナルズから出たいということか?と思いました。
ソト「ナショナルズにいたい」
しかし、数年後にわかる結果は別として、現時点でソトがロハス記者に語ったのはこのような言葉。
Anyway, I still think of Washington as the place where I would like to spend the rest of my career, so we will see
「とにかく、僕はワシントンを残りのキャリアを過ごす場所として考えているから、そのうちわかるよ」
これはナショナルズ・ファンにとっては朗報かもしれません。ソトはナッツで骨を埋めたいという意向は持っているようです。これも交渉ごとなので、結果はどうでるかはわかりませんが、ファンにとっては嬉しい言葉ですね。
ソトのFAは2025年
2022年1月時点でのフアン・ソトのMLSは3.134。現在、CBA(労使協定)の交渉の真っ最中(真っ最中というほど会ってはいない)ですが、FAが6年のままであることはMLBPAもほぼ合意しており(まだサインはしていない)、となると今と同じ考えになるわけで、FAはMLS6.000を満たさないといけません。よって、ソトのFAイヤーは、2025年ということになります。イコール、2024シーズン終了後ですね。
1998年10月25日が誕生日のフアン・ソトは現時点で23才ですから、2024年10月の誕生日で26才です。
2034年までだと36才までのシーズンの契約だったということですね。
4年で98HR、打率.301
2018年にデビューしたフアン・ソトの4シーズンのキャリアには卓越しています。464試合で、打率.301、OBP .432、SLG .550、OPS .981。485安打で、HRが98本、RBIが312。
この4シーズンの通算成績を162試合平均にすると34本塁打、109RBIというとんでもない数字に。
アウォードに関しても2018年がROY2位、2019年がMVP投票で9位、2020年がMVP投票が5位でシルバースラッガー賞を受賞。そして打率.351でバッティング・タイトルを獲得。2021年がオールスター出場に加え、MVP投票で2位、さらにシルバースラッガー賞。
ここまでの成績をこの時点で挙げているなら、調停期間でもすごいサラリーが出るかもしれません。
ムーキー超えか?
2020-2021年のオフシーズン、ムーキー・ベッツは、調停資格選手としては史上最高額の$27Mでレッドソックスとサインしました。
フアン・ソトの2021シーズンは1年/$8.5M のサラリーでしたが、あと3度の調停でムーキーを超えるかもしれませんね。
FA時、史上最高AAVになりそう
そして、フアン・ソトとスコット・ボラスが考えているのは、史上最高額のAAVかもしれません。
マックス・シャーザーはこのオフ、メッツとAAV $40M超えの$43.33Mでサイン。長期になればさすがにこれを抜くことはないと思うのですが、どこまで近づくか見ものですね。
ナッツはファームのリビルドに成功するか?
フアン・ソトもやはり強いクラブでプレーしたいでしょう。ナショナルズのファームシステムは現時点では非常にランクが低く、Bleacher Reportなど各メディアの独自評価では25位から27位。
2010年代の強いナッツが戻ってくるか、お金の面も含めてなかなか難しい舵取りが迫られています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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