2シームがまるで生き物!
現地2019年9月11日、MLBデビューをずっと待っていた選手がついにマウンドに上がりました。
アスレチックスのNO.1 プロスペクト、ヘスス・ルザルド(Jesus Luzardo)は前日の10日にマイナーからコールアップ。そして11日、ついにメジャー・デビューを果たしました!
3イニングで2SO
そのヘスス・ルザルドのデビュー戦ですが、2番手として6回裏から登板。
先発のブレット・アンダーソン(Brett Anderson)が5回、被安打7、失点2で降板した後のマウンドです。
6回表にアスレチックスがショーン・マーフィーのHRなどで4点を奪い、5-2とリードした後のマウンドでした。
最初は緊張したようです。ところがさすが投手ですね。マウンドに上がったら別人になったようです。
この日は3イニング、38球を投じ、球種は4シーム、2シーム、スライダー、チェンジアップ。
ファストボールはほとんどが2シームで24球。4シームは4球。チェンジアップが1球、スライダーが9球。
MAXは初打者となった6回裏の先頭、アレドミス・ディアスに投じた4シームの97.9 mph(157.55kmh)。
この日はフィニッシュに2シームを持ってきていました。その2シームの威力たるや、生き物のような球筋。すごいの一言です。
なお、6回裏2アウトからマーティン・マルドナードにその決め球の2シームをLFスタンドに放り込まれましたが、ヒットと失点はこの1点のみ。
3回を被安打1、失点1、四球3、奪三振2、被本塁打1のデビュー戦でした。
ヘスス・ルザルドとは?そして表記について
そのヘスス・ルザルドなのですが、左投げ左打ちの21才(1997年9月30日生まれ)。Pre-2019のトッププロスペクト・ランクはMLB.comでは12位、ベースボールアメリカでは7位の評価。
ペルー唯一の選手
もともとはペルー生まれ。非常に珍しいですね。それもそのはずです。現地2019年9月11日時点でペルー出身のMLB選手は彼しかおりません。
詳細はわかりかねるのですが、アメリカに渡り、高校はフロリダ州の高校を出ています。ハイスクール時代の投球がナッツのスカウトの目に止まりドラフト指名。
ドラフトは2016年ナショナルズ3巡目で全体順位は94位。
そしてドラフトイヤーの2016年3月にトミー・ジョン手術を施術。よって2016年は投げておりません。
ヘスス・ルザルドはマイアミ大学への入学を蹴ってナッツに入団。推測ですが、手術費用の負担などもしたのではないかと思います。そして報恩の法則でナッツに恩を感じて大学を蹴ったと(これ推測です)。
契約は3巡目に対しては割高の140万ドル。
トレード
2017年1月、ナショナルズがクローザーとしてショーン・ドゥーリトルを獲得したトレードで、ブレイク・トライネン、3Bシェルドン・ノイジーとともにアスレチックスに移籍してきました。
表記はプイーグのデビュー時と同じくらい微妙・・・
ヘスス・ルザルドの英文表記はJesus Luzardoです。
スペイン語読みはちょっとわからないのですが、ローマ字的に表記すれば「ルザルド」。この日の実況は「ルザ(小さいル)ド」と発音。英語読みだと思います。
「ルザード」か「ルザルド」か、あるいは「ルサルト」か「ルサート」か。
ここではスペイン語はRをルと発音するケースが多いので「ルザルド」としました。
非常に微妙です。
ちょうど現インディアンスのヤジエル・プイーグがデビューした時、どう表記していいかわかりませんでした。実況によって違うし、NHKなどは「プイグ」かと思いますが、この時は実況数人の発音を比較し、「プイーグ」が多かったのでそれを採用して頑固にずっと使ってます。
今回は読んでくださる方の利便性を考慮し、違う表記で浸透したらそれを使おうかと思います。
2試合連続大量得点差もこの日は均衡
このカードは4ゲームシリーズでこの日で3試合目。
Game1は15-0(boxscore)でアストロズが勝利。Game2は21-7(boxscore)でアスレチックスが勝利しました。
この日はブレット・アンダーソンだけでなく、アストロズ先発のホセ・アークィディー(Jose Urquidy)も5回1失点と好投しゲームメイクしましたので僅差のシーソーゲームに。5−3でアスレチックスが勝ちました。
アスレチックス、WCレース枠内
アスレチックスはこの日の勝利で86勝60敗。アストロズがすでに95勝を上げておりますので、ア・リーグ西地区のペナントは不可と言っていいでしょう。
よってアスレチックスはワイルドカード枠を狙っているのですが、ずっと枠内には入っています。そしてこの日の勝利で1枠目のレイズの87勝にあと1勝というところまで迫りました。
しかし、ワイルドカードレース3位のインディアンスがアスレチックスと同じ86勝。負け数が1つ多いので3位となっているだけなので、負けられない戦いが続いています。
非常に激しいですね。見応えがあります。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント
ジオリト、トライネン、バスケスに続いての逸材なんですね
WSH産(経由)は本当に上質
irolyn様
こんにちは。コメントありがとうございます。
なかでもトライネンは化けましたね。WSHではクローザーが駄目で、OAKがよく獲ったなと思っていたのですが、2シームがあんなによくなるなんて思っても見なかったです。