NLワイルドカードシリーズ Gm3
現地2022年10月9日、ワイルドカード・シリーズで唯一Game3までもつれたパドレス@メッツ戦が行われ、終始先手を取って優位な試合運びを演じたパドレスがシーズン101勝のメッツに完勝。見事にNLDS進出を決めました。
ジョー・マスグローブが快投
過去2戦の傾向からしてパドレスは先制点を奪えばかなり優位な試合運びを展開できるだろうと思っておりましたが、この日は守りの面でまず鉄壁なところを見せました。先発のジョー・マスグローブがほぼ完璧な投球を披露。メッツ打線にまったく付け入る隙を与えず、味方打線を完璧に援護する体制をつくりました。まさにゲームメイク。
メッツ打線が手を焼いたのは、左右にするどく曲がるカットボールとシンカー。ジョー・マスグローブは「鋭く動く」と表現したくなるような軌道のボールをコンスタントに投げ続け、攻略の緒さえ掴ませない投球。
スターリン・マルテなどはスイングがLF方向に向いており、ベテランなのにもう少し工夫を!などと思う有様。
メッツ打撃陣でよかったのが、ピート・アロンゾで1安打は彼がCF前に放ったクリーンヒットです。アロンゾは次の打席でも捉えましたが、RFライナーに。可能性がありそうなのはしっかりと右を狙って打っていたアロンゾくらいで、期待の左打者は膝下にカット・ボールかスライダーを落とされ、手も足も出ずという具合でした。アロンゾは2023年、かなり厄介な打者になるかもしれません。
ジョー・マスグローブは7回1ヒッター、スコアレス、1BB、5SO。
外部物質のチェック要求が入る
マスグローブのボールの変化があまりに鋭かったせいか、あるいはメッツ先発のクリス・バシットに対し、パドレス打撃陣の打席でのタイム要求が多かったその復讐か、6回裏にバック・ショーウォルター監督が外部物質のチェックのリクエストを行いました。これは制度で決められている正当な権利です。
Mets’ manager Buck Showalter had umpires stop the game to preform a foreign substance check on Padres’ Joe Musgrove
— Bleacher Report (@BleacherReport) October 10, 2022
Musgrove passed and will be staying in the game pic.twitter.com/Wli2jFt0vI
特にマスグローブの耳があまりにもつるつると光っているというのがその理由でもありましたが、耳を一番丹念に、そしてグラブやキャップなどもチェックした結果、何も出て来ず。
ゲーム後、マスグローブは「あれで火がついた」と言っていたように、飛ばしていてそろそろ疲れの見えてくる6回、7回も完璧な投球でメッツ打線を抑え込むこととなりました。
クリス・バシット、先制点を与えてしまう
メッツ先発のクリス・バシットは2回表にオースティン・ノラに2点先制タイムリーを許すなど、4回を投げて被安打3ながら、BB3が響いて3失点。先制点は許したくなかったところですが、味方打線に課題突破の緒が見つからない状態ゆえ、マスグローブの投球から圧を受けたような形となりました。
その後も左腕のデービッド・ピーターソンが1失点。
8回にはマイケル・ギブンズが出したランナーをエドウィン・ディアスが還してしまい、パドレスが6−0とダメを押す形となりました。
パドレスは8回に元阪神のロベルト・スアレスが、9回にはジョシュ・ヘイダーが登板し、ともにパーフェクト・リレー。
6-0のスコアでパドレスが完勝。NLDS進出を決めたのでした。
メッツ、リリーバーは強力
エドウィン・ディアスも含めて今日はリリーバーで失点してしまいましたが、出てくる投手が皆ボールに力があり、メッツのリリーバーは本当に層が厚いなと思いました。筆者はセス・ルーゴとトレバー・メイが特に好きなので、余計にそう思っただけかもしれませんが、打たれた左腕のデービッド・ピーターソンもいいボールを投げていたと思います。
自慢の先発で失点したのが、なんとも言えず勿体ない戦いぶりだとも思った次第です。
パドレス、因縁の対決へ
勝ったパドレスは次はいよいよ因縁の相手、ドジャースとの対戦です。
現時点でまだスターターは発表されていませんが、ダルビッシュ投手はGame2くらいかな?などと思っております。
お読みいただき、ありがとうございました。
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