好調レスター!
現地2021年9月20日のこととなりますが、現在、カージナルスで投げているジョン・レスター(Jon Lester)がキャリア通算200勝を達成しました。
Congratulations!
ジョン・レスターですが、2020シーズンが始まる前には190勝をマーク(記事)。ご存じのように2020シーズンは60試合のショートシーズンとなり、仮に開幕で投げたとしても、10登板前後という状況に。結果は12スタートと、かなりのペースで投げましたが、3勝3敗に終わりました。
2021シーズンはナッツ→カージナルス
そして193勝からスタートすることとなった2021シーズン。今回の200勝達成は言ってみれば、2年越しの悲願ということに。
カブスからFAとなったジョン・レスターは、ナショナルズとサイン。これにより、ナショナルズは非常に素晴らしいローテーションを組むことが出来るようになったのですが、スティーブン・ストラスバーグの故障などで開幕ダッシュに失敗。
ジョン・レスターは、開幕こそ出遅れたものの、5月以降はローテーションをしっかりと回し、16試合に登板し、3勝5敗、ERA 5.02という成績でした。
ナショナルズは6月に一旦は2019シーズンの再現か?と思われるほど勢いを取り戻したのですが、7月に入り、失速。結局、トレードデッドラインでは売りモードを選択することになり、主力をごっそりと他クラブへ移籍させ、目立つのはフアン・ソトくらいという状況に陥ったのでした。
TDLで動いたナショナルズの選手
ちなみにこれがトレードデッドラインで動いたナショナルズの選手たちです。
- ヤン・ゴームズ/Cとジョシュ・ハリソン/2B はアスレチックスへ
- マックス・シャーザー、トレイ・ターナーはドジャースへ(詳細はドジャースの欄)
- カイル・シュワーバーはレッドソックスへ(詳細はレッドソックス欄)
- ジョン・レスターはカージナルス
- ダニエル・ハドソンはパドレス
- ブラッド・ハンドはブルージェイズ
そして、ジョン・レスターもカージナルスへ移籍。
カージナルスでは4勝1敗
カージナルス移籍後のジョン・レスターは、20日の登板も含め、ここまで10試合に登板し、4勝1敗と好調。
今回の200勝はそのような流れの中、生まれた大記録でした。
118人目の200勝
MLBのキャリアで200勝以上を達成しているのは、ジョン・レスターを含めて118人。レスターは118人目の達成です。
ちなみに、メジャー通算NO1の勝利数はサイ・ヤングの511勝。ノーラン・ライアンでさえ、324勝です。なお、現役ではジャスティン・バーランダーが226勝、ザック・グレインキが219勝。マックス・シャーザーは190勝です(いずれも現地2021年9月21日時点)。
200勝目
ジョン・レスターが200勝目を上げたのは、ブルワーズ戦。初回に2点の援護をもらったレスターは、6イニングを被安打3とナイスピッチング。残念ながら、2回裏にアビサイル・ガルシアとルイス・ウリアスに2本のソロHRを打たれて2失点となりましたが、6回表にヤディアー・モリーナの勝ち越しシングルを呼び込んだのも、レスターの好投があってこそ。
カージナルスは終盤にも3点を追加し、5-2のスコアでブルワーズを下しました。
この勝利でカージナルスは9連勝。
カージナルス、レスターの200勝の翌日にも勝利
カージナルスですが、現地2021年9月21日のブルワーズ戦にも2-1という渋いスコアでブルワーズに勝利。カージナルスは10連勝を継続中です。
この10連勝の中で、ジョン・レスターは2勝をマークしていますから、いい活躍をしています。
カージナルスは81勝69敗。首位ブルワーズがすでに91勝60敗とペナントが見えている状態ではありますが、ワイルドカードにチャレンジ中。ワイルドカードの1枠目はジャイアンツと競っているドジャースが97勝54敗とこれはもう動かない状態。
カージナルスは21日のゲームを終え、2位に入っています。ライバルはレッズで、78勝74敗。
ジョン・レスターのキャリア詳細は、上記のナショナルズとのディールが決定した際の記事に詳細を記載しています。
2006年に悪性リンパ腫を患ってから、よくぞここまで積み上げたと思います。
レッドソックスで110勝、アスレチックスで6勝、カブスで77勝、ナショナルズで3勝、そしてカージナルスで4勝。
レッドソックス、カブスで呪いを破ってきたジョン・レスター。カージナルスのキーマンとしてこの後も機能しそうですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント