HR直後の退場は初めてかも
現地2020年9月17日、ツインズ@ホワイトソックス戦は1点を争う好ゲームとなりましたが、2-2のタイスコアで迎えた6回表に事件が発生。
ツインズの先頭打者はジョシュ・ドナルドソン。4球目の難しい4シームをレフト・ポール際に放り込む技ありのHRを披露しました。
その直後、ジョシュ・ドナルドソンがホームベースに砂をかけて、ホームイン。これが審判を侮辱したということで退場処分に。おそらくこのような退場は史上初かと思われます。
原因はストライク・コールを巡って
その発端はホームランを放った同打席の3球目のスライダーの判定にありました。ゆうゆうと見送ったジョシュ・ドナルドソンでしたが、審判がストライク・コール。
この判定にジョシュ・ドナルドソンは打席を外して軽く抗議。監督も出てきて、ドナルドソンをフォロー。結局、プレー再開となりました。
ジョシュ・ドナルドソンはつづく4球目をLFポール際にHR。見事な当たりで、さぞご機嫌かと思いきや、まだ怒りはおさまっておりませんでした。ホームインの際、ベースに砂をかけ、退場処分になったということです。
ベースの意味がないじゃないか
センターからのカメラはテレビ中継でよく見られるやや3塁側にずれた位置にありました。中継ではゾーンもCGで出してくれていますが、TVで見る限りは微妙なコースをたどった軌道でした。真後ろから取らないと本当の軌道はわかりません。
ただ、捕手が取ったところから曲がりを逆算してもあの軌道でストライク・コールをされるとさすがにアウトコースに甘すぎる判定と思いますね。投手はレイナルド・ロペスでした。
よって、ドナルドソンの抗議はベースの意味がないだろうという抗議です。
ダン・ベリーノ審判
審判の仕事は本当に大変です。良いコールをして当たり前と思われるのですから、そもそものハードルは高いです。
よって、ミスコールが少ないのが良い審判とも言えるのですが、たまに逸脱のひどいケースもあります。
ダン・ベリーノ氏はその中でもやはりコールに対して文句を言われることが多い審判。
代表的なケースではタイガース時代のバーランダーの抗議。構えとは逆のコースになったのでとっさに判定するのは難しいところですが、結果を見るとストライクでした。
審判にリスペクトはしたいところだが、
選手としても本来は審判にリスペクトを表明したいところでしょう。ただ、投手は気持ちの入ったボールを誤判定されてしまうと、我が子を否定されたような感情になってしまいますし、打者は予想外にストライクコールをされてしまうと「こいつなら少しくらい判定が甘くても」となめられてしまったような被害感情に陥りがち。
難しいところですね。
そして逸脱が大きい審判ほど強い批判にさらされてしまう。
一貫性はほしいところ
選手はミスコールを前提にしているところと思います。その際にやってほしいのは一貫性でしょう。ケースバイケースで同じ軌道、高さでコールが違うとどうしようもありません。
高校野球の話まで持ち出すと論点がぼやけてしまいますが、本当にひどいコールは多々あります。
プロの場合、お金がかかっているので余計に誤審のショックは大きいですね。
VTR判定
VTRの判定は塁審にとっては屈辱ものでしょうが、ただ永久に誤審として残るよりはまだマシかもしれません。
2019年のロボアンプ
2019シーズン、実験的にロボアンパイアーを実施した独立リーグのゲームを見ると、まだまだひどいコールがたくさんあります。
2020シーズンは武漢肺炎の影響でロボアンパイアーの開発が止まったのか、あるいは進んだのかは定かではありませんが、アトランティック・リーグが行われていないところを見ると、実戦の場がなくなった訳ですから、進んでいないと見る方が良さそうです。
武漢肺炎の影響により、ロボアンパイアーが促進される要素も大きいです。
ともによい関係でゲームが進行されればよいなと思うばかりです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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